NMB48・石塚朱莉＆塩月希依音が卒業発表した白間美瑠を語る！塩月「美瑠さんを送り出す気持ちで踊りたい」(後編)

「ポッター平井の激推しアイドル！」第255回は、6月16日(水)に25thシングル『シダレヤナギ』を発売するNMB48が登場！

表題曲のセンターを務める、NMB48のエースで3月に卒業を発表した“みるるん”こと白間美瑠と、シングル表題曲初選抜となる3期生の“あんちゅ”こと石塚朱莉、弱冠15歳にしてグループの次世代を担うドラフト3期生の“けいと”こと塩月希依音にインタビュー。5月18日に配信した 「白間美瑠卒業記念スペシャル・前編」 の続きをお届け！

「前髪がぐちゃぐちゃになる公演を作りたかった」

――卒業発表後、2カ月以上経ちましたが、今の心境は？

白間「卒業するまでの期間に、NMB48の昔ながらのド根性や泥臭さを後輩たちに伝えていけたらいいなと思っています」

――みるるんプロデュースの「大阪魂、捨てたらあかん」公演が4月19日からスタートしました。その劇場公演にもそんな思いが込められていますよね。

白間「公演のテーマは『気合い・根性・感謝』です。初期のNMB48はいっぱい汗を流して、前髪がぐちゃぐちゃになるぐらい踊ることが当たり前だったんですけど、最近は前髪が崩れることが嫌だっていうメンバーが多くて、それはダメだなと思っていたんです。だから本当に前髪がぐちゃぐちゃになるぐらい汗をかく公演にしたいと思って、作りました」

――通常の劇場公演では自己紹介の後にユニットコーナーがあって、その間に着替えつつも少し休憩できる時間がありますが、「大阪魂、捨てたらあかん」公演では本編が終わるまでメンバーは出ずっぱりですね。その理由を教えてください。

白間「今はコロナ禍で16人公演は難しくて、8人公演しかできないんですけど、8人ってユニットみたいなものじゃないですか。全員をずっと見てもらいたいから出ずっぱりにしました。あと、体力の限界を何回も迎える公演になっているので、毎回全力で自分との戦いに挑んでもらいたいなと思います」

――みるるん自身も5月2日の公演に出演していましたが、いかがでしたか？

白間「もう一生出たくない！誰や！こんな公演作ったん！」

石塚「あんたや！(笑)」

白間「体力の限界を何回迎えたかなぁ…」

石塚「本当にスタミナ勝負です」

白間「でも、みんなが終わった後に『しんどいけど、やりがいがあるし楽しかった！』って言ってくれて、すごくうれしいです」

石塚「この公演ができるんだったら、どこに行っても大丈夫だと思います。誰もが1つも2つも自分の殻を破れる公演なんです。NMB48らしい曲もあったり、爽やかな曲もあったり、しっかり歌を聴かせるシーンもあったりして、体力も表現力も鍛えられると思います。私も早く2回目をやりたいけど、ちょっと考えさせてほしい(笑)」

――あのしんどさを一度体験したから(笑)。あんちゅは初日公演に出演していましたが、見せ場がたくさんありましたね。

石塚「ポジションも前の方でセンター曲もいくつかあって、うれしい声をたくさんいただいたんですけど、私の隣でよく踊っているのは川上千尋ちゃんで。パフォーマンス力はもちろん根性もあるから、隣にいるとがんばるしかなかったんですよ(笑)」

――初日公演を(石塚が所属する)「W1N-C」に託したのは、みるるんの意向ですか？

白間「はい！『NAMBATTLE』で1番輝いていたので。ファンの皆さんも含めて、グループの一体感がすごかった！『NAMBATTLE』を本気でがんばらなきゃって、メンバーのみんなに火をつけてくれたのがW1N-Cだと思うのでお願いしました」

――けいとが所属する「きゅんmart」は、『NAMBATTLE』で優勝して独自の公演があるので、現時点では「大阪魂、捨てたらあかん」公演に出演する予定はありませんが、出てみたい気持ちはありますか？

塩月「体力には自信があるので、試してみたい気持ちもありますし、劇場でゲネプロを見させていただいて、私もやりたいなって思いました。いつか、きゅんmartでもこの公演をできたらいいなと思います」

石塚「その発言、後悔するよ！」

塩月「(笑)」

石塚「でも、けいとならやってくれそう」

白間「若いからね～」

「美瑠さんを送り出す気持ちを込めて踊りたい」

――6月16日(水)にニューシングル『シダレヤナギ』が発売されます！この曲を初めて聴いた時の印象は？

白間「『あれ？明るい曲や』って思いました。自分的にはソロ曲もかっこいい曲が多かったので、かっこいい系が来るのかなと思っていたので驚きましたね。でも、振り(ダンス)が付いて自分たちの声が入った時に、『かっこいい曲や』って思いました(笑)」

――せつなくて、かっこいい曲ですよね。みるるんにとってはラストシングルになりますが…。

白間「ダンスがすごく難しいんですけど、1番キレキレで、バキバキに踊りたいです。初期の頃は全然踊れなかった私が、ここまで成長したよっていうのを見せられるような曲にできたらいいなと思っています」

――あんちゅは、シングル表題曲初選抜です！

石塚「やっと叶った夢なので、全力で選抜メンバーを楽しんでいます。選抜メンバーのMV撮影とかジャケット撮影になると、『大人の人数が多いなぁ。これが選抜メンバーか』と実感しました(笑)。NMB48に9年半いるんですけど、また新しい経験をさせてもらって、本当に感謝しています」

――「大阪魂、捨てたらあかん」の初日公演で選抜メンバーが発表されましたが、あんちゅは号泣していましたね。

石塚「めちゃくちゃ泣きました。美瑠ちゃんも一緒にステージにいたんですけど、美瑠ちゃんがウルッとしていてうれしかったです。『絶対にいい作品にするぞ！』っていう気合いが入っています」

――けいとは『シダレヤナギ』に対して、どんな思いがありますか？

塩月「最後の振付が、美瑠さんの思いを私たちが受け取って引き継いでいく感じになっているので、美瑠さんを送り出す気持ちを込めて踊りたいなと思っています」

――みるるんからも振付の見どころを教えてください。

白間「“みるみるポーズ”をかっこよく使ってもらった振付になっているので、そこが見どころだと思います。最初にみんなが横から歩いて来て、合わさって通り過ぎた時に、私がポツンと残っているという演出も大好きです」

――5月1日に放送された読売テレビの特番「カミオト」で『シダレヤナギ』を初披露！いかがでしたか？

白間「振付もバッチリでしたし、気持ち的にもみんなしっかり揃っていたと思います」

塩月「MVが公開される前に歌番組で初披露するというのが新鮮で、気が引き締まりましたね」

石塚「私は選抜メンバーとして初めて出演する歌番組だったので、すごく緊張してしまって。ちゃんと踊れていたのか自分ではわからないんですけど、これからまた劇場で初披露する機会もあると思うので、すごく楽しみです」

――『シダレヤナギ』のMVの見どころは？

白間「昼と夜みたいな感じの2面性が出ていて、メンバーの表情がガラッと変わっていたり、踊り方も変わっていたりするので、1つで2倍楽しめるようなMVになっています。私の卒業シングルなんですけど、卒業する時のMVってみんなが送り出すような演出が多いじゃないですか。でも私はしんみりしたくなかったので『そういうのはやりたくないです。かっこよく終わりたいです』ってお願いしました」

「アイドル人生のすべてのストーリーを感じて」

5月29日・30日に大阪城ホールで開催予定だったNMB48の単独ライブ、次世代コンサート、白間美瑠卒業コンサートが延期に。インタビュー時に聞いていた、コンサートに向けての3人の意気込みを特別に公開！

石塚「単独ライブでは、『NMB48はここまでやれるぞ！最強でごめん！』というような、堂々としたライブをしたいです！」

塩月「次世代コンサートは、前回(昨年10月)の反省点を踏まえてより良いものを見せて、『NMB48の次世代はやっぱり最高や！』って思ってもらえるライブにしたいです！」

白間「卒業コンサートではやりたい曲がたくさんありすぎて、盛りだくさんの内容になります。いろんなブロックに分かれていて、感情の波が激しいコンサートになると思います。エモさだったり、おもしろさだったり、私のアイドル人生のすべてのストーリーを感じてほしいです」

――最後に、読者の皆さんにメッセージもお願いします！

塩月「『シダレヤナギ』は美瑠さんのラストシングルで、今まで美瑠さんが伝えてくださったことを『しっかり受け継いでいこう』という思いでMVを撮影させていただいたので、その思いが皆さんに伝わっていたらいいなと思います！」

石塚「美瑠ちゃんが卒業するということで、私も寂しいですし、皆さんも同じ気持ちだと思います。美瑠ちゃんのラストシングルをたくさん聴いて、たくさんMVを見て、最後まで楽しんでほしいです」

白間「10年間応援してくださった皆さん、支えてくださったスタッフさんやメンバーのおかげで今の私がいると思うので、卒業するまで皆さんに恩返しをしていきたいです！」

取材・文・写真＝ポッター平井

＜ポッター平井・プロフィール＞
構成作家・ライター。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続けるアイドル・サポーター。