空条徐倫を演じる声優・ファイルーズあいが、ジョジョに教えてもらったこととは?「人と違うことは個性で、個性は力」
東京ウォーカー(全国版)
――ところが最初は親御さんに反対されてしまった。
はい。最初に声優の養成所に行きたいと言ったのは高校生の時です。母は「高校に通いながら行けるならいいんじゃない?」と言ってくれたんですけど、父に反対されてしまって…。結構厳しい家なのでそれ以上言えず、自分の気持ちに蓋をして、新たな道を探そうと思いました。
――そこで、グラフィックデザインの学校に進学されたんですね。
イラストを描くのも好きなので、もう一つの夢を追いかけてみようと思いました。ただ、イラストは好きでしたが、グラフィックデザインの才能はなく…(苦笑)。それに、声優になりたいという気持ちがどんどん溢れてきていたので、就活のタイミングで「どうしても声優になりたい。諦めることはできない」と母に伝えました。
――ところが、そこから1年間、普通のお仕事に就かれたんですよね?
はい。母に「就活がしたくないからそう言ってるだけでしょ」と言われてしまって。それに「声優という職業は非正規雇用だし、養成所に通っても絶対になれるという保証はない。万が一、なれたとしても仕事がなくて辞めざるを得なくなった時、再就職するには職歴があったほうがいいから、1年間、正社員として働きなさい」と言われました。なので正社員として1年間働き、そこで貯めたお金で養成所に行ったんです。
――お母さまはいろいろ調べてくださっていたんですね。
はい。母はいつも私の味方でいてくれて、味方だからこそ茨の道に導いてくれたのだと思います。いや、茨というより修羅の道かな(笑)。
それに就活や就職ではツラいこともありましたけど、数々の経験が後で役に立ったことも。例えば、就活で自己PRをするためにしていた自己分析や他己分析が、声優のオーディションで役立ちましたし、マナーや敬語の使い方、忍耐力も身についたと思うので、経験してよかったなと今では思っています。
――そうして、声優としてのデビューを掴み、「ストーンオーシャン」のオーディションに挑むことになるわけですが、当時の様子は覚えていますか?
はい。ド緊張で手も声も震えて、涙が出てしまって(笑)。徐倫はカッコいい役なのに全然ダメで、もう落ちたと思いました。だから、最終オーディションという体で呼ばれて演技して、終わった後に監督から「ファイルーズさんが徐倫に決まりましたので」とサプライズで言われた時は、もううれしくて…。その場で泣き崩れましたね。“ザ・ワールド”で時が止まったのかと思いました!
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