【SDGs】「プラスチックの回収と再資源化で海を守りたい」環境負荷低減に貢献するシードの想い

東京ウォーカー(全国版)

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2030年の達成に向けて世界的にSDGs(エス・ディー・ジーズ/持続可能な開発目標)への取り組みが活発になり、各企業で多様な活動が行われている。今回は美しい海の環境を守り、プラスチックリサイクルの取り組みを積極的に展開する株式会社シードの活動を紹介する。

1951年にコンタクトレンズの研究を開始して以来、多様なニーズに応えるコンタクトレンズ商品を開発する株式会社シードの鴻巣研究所


コンタクトレンズの空ケースをユーザーから回収


株式会社シードは1957年の創業以来、「眼」の総合専門メーカーとして多様な商品展開や事業を行い、あらゆる人々の「見える」をサポートし続けている。シードの主力製品であるコンタクトレンズは、レンズそのものをはじめケースやシュリンク(パッケージを包んでいる透明フィルム)など、その素材のほとんどがプラスチック製だ。シードでは2019年から、ブリスターと呼ばれるコンタクトレンズの空ケースをユーザーから回収する活動“BLUE SEED PROJECT”を行っている。

「昨今、海洋プラスチック問題が世界的にもかなり話題になり、日本でもレジ袋の有料化などが積極的に行われています」と話すのは広報・SDGs推進室主任の及川智仁佳さん。「当社は、工場内で排出された廃プラスチックは100%工場内でリサイクルしています。しかし、お客様の手に渡った商品は、その後各地方自治体の基準に沿ってリサイクルもしくは廃棄処分されています。なんとか、そのプラスチックを当社で回収し、マテリアルリサイクルできないかと模索し、2019年に“BLUE SEED PROJECT”を発足したのです」

ブリスター回収ボックス。設置施設は増え続けている

回収されるコンタクトレンズの空ケース、ブリスターは純度の高いプラスチック製だ


「何度でも生まれ変わるプラスチック」に着目


“BLUE SEED PROJECT”では、眼科やコンタクトレンズ販売店、取引先企業など約200施設に回収ボックスを設置。回収したブリスターは有価物としてリサイクル業者へ販売し、物流パレットに生まれ変わる。

「当社が扱うのは純度の高いプラスチックなので、日用品に再生することもできます。しかし使った後に捨てられてしまうのではリサイクルの意味をなさないので、何度でも生まれ変わる物を模索し、最終的に物流パレットに着目しました」と及川さん。パレットが脆くなった後も、再度溶かして新たなパレットを作り、無駄を生まないサーキュラーエコノミーと、モノからモノへと生まれ変わるマテリアルリサイクルを実現している。

“BLUE SEED PROJECT”活動を喚起するPOPも作り、積極的に配布している

東洋大学など、大学生と協力しての回収活動も行っている


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