「第6回 伊藤園健康フォーラム」をレポート!万病のもと・慢性炎症の抑制には食事と一緒にお茶習慣を

東京ウォーカー(全国版)

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基調講演から「慢性炎症」についてもっと詳しく

合田氏 基調講演の様子

合田氏の基調講演では「生活習慣病の予防のカギを握る慢性炎症のコントロール」について探る。合田氏は次のように述べている。

「生活習慣病には、慢性炎症が大きく関わることが明らかになっている。不健康な生活習慣から内臓脂肪型肥満となり、それらがさまざまなことを引き起こしていく。脂肪細胞が肥大化すると、マクロファージが集まり、慢性炎症を引き起こしてしまう。異常化するとインスリンがうまく機能しなくなり、一度炎症が起こり始めると、どんどん広がっていってしまう」

「また、糖尿病発症と進行予防のためには、慢性炎症を抑えることが重要であると考えている。さらに食後高血糖を避けることで、慢性炎症を抑えるという新たな視点も出てきている。食後高血糖によって誘発された脂肪組織、肝臓における慢性炎症は、緑茶カテキン(EGCG)の摂取によって抑制されることが明らかになっており、このように炎症を抑制する成分を摂取することも重要である」

「肥満や生活習慣病になりにくい『健康な食事』には、食べ過ぎを控えた食事の『量』、適切な時間に摂取する食事の『時間』、しっかりと栄養バランスを意識する食事の『質』の要素が重要であると考えている」

基調講演から「茶カテキンによる慢性炎症抑制のメカニズム」を知ろう

立花氏 基調講演の様子

一方、立花氏の基調講演では「茶カテキンによる慢性炎症抑制のメカニズム」について語られた。立花氏は次のように述べている。

「お茶が健康に良いということは古くから知られていた。近年になり、EGCGの『抗がん作用』『抗肥満作用』などのさまざまな健康効果が明らかになっている。食品による健康の維持増進には、まず、食品成分を細胞が感知するということが非常に重要」

「生体が緑茶カテキン(EGCG) を感知するしくみとしては、67LRという分子が受容体としてEGCGを感知する。67LRがある場合のみに、EGCGによる抗がん作用が認められている。すなわち、EGCGの効果を発揮するためには67LRが非常に重要である」

「ガンや肥満、糖尿病、動脈硬化の予防や治療の重要性はますます大きくなっているが、これらの疾病に共通する病態として『慢性炎症』が注目されている。緑茶カテキンの慢性炎症抑制作用とそのしくみとしては、肥満になると、マクロファージが集まってきて慢性炎症になるが、EGCGを摂取することで、マクロファージが集まってこないということが明らかになっている。また、EGCGは炎症反応そのものを抑えることも明らかになっている」

人生100年時代を迎える今、緑茶による健康寿命延伸への新たな視点が注目されている。多くの疾病の基盤病態となる「慢性炎症」を抑制する食習慣のひとつとして、食事とともに緑茶を飲むことを心がけたい。

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