アマチュアゴルファー必見、“マスターズ制覇”・松山英樹の「究極のラウンド術」

2021年4月28日 01:34更新

東京ウォーカー(全国版)

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

ゴルフの4大メジャー(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)の中でも、ゴルファーなら誰もが憧れるマスターズで、松山英樹選手がアジア人史上初の優勝という快挙を成し遂げた。YouTubeチャンネル「DaichiゴルフTV」でお馴染みの人気プロゴルフコーチ・菅原大地氏に、この快挙達成の要因や、松山選手のプレーからアマチュアゴルファーが学びたいことを語ってもらった。

人気プロゴルフコーチ・菅原大地氏(C)長谷川拓司


世界一が獲れるスイングと自信を持ったショット


松山選手のすごさをひと言で表すなら、「全部」です。すべてが規格外。誰もが松山選手と同じだけ努力をすれば同じようになれるわけではなく、持って生まれた才能という部分も彼は規格外だと思います。

その才能を開花させるためにストイックにスイングを突き詰めて、一つひとつの精度において、世界で戦えるスイングを身につけている。食事の管理や筋力トレーニングに柔軟性、そこに技術が加わり、総合的に世界一が獲れる身体、スイングづくりをやり続けてきた結果が、マスターズ優勝という快挙につながったのだと思います。

今回のマスターズを見ていて気づいたのは、ほかの選手が真似できないような自信を持った狙い方をしていたこと。感覚が研ぎ澄まされていて、「絶対にそこに打てる」という自信を持ってショットを打っていた印象があります。マスターズのグリーンは、少しでもズレると大きく外れていってしまうようなグリーンなので、本当に限られたスペースに打たないといけません。そこに狙って打てるというのは、彼の調子の良さ、自信があったからこそだと思います。

スイングはレイドオフで、硬くて速いグリーンに対して、ボールを止めにいくショットをうまく多用していました。レイドオフがうまくできると、スピンをしっかりかけることができて、ボールがねじれづらいという利点があります。一方でクラブが下から入るような危険性もあり、技術的にはかなり難しい。その難しい技術を可能にしているのは、積み重ねてきた練習量です。フェースをあまり返さない動きを意識して、止めにいくショットがすごく有効でした。

また、パターもすごく良かったと思います。ボギーになりそうなところもパーで抑えて流れをつくっていたのが大きかった。パターの前に素振りをせず、頭の中でラインを読んで、頭の中でこうやって打とうと決めきってからアドレスに入っていくというスタイルがハマったのかなと感じました。

アドレス、セットアップの丁寧さを見習いたい

【画像】『最大効率「インパクト」で飛ばす! ゴルフスイング最強の教科書』(著:菅原大地)


松山選手を見ていていつも思うのは、アドレス、セットアップを本当に丁寧にやるということです。ここはぜひともアマチュアゴルファーの方たちに、スイングなどの技術以上に見習ってほしい部分です。

アマチュアゴルファーの方によくありがちなのが、スイングのことを考えながらアドレスに入ってしまうこと。これはあまり良いことではありません。アドレスに入るときは100%、アドレスのことだけを考えることが大事です。目的を決めて、その目的に合ったアドレスをして、ボールを打つ瞬間くらいにどういうふうにボールに当てるかを考えます。可能な限り余計な情報を削いで、いかにシンプルに振っていけるかがポイントです。

ところがアマチュアゴルファーの方のアドレスを見ていると、「こういうふうにスイングしよう」とか、「どうやって打とうか?」という具合に、アドレスとは違うことを考えながら構えている人が非常に多い傾向があります。ボールを一球打ってもらえば、たまたま打てている方と、しっかり狙って打っている方とでは、入り方がまったく違うのがわかります。

松山選手は肩に力が入らないように丁寧にグリップを握ります。打つ前に左手をダラーンと垂らして、肩から腕に力が入らないように自然体をつくります。左手は中指から順番に丁寧に握り、右手も人差し指から小指と丁寧に絡ませていきます。そして一度クラブを持ち上げて、両手を密着させてグリップをいい状態に完成させます。これだけ丁寧に握っているわけです。自分の集中力や身体をいい状態にセットアップするために、やるべきことが完璧にできていると思います。

コースではいいアドレスが取れなければ、いいスイングはできません。普段の練習でスイングの練習ばかりに陥ってしまうと、いざコースに出たときにいいアドレスができない。逆に普段の練習からいいアドレスを意識していれば、コースでも絶対にそれが呼び起されてきます。

松山選手の丁寧なルーティン、セットアップは多くのアマチュアゴルファーの方にも参考にしてもらい、見習ってほしいところです。ゴルフは打つことだけでなく、打つこと以外にも大切なことがたくさ


取材・構成:佐久間一彦(ライトハウス)

  1. 1
  2. 2

この記事の画像一覧(全2枚)

キーワード

ページ上部へ戻る