京都の名店と豪華コラボ!お取り寄せグルメ「京のめんたい」4種を食べ比べてみた

関西ウォーカー

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ある日のこと、ライターの先輩から「京都に新しくデビューしためんたいこがある」と情報が寄せられた。「京都でめんたいこ?なんでわざわざ?」と思った人もいるかもしれない。私もそう思った。京都の白ごはんのおともなら、お漬物やちりめん山椒をはじめ、いろいろあるじゃないかと。だがよくよく聞いてみると、京都好きなら誰でも知っている名店の数々とコラボしているとのこと。今年11月1日にデビューしたばかりらしい。どんなお味なのか興味が湧き、さっそくお取り寄せしてみた。

「京のめんたい」4種類をお取り寄せしてみた


上品な字体で「京のめんたい」「京都職人」と書かれた段ボールが到着。クール便で冷凍の状態で届いた。開封すると、丁寧なお手紙とリーフレットが入っていた。

丁寧な送付状もうれしい

明太子は1種類ずつ紙製の化粧箱に入っている。ギフトにも喜ばれそうだ


化粧箱の側面がゆるやかな波状のカーブ型になっていて、なかなか凝ったデザイン。ギフト用のなかなか気合の入っためんたいこのようだ。ちなみにお値段は1箱120g入りで1620円。長いこと外食を控えてきたので、このくらいの贅沢は許してほしい。

送付状と各商品を紹介するリーフレット


送付状によると、「商品の解凍は、紙パッケージを取り除いてから行ってください」とのこと。解凍方法に関する記載がこれだけだったので、とりあえず紙箱から出して冷蔵庫でひと晩解凍してみることにした。公式サイトによると「冷蔵保存で約1週間、冷凍の場合は1ヶ月をめやすにしてください」とも。できればリーフレットにも詳しい解凍方法や賞味期限のめやすがほしいところ。

波打つような曲線が印象的なパッケージ

化粧箱の中に2腹入りのパックが入っている


化粧箱から向かって右側の明け口から開封。凝った形状ゆえか、開けるのに少々手間取ってしまった。最初の3箱はビリリと破ってしまう失態…。中を開けると、パックからあふれんばかりの大きなめんたいこが2腹現れた。破った箱のことはすっかり忘れて、期待が高まる!

真空パックの状態のまま、ひと晩冷蔵庫で解凍した


ひと晩冷蔵庫に置いたらいい具合に解凍されたようだ。せっかくなので4種類をズラリと並べてみることにする。ホカホカの白ごはんをたっぷりよそって、いよいよ実食スタート!

京のめんたい各120g¥1620(左上:原了郭黒七味使用、右上:「おだしのうね乃」おだし使用、左下:京都水尾ゆず仕込み、右下:「聚楽第」純米吟醸仕込み)

【画像】4種類の明太子、はたしてどんな違いがあるのか?


「うね乃」のおだしの上品な味わいが際立つ無着色のめんたいこ

まずは「京のめんたい」のベースになるであろう、「『おだしのうね乃』おだし使用の無着色めんたいこ」から。1腹丸ごとごはんにのせると、重みでちょっとごはんが沈んでしまう(笑)。

おだしの専門店「うね乃」のおだしに漬け込んだ明太子


「うね乃」は1903(明治36)年に創業したおだしの専門店で、味にうるさい京都人はもちろん、プロの料理人や神社仏閣の御用達となっている。リーフレットによると、まぐろ節、羅臼昆布、どんこ椎茸などでつくられた白だしと、鹿児島県産本節のかつおだしを使った調味液に48時間漬け込んで旨味を引き出しているのだとか。

おだしが香る上品な味わい


箸で割ってみるとツヤツヤの卵の粒が美しい。口に入れると、ふわ~っとおだしの上品な香りが広がっていく。薄い皮の食感や、粒のひとつひとつの滑らかさもいい。辛さは抑えめな印象で、後からじわっと感じる程度だ(ただし、辛いものに敏感な家族は4種のうちこちらが一番辛いとのコメントだった)。高級感あふれる気合の入っためんたいこだ。これからあと3種類食べ比べるというのに、夢中でごはんをかきこんでしまった。

「佐々木酒造」の日本酒を使っためんたいこはお酒好きにおすすめ

お次は、「聚楽第 純米吟醸仕込み」を。聚楽第とは、1893(明治26)年創業の「佐々木酒造」による銘酒。佐々木酒造は今年めでたく結婚された人気俳優のご実家であることでも有名だ。

佐々木酒造の銘酒「聚楽第」を仕込みに使用した「聚楽第 純米吟醸仕込み」


先ほどのおだしのめんたいこに比べ、さらにコクを感じる味わい。お酒の匂いは強くはなく、ほんのりと香る程度だった。ちなみに筆者はほぼ下戸だが、特に酔っぱらうこともなく美味しくいただいた。お酒が好きなら、これだけでいいおつまみになりそう。個人的にはこちらが一番キリッとした辛さを感じた。

ほんのり日本酒の風味を感じる


「原了郭」の黒七味はめんたいことも相性抜群!

1703(元禄16)年創業、300年以上の歴史を持つ祇園の老舗「原了郭」は、かければ何でも美味しくなる黒七味でその名を知られている。本当に何にかけても美味しいうえに、かさばらないので京みやげとしても大人気なのだ。その黒七味を調味液に加えて仕上げたという「原了郭黒七味使用」、美味しくないわけがない。

調味液に原了郭の黒七味を加えて仕上げた「原了郭黒七味使用」


山椒やけしの実、青のりなどで構成される黒七味の香りと風味が、めんたいこの旨さをさらに引き立てる。唐辛子だけではなく、山椒が加わることでキレのある辛さになっているように思う。ヒリヒリするようなものではなく、鼻に抜けるさわやかな辛さ。黒七味よ、君はめんたいこにも合うのか!さすがや!


京料理の神髄にふれる「水尾ゆず」の爽やかさ

ここまで、めんたいことごはんを「これでもか」と口に運び、満腹に近づいてきたところで最後のシメに選んだのは「京都水尾ゆず仕込み」。

京料理に欠かせない水尾ゆずを使った「京都水尾ゆず仕込み」


リーフレットによると、京都市北西部・愛宕山のふもとに位置する水尾で育てられた香り高いゆずは、京料理や京菓子に欠かせない食材。その水尾ゆずを調味液に加えて仕上げためんたいこ、きっとシメにふさわしいに違いない。

ほんのり黄色い皮からは、すでにゆずの香りがふんわりと。口に入れると、ゆずの香りと柑橘のさわやかな風味がブワーーッと広がっていく。強い!しかし不思議なことにめんたいこは全然負けない。料亭でいただく極上のお吸い物のごとく、おだしとゆずが喧嘩せずお互いを高め合っているというか。京都らしさを一番感じためんたいこだった。満腹になっても、ごはんがさらに進んだ。ごちそうさまでした。

ゆずの爽やかな香りと明太子の風味が絶妙にマッチ


正直、コラボの話を聞いた時点でもまだどこかで「京都でめんたいこ?なんでわざわざ?」と思っていたが、京都だからこそ実現可能なめんたいこだったと今なら言える。京都のビッグネームとのコラボであることはもちろん、素材そのものの美味しさを存分に生かしたいという心意気を感じた。今回はめんたいこだけに辛口な実食レポをしたいと思っていたが、パッケージが破れてしまったところくらいしか文句がつけられない。もはや文句のうちにも入らない。

このほかにも、清水焼の器や祇園の行列店「八代目儀兵衛」のお米とのセット商品もあるようだ。京都らしい高級めんたいこ、ぜひ多くの人に試してほしい。

取材・文=油井やすこ

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