空条徐倫を演じる声優・ファイルーズあいが、ジョジョに教えてもらったこととは?「人と違うことは個性で、個性は力」
東京ウォーカー(全国版)
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の主人公・空条徐倫を演じているファイルーズあいさん。中学時代に「ストーンオーシャン」に出会って以来、“ジョジョ”を心から愛する彼女にとって、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズへの出演は最も叶えたい夢の一つだった。
では、彼女はどのようにして声優の道に進み、いかにして空条徐倫役を掴んだのか。ジョジョとの出会いから憧れだった声優になるまで。さらにファイルーズさんがジョジョに教えてもらったことや、オーディションの裏話も聞いてみた。
――まず、ファイルーズさんがジョジョを好きになったのは、いつ頃ですか?
中学の頃です。ネットを通じて数々の名言を知り、ずっと気になっていました。長いシリーズなのでなかなか手が出せなかったのですが、古本屋さんで「ストーンオーシャン」を見つけたんです。ジョジョって、巻数が「ストーンオーシャン」でリセットされているから、私はこれが「ジョジョの奇妙な冒険」の1巻だと勘違いして5巻まで一気に購入しました。
でも、読んでみたら全然ストーリーがわからなくて(笑)。それで調べたら、第6部の1巻だったんですね。主人公の徐倫が、女性キャラクターでは見たこともないぐらい強くて、かっこよくて。もっとこの子のことが知りたいと思い、第1部「ファントムブラッド」から買ったところ、どハマりしました。

――最初に出会ったキャラクターが徐倫だなんて、まさに運命ですね。
吉良吉影の言葉を引用するなら、「命を運ぶと書いて“運命”」です!(笑)
――ファイルーズさんが好きなジョジョのポイントは?
それぞれのキャラクターが、どんな食べ物や音楽が好きで、服装にどんなこだわりがあるのかまで、こと細かに記されています。それは私の中ではとても革命的で、ただの漫画のキャラクターではなく、そこに存在している人物としての説得力を感じました。
それから、とても奇妙な人がたくさん出てきますが、作中で他の人がそれを指摘することはありません。むしろ個性だと捉えて、どんな人でも信頼できれば仲間として受け入れる。私は学生時代にマイノリティで周囲に馴染めず、辛い思いをしたこともあったのですが、「私もいていいんだな」と感じました。そして、人と違うことは個性で個性は力なんだと、ジョジョから教えてもらいました。
――声優業には、いつからあこがれを?
「金色のガッシュベル!!」(2003〜2006年、フジテレビ系)という作品が大好きで、小学校の低学年からずっと見ていました。そのビデオを、エジプトに送ってもらっていたんです。
――小学校の5年生から卒業まで、ファイルーズさんのルーツの一つであるエジプトで生活されていたんですよね?
そうなんです。当時はサブスクなんてありませんでしたから、同じビデオを何回も何回も繰り返し見ているうちに、今度はスタッフクレジットもじっくり見るようになりました(笑)。それで役者さんの名前を家にあった英語かアラビア語しか入力できないパソコンで検索したら、同じ人がいろいろな役をやっていることを知ったんです。
その後、中学生になって帰国したら、日本ではオタク文化が盛り上がっていて。ただ、当時は声優になりたい子だけで1クラス作れるぐらい人気の職業で、私もそのうちのミーハーな1人でした。
――では、本格的になりたいと思ったのは?
高校生になってからです。高校1年生の終わり頃には、当時の最新刊だった「スティール・ボール・ラン」まで追いつき、ネットで知り合ったジョジョファンの友達と毎晩スカイプなどで話をしていました。そのうち、「みんなでジョジョの朗読をしよう!」という話になり、そこで初めて人前でお芝居をしたんです。そしたら「上手!」って言ってもらえて、声優を目指すようになったんです。ちなみに当時は徐倫ではなく、徐倫を助けるエンポリオやフー・ファイターズを担当していました。
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