“Z世代”はなぜ「廃バスに住む」女性教師の漫画に共感するのか?担当編集者に聞いた
東京ウォーカー(全国版)

「なぜか美人教師が廃バスに住んでいる…」という異色の設定で、SNSで話題沸騰中の
漫画『廃バスに住む』
。独特な空気感をまとった本作についてSNSユーザーからは、「柔和な朝日がさしこんでいるような柔らかさ」「ずっと読んでいられる」「マイペースっぷりがすごい!」といった風に、その没入感と心地よい読後感を評価する声が多数あがっている。
そこで今回、本作の担当編集者であるMFCコミック編集部編集長・赤坂泰基氏にインタビューを実施。著者・イチヒ氏との出会い、『廃バスに住む』誕生秘話、そしてみんなが共感する作劇法など、漫画制作の“舞台裏”について聞いた。
イチヒのヒット作『おとなのほうかご』でも編集を担当した赤坂氏

――本作『廃バスに住む』のイチヒ先生との出会いと、出版までの簡単な経緯を教えてください。
【赤坂泰基】「月刊コミックアライブ」編集部に配属された当初、新人は担当作を持たないとどんどん雑用が増えてしまうことに危機感を覚えた私は、とにかくいろいろな漫画を読み、作家さんを探していました。その中で、当時イチヒさんはいくつかアンソロジーに参加されており、ギャグの空気感に惹かれてお声がけした、というのが出会いになります。
初めに『モリタニヨル!』という連作読切をアライブに掲載しました。これがイチヒ先生の初単行本となりますが、私も初オリジナル作品の単行本でした。今だから言いますが、編集素人のくせに偉そうなことを多々申してしまいすみませんでした。
その後、WEBコミックサイトComicWalkerにて『おとなのほうかご』というオムニバスラブコメを連載しました。こちらは重版もされ、反響の大きい作品となりました。とても面白いので、未読の方はぜひこの機会に読んでみてください。
『おとなのほうかご』連載終了後もゆるく「次の連載どうしましょうか?」と相談をしていましたが、なかなか決まらないまま時間が過ぎ(完全に私が悪いです)、そんななか先生が個人Twitterアカウントで公開したのが『廃バスに住む』となります。
そして、連載化のご相談をしたところ、他の編集部からの打診もあった中で最終的にうちを選んでいただき今に至る、という流れになります。なんだかんだイチヒ先生とは10年近いお付き合いになるのか…と、改めて感慨深くなりました。
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