86歳の「おばあ」が握るおにぎりが「顔すぎる」と話題に!孫の誕生日に振る舞う“餃子”と“生卵”によだれが止まらない⁉
東京ウォーカー(全国版)
おにぎりの具材で目や鼻をつけた“顔おにぎり”をはじめ、みそ汁に蕎麦を入れた“みそ汁蕎麦”や、「揚げずにからあげ」をわざわざ使って作った“揚げてしまったからあげ”など、86歳の「おばあ」が作るユニークな料理がSNSで注目を集めている。
その魅力をさらに伝えるため、2021年からウォーカープラスで連載がスタート。今回は筆者も「え⁉」と声をあげたインパクト絶大なおにぎりのほか、ひなまつりや孫である大迫知信さんの誕生日など、イベントいっぱいの3月の「おばあめし」を大解剖。一体どんなおにぎりや料理が飛び出すのか?大迫さんに話を聞いた。

ひさしぶりの外出におばあの気分もウキウキ!
緊急事態宣言も解除されて少しずつ外出できるようになると、晴れやかな表情が増えるようになったというおばあ。1~2月は外出ができないストレスからか、おばあも元気がなく、SNSのフォロワーからも心配する声が多かったようだ。
「厳重な対策をしたうえで、おばあと同世代の友達が集まる女子会にも出かけていました。ひさしぶりに息抜きができたのか、表情も明るくなっていましたね」と、大迫さんもどこかうれしそう。気分の高揚もあってか、おばあが作るおにぎりにも新たなムーブメントが訪れたという。
一体どんなおにぎりが登場したのか?3月分を振り返ってみよう!
“顔おにぎり”が待望の復活も…顔すぎるぞ、おばあ!
「今年に入ってからはわりとシンプルな見た目のおにぎりが多かったのですが、ここに来て“伝家の宝刀”とも言えるおにぎりが復活しました」と大迫さん。その代表的なものが、具材で目や鼻をかたどった“顔おにぎり”だ。
3月17日に登場した「佃煮の顔おにぎり」は、これまで作ってきた“顔おにぎり”の傑作とも言えるだろう。おにぎりが丸型なだけに、顔っぽさが増している。「シイタケの笠の部分で目と口を作って、昆布を鼻にしています。笠の裏側を目にするところにおばあのセンスが光っていますね。味も見た目もたまらないおにぎりでした」

続いて復活したのが、具材をおにぎりの表面にペタリと貼り付ける“貼り付けおにぎり”。「こちらもひさしぶりの復活です。焼きすぎてカリカリになった鶏肉が、おにぎりに貼り付けられていました。作り方も豪快で、ご飯の量もいつもより多く、ギュッと押し固められていました」




おばあの得意料理と言っても過言ではない「鶏のもも焼き」だが、まさかおにぎりになってしまうとは…。毎度のことながら、味は抜群だったとか。
大迫さん待望のおにぎりと言えるのが、「めはり寿司風おにぎり」。大迫さんがテレビで「めはり寿司」を見て「おばあ、これ作れる?」と聞いたところ、すごい剣幕で「作れるわ!」と、なぜか怒られて登場したおにぎりだ。

「本物のめはり寿司というものはわからないのですが…。おばあのおにぎりは、普通の白ごはんを高菜漬け一枚で包んだものでした。味はもちろん、おいしかったですよ」と大迫さん。リクエストすると、一喝しながらもちゃんと作ってくれる。そんなおばあのツンデレっぷりにもほっこり。
また、定番となっている「浅漬ミックスおにぎり」も登場。市販の浅漬を細かく刻んでおにぎりにまぶしたものだ。

「付け合せのおかずには、なんとノドグロの塩焼き。おそらく、テレビ出演を果たしたうれしさから、こんなに気合いの入ったものを作ってくれたのだと思いますね」いつも以上にキレイな丸形おにぎりといい、豪華なおかずを付けるところといい、おばあの喜びが爆発した一品と言えるだろう。
最後は、祭りの後を象徴するようなおにぎりが登場。その日の昼に女子会に行った後ということもあり、少々疲れ気味だったというおばあ。「こんなレパートリーもあるんだと、逆に驚いたおにぎりでしたね」と大迫さんが語るのは、ふりかけの「のりたま」をまぶしたおにぎり。

「一見、シンプルなのですが、このふりかけは僕の大好物なので大喜びで食べましたよ」疲れていてもちゃんと孫のことを考えている、おばあのやさしさが感じられる。
「おばあ」の代名詞とも言える“顔おにぎり”や“貼り付けおにぎり”がバージョンアップして登場した3月。4月はどのような変化をもたらすのか?今からもう楽しみで仕方がない!
ひなまつりメニューはおばあの“男気”がさく裂!
大迫さんはおばあの体調などを見るために、毎日夜ご飯を一緒に食べている。ここからはおばあが3月に作った、おばあイズムあふれる夜ご飯をご紹介。
3月3日といえば、ひなまつり。華やかな料理が並びそうな行事だが、「おばあめし」は違う。「30代の僕と2人きりで桃の節句をお祝いすることに、そろそろ違和感があったのでしょうか。かわいいちらし寿司やお雛様をかたどったお菓子などをちょっと期待していたのですが…目の前に並んでいたのは、予想を越えたメニューの数々でした」という話の通り、その日の料理は男気たっぷり!
こんがりと焼き目がついた…いや、少々焼きすぎた感もある鶏肉。しかも2枚という大盤振る舞い。そして、鶏肉の下に千切りキャベツがあるにも関わらず、生ブロッコリーにキムチをのせたおばあ流のサラダも。ここ最近の定番となっている、みそ汁蕎麦も添えられている。



「タンパク質たっぷりな“男飯”でした。もちろんおいしくて大満足だったのですが、逆に忘れられないひなまつりになりました(笑)」と大迫さん。ただのひなまつりで終わらせない、おばあの豪快さが発揮された1日だったようだ。
孫と「おじい」の誕生日に振る舞うのは、大好物と生卵⁉
3月7日は、おばあと大迫さんにとって特別な日。亡くなった最愛の「おじい」の誕生日であり、大迫さんの誕生日でもあるからだ。
「おばあも80代になって物忘れが多くなったとはいえ、こんな大切な日を忘れるわけがありません。『どんなお祝いをしてくれるんだろう』と期待いっぱいでおばあ宅を訪れたんです」という大迫さん。そんな気持ちを知ってか知らずか、おばあは「熱いうちにさっさと食べや!」と急かしながら、テーブルに置かれたフライパンの蓋を持ち上げたという。

「そこには、僕の大好物の餃子があったんです!やっぱりおばあは僕の誕生日のことをちゃんと覚えていてくれたんだと、心からうれしくなりました」冷蔵の餃子ではあったものの、いつもより量が2〜3倍のスペシャル版。 口に入れるともちもちの餃子の皮と、ジューシーな肉の旨味が口いっぱいに広がったとか。
大迫さんが不思議に思ったのは、生卵が3つも入った器がテーブルに置かれていたことだという。「おばあに聞くと、『割れたからや』とのことだったのですが、黄身がつぶれていたのは1つだけ。もしかすると、1つだけは頼りないので新たに2つをプラスしてくれたのかもしれません」と、謎を呼ぶ生卵をご飯にぶっかけて、卵かけご飯にして平らげたそうだ。


激レア!おばあの笑顔を引き出したプレゼントとは?
バレンタインデーにはブラックサンダーとビターチョコレートなど、なぜかブラックなお菓子を大迫さんにプレゼントしたおばあ。大迫さんはお返しとして、ホワイトデーにサプライズを用意したという。
「その日のメニューは、おばあの得意料理の煮物と焼き鮭、ブロッコリーのサラダでした。おいしく食べた後に、少しドキドキしながらホワイトデーのプレゼントをおばあに出しました」大迫さんが用意したのは、春に旬を迎えるいちご、そしておばあの大好物だという天津甘栗!



「おばあはおもむろにいちごを食べ始めると、『すっぱい!』と顔をしかめていました。買うときに甘いものを店員さんに聞いて買ったはずなのにおかしいなと思い、僕が食べてみると、通常より甘いいちごでした(笑)。もしかすると、いちごより前にすでに甘栗を食べていたのかもしれませんね。なんせ大好物なので」と大迫さん。

「このままでは終わらせられない」と大迫さんは、念のために購入していたチョコレートと、いちごのショートケーキもプレゼント!「おばあは迷わず、チョコレートを選んで食べ始めました。すると珍しく、なんとも言えない至福の表情を見せてくれたんです。それだけで幸せでした」大迫さんの思惑通り、甘党のおばあも歓喜する最高の1日になったそうだ。


4月はおばあが得意とする「酢豚」ならぬ「酢“鶏”」が登場したり、完璧主義のおばあが見せたちょっぴりお茶目な一面など、すでにおもしろエピソードが満載。来月もお楽しみに!
取材・文=橋本未来
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