スターバックスと“高崎だるま”がつなぐ縁!地元の特産品で家族や友人とリコネクト

東京ウォーカー(全国版)

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縁起だるまから広がる、新たな活動とその思い

高崎だるまは、群馬県の旧・豊岡村が発祥といわれる縁起だるまで、約200年の歴史を持つ。県内には約45もの製造業者があり、70人ほどの職人が伝統を継承。だるまは生地に着色したあと、昔ながらの手作業で顔が描かれる。鶴をかたどった眉と亀をかたどった口ひげが特徴で、選挙だるまとしても有名だ。

吉田だるま店の吉田さんは3代目。だるまは、約1600年前に南インドで生まれ、中国へ渡って禅宗の基礎を築いたとされる“達磨大師”の姿を模したものと伝わる

吉田だるま店の吉田昌弘さんが理事長を務める群馬県達磨製造協同組合では、「生活様式が変わっていくなかでも、だるまは残していきたい。ぜひ親しんでほしい」と、小学校で絵付け体験講座を開催しているほか、国の“伝統的工芸品”指定を目指して精力的な活動をしているという。「そんななかでスターバックスさんに声を掛けていただいたことは、高崎だるまを多くの人に伝えるきっかけにもなり得るので、大変うれしく思っています。こちらが驚くくらい、絵付けにもとても真剣に向き合っていただいて。みなさんいいだるまが出来上がっていましたよ(笑)」と、吉田さん。

吉田だるま店での絵付けでは、みんな集中!

スターバックスのだるまの色は、吉田さんが事前に着色したもの。絵具のように色を混ぜることでさまざまなカラーのものが作れるそうで、近年はオリジナルカラーに社印やユニフォームの絵付けを施すといったオーダーもあり、それらもすべて手作業で描いていくのだという。

「吉田さんが絵付けをする姿を見て、率直にかっこいいと思いました」とは、高崎貝沢店の君島さん。「魂を込めて絵付けをされて、歴史をつないでいる人が本当にいるんだと、訪ねたからこそ実感できました。お店に戻ってすぐ、パートナーにだるまを見せながら語りましたよ(笑)」

年末年始には、だるま市の告知もした「高崎オーパ店」

吉田さん自身もスターバックスでのだるまの展示を見たそうで、「ディスプレイがとても都会的で。だるまの展示方法も、こうして時代に合わせて進化していくといいなと思いました。スターバックスとだるまってあまりイメージできない組み合わせだと思うんですけど、『あそこに置いてあったよ!』と周囲の方にもすごく声を掛けていただきました」と言う。活動を通じて、スターバックスのパートナーたちと吉田さん、双方の思いがお互いに響いたようだ。

「高崎駅ビル モントレー店」では、上毛かるたの“だるま”の絵札などとともに、だるまの歴史を紹介

自作のだるま、吉田だるま店のだるま、ポップなどで“高崎だるま”を伝えた

「今年の年末には店のみんなで目入れをして、お焚き上げに持っていく予定です。また新しいだるまを作りたいですね」と酒井さんと君島さん。

高崎駅ビル モントレー店が入るビル「高崎モントレー」では、ほかのテナントでもオリジナルだるまを作ろうという動きがあるという。各店舗からの発信を誰かが確実に受け取り、そうしてつながりが広がっている。高崎だるまとの取り組みに触発された君島さんは、「地域に根差して、“孤独の解消”へ取り組みたい。まずは小さなお子さんがいる女性の居場所となるママカフェから」と街づくりへの思いを口にする。

人々の日常の願いや目標に寄り添う高崎だるまのように、これからも地域に寄り添い、文化や魅力を発信し続けていく。


※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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