イタリア人義父が教えてくれたパスタの作り方。おいしくて簡単だとイラストレシピに10万超えのいいね!
東京ウォーカー(全国版)
イタリアのビーチで知った「自分の体は誰かに認められなくていい」
そもそも、ワダさんがイラストレーター、漫画家として活動するようになったのは、イタリアで自分でもできることを探した結果なんだそう。
「絵は好きで、美術系の大学にも行って勉強していましたが、当時は仕事にできるとは思っていませんでした。結婚してしばらくした後、2007年にイタリアに渡りましたが、当初はイタリア語がほとんど出来ず、イタリアでの就職は難しかったんです。それでしばらく専業主婦をしていました。ただ、これだと家のことだけになってしまうという危機感もあって、2013年頃からイラストレーターとして活動するようになりました」
イタリアに渡った当初は「『どうして来てしまったんだろう』とよく落ち込んでいました。イタリアの人たちと自分との考え方の違いや、習慣の違いに戸惑うことがたくさんあった」そう。しかし、暮らしているうちにイタリア生活で「好き」なことが増えていき、その思いを発信。2021年3月、WEBマガジン「WANI BOOKOUT」から声がかかり、「多分、なんとかなる イタリアその日ぐらし」の連載がスタートした。“ジャンニのパスタ”や、Twitterで5.7万いいね(2022年9月現在)と好評を博した“好きに装えるイタリアのビーチ”(Twitterでは“水着を着れるようになった話”として発表)もこの連載のために描かれた作品だ。


“好きに装えるイタリアのビーチ”では、他者からのさまざまな指摘が重荷になって、肌の露出が多い水着を着られなかったワダさんが、イタリアのビーチでその呪縛から解放されたエピソードを描いている。著書の中で「『肌は露出してこそ美しい!』という風潮は正直苦手」「小さいうちから『女であれ』というイタリアの風潮には居心地が悪く感じることもある」としつつも、イタリアのビーチで年齢や体型を気にせず水着姿を楽しんでいる人々を見て、「どんな装いをするかは、自分が決めることだから、他人が何を着ていようと、トップレスでいても、どうでもいい。誰かの見た目をジャッジして、回り回って自分の首を絞める必要はない」と書いているのが印象的だ。


「もちろん、高級レストランのようなところにTシャツに穴の開いたジーパンみたいな格好をしたら、それはちょっと違うよねとなりますが、人の外見についてコメントをしないという考えが浸透しているんです。特に体型については顕著で、太ったねとか痩せたねとか言うと失礼だ、となりますね」とイタリア事情を教えてくれた。
ワダさんは日本を下げてイタリアを上げているわけではない。日本には日本の良さがあり、イタリアにはイタリアの良さがある。その国の国民性や習慣は、その国の歴史や風土が積み上げてきたもので、それを否定する必要はない。ただ、もしあなたが窮屈さや息苦しさを感じることがあるならば、イタリア生活から心を軽くするヒントが得られるかもしれない。
取材・文=西連寺くらら
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