「ポテチの湖池屋」が何故アニメやすごろくを?スナック菓子発の“楽しい”を巡るサステナブルな取り組み

2022年11月14日 12:00更新

東京ウォーカー(全国版)

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「ポテトチップス」や「カラムーチョ」などのスナック菓子でお馴染みの湖池屋が、SDGsをテーマにしたアニメを制作したり、SDGsを学べるすごろくを発売したりしているのをご存知だろうか。なぜスナック菓子メーカーがアニメを作り、すごろくを発売するのか……そこにはスナック菓子メーカーだからこそのアツい想いが隠されているという。
本記事では、この取り組みについて湖池屋の伊藤恭佑さんに解説してもらいながらご紹介したい。

子供と密接な関わりのあるスナック菓子だからこその取り組み

そもそも湖池屋は古くから社をあげての社会貢献意識が高いメーカーで、「SDGs」という概念が叫ばれるようになる以前よりさまざまな取り組みを行ってきたと、伊藤さんは言う。

「弊社は『ポテトチップス』などのスナック菓子を中心に事業を展開しており、SDGsという言葉が広まる前から、教育支援や環境保護などの取り組みを幅広く地道に行ってきました。
スナック菓子はお子さんと密接に関わりがあるので、特に教育支援活動に力を入れており、例えば全ての商品に付けているベルマークは、1977年から約50年近く取り組んでおり、累計で3億円以上の寄付をしています。
他にも『JAPANプライドポテト』という商品の購入を通じて、日本各地の地方創生や環境保全活動などを行うための募金ができるなど、さまざまな形で社会貢献に取り組んでいます」(伊藤さん)

驚きのクオリティの高さ。アニメ「サスとテナ」に込められた想い

【画像】湖池屋のSDGsをテーマにしたアニメ「サスとテナ」

こういった高い社会貢献意識がベースにある湖池屋が、SDGs推進活動の一環として制作したアニメ作品が『湖池屋SDGs劇場 サスとテナ』である。双子のくノ一「サス」と「テナ」が、SDGsの課題を投影した怪獣たちに知恵と言葉で大奮闘するという内容で、1話約3分という短時間ながらも、怪獣たちを倒すことで「サステナブルとは何か」を分かりやすく紹介している。

作品内で商品を謳うことは一切無いのにきっちり作り込まれている点も素晴らしく、これは前述の「子供への還元」という想いからなのだろうか。伊藤さんに聞いた。

「弊社には『食でくらしをゆたかに。』という理念があり、『食べるということを通じて人生を楽しくしてほしい』と願っています。
お菓子は心を豊かにするものなので、ある意味娯楽やエンターテインメントの一要素でもあると考えています。
こういったことからアニメとお菓子は非常に親和性があり、その『楽しい』を通じて、SDGsについて学ぶことができる一石二鳥なコンテンツをお客さんに提供できればと制作しました」(伊藤さん)

ただし、伊藤さんによれば、コンテンツを作る上で、特に気を付けていることが2つあるという。

「1つ目は、『堅苦しすぎず、見てクスっと笑えること』で、子供も大人も楽しく気軽にアニメに親しんでもらえることを心がけています。
2つ目は、『テーマの扱い方』で環境問題、人権問題、ジェンダーや格差といった非常に複雑な問題を扱う以上『描き方が表面的になりすぎていないか』『見た方が不快になったりしないか』ということを最大限、気を付けながらアニメ制作を行っています」(伊藤さん)

新たに「SDGsすごろく」を発売。SDGs×すごろく、その狙いとは?

「サスとテナ すごろくセット」。すごろく盤、オリジナル消しゴム17種、サイコロ鉛筆がセットになっている

ここまでが『湖池屋SDGs劇場 サスとテナ』の成り立ちと理由だが、今年、そのアニメの世界を楽しく遊びながら、SDGsを学べる『サスとテナ すごろくセット』という商品も発売された。すごろくとSDGsという意外な組み合わせだが、一体どのようなゲームなのだろうか。

「すごろく盤のマスはSDGsの項目を反映させた色分けにしています。その項目ごとに具体的にどういう内容があるのかを、コマを進める中で自然と学べる仕組みにしました。
遊び方ですが、まず最初に13体の怪獣のコマをそれぞれの持ち場にセットし、その後は通常のすごろくのように遊びます。止まったマスに怪獣がいたらサイコロをもう一度振り、指定の目が出たらその怪獣を倒すことができ、その問題を解決できたことになり、コマをゲットできます。
そのようにゴールまでさまざまな怪獣たちを倒していって、最終的に誰が一番SDGsを解決できたかを楽しんでもらうゲームです」(伊藤さん)

怪獣を倒す=SDGsを解決できたとして、コマをゲットできる


他方、「チームプレーの要素もある」のがこのすごろくの面白いところで、誰も怪獣を倒せずに通り過ぎたマスがあれば、全員がゴールしても解決できなかった問題が残っているということになり、みんなで協力して全ての問題を解決していこうという思いが込められている。もちろん、このすごろくも売り上げの10%がベルマークに寄付されており、湖池屋のお菓子同様、社会貢献ができる仕組みである。

スナック人生100年時代へ。湖池屋が目指す日本の未来とは

SDGsやサステナブルをテーマに子供にとっての「楽しい」を軸とした取り組みと、大きな意味で「楽しさ・豊かさ」を広げる取り組みを両輪でまわしている湖池屋だが、「今後にも期待してほしい」と伊藤さんは言う。

「スナック菓子のおいしさと楽しさをみなさんにお届けするのがメインの事業ではありますが、喜びや楽しさ、家族団欒などの心の面で、気持ちがちょっと緩んで人間が人間らしくいられるための時間を提供する、くらいの志をもった気持ちで取り組んでいます。
楽しさを大切にしながら今後もさまざまな取り組みを行っていくつもりですので、ぜひご期待いただければ幸いです」(伊藤さん)

本記事紹介以外にもさまざまなSDGsに関する取り組みを行う湖池屋の今後にも要注目!


撮影・文:松田義人

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