NGT48小越春花 8thシングル発売「今の自分に響くような歌詞や曲調」

東京ウォーカー(全国版)

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18年間生きてきたものを作品に詰め込もうと、度胸と愛嬌で乗り越えています


――先ほど、ひとりで悩みながらもがんばっているとお話されていた初めての舞台はいかがですか。

【小越春花】舞台は全部新しいことばかりで、強くなれている実感があります。よし今日も頑張るぞ!という感じで、気持ちを高めて稽古場に向かうんですけど、周りの人もすごい方ばかりですし、自分の演技にもいろいろとご指導いただくのでめちゃめちゃ落ち込んで帰ってきてます。でも、また次の日には昨日言われたこともちゃんと全部やったから、今日こそ自信を持ってやっていくぞ!っていうのを繰り返しているので、めちゃめちゃ強くなれてると思います。

稽古の初日は、本当にもう緊張して喋れなくてソワソワしてたけど、なんとかここまで稽古を積み重ねることができているのも、1年前からセンターをやらせていただたり、いろんなお仕事をさせていただく機会とか、場数を踏ませていただいたからこそ持てている自信もあるかなと思います。周りの人よりも経験は少ないかもしれないけど、18年間生きてきたものを作品に詰め込もうと、度胸と愛嬌で乗り越えています。

「知り合いがひとりもいない世界に飛び込んでるのが、歌詞と同じで本当に今の私みたいだなってすごく思いました」

――台本を覚えるのも大変でしたか。

【小越春花】台本を覚えるよりも感情を作るのが難しくて。自分の中で人物の背景も考察してセリフを伝えようとしていますが、舞台だとそれだけでは足りなくて、お客さんからの見え方とか、立ち位置とかもあって。人のセリフもちゃんと聞いた上で感情が生まれてくるので、自分で準備したものをその場でぱっとやればいいわけでもなくて、やっぱり難しいなとか思ったり。あとは舞台では声量や滑舌も重要ですし、そういう基礎的な部分も全然自分になかったので、基礎的なところから叩き込んでいただけている今、きっとすごく成長してるはずです。

――今回8枚目のシングルはセンターでない、ということが悔しいとSHOWROOMでお話されていましたね。

【小越春花】この曲のことが好きになれば好きになるほどすごく悔しいなって。「都会の暮らし好きになれずにあれから何度帰ろうとしただろう」の歌詞とか、まさに今の私みたいだって思えば思うほどセンターで歌いたかったな、というのは正直すごくあります。

負けず嫌いな部分を全部出さずに今まで生きてきたというか、悔しいって思ってても悔しそうにしてるところをあまり人に見せないようにしてきたんです。でも、この曲に関しては思い入れが深くあるので悔しさを出してしまいました。センターじゃなくても、私は自分の曲にして歌おうと。めっちゃ今の自分が好きになってる曲だから、この曲にも自分のことを好きになってもらいたいなって、そういう気持ちです。

「この曲をめっちゃ今自分が好きになってるから、この曲にも自分のことを好きになってもらいたいなって」

――今回の楽曲は、新潟の民放4局(BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟放送網、UX新潟テレビ21)で放送されるドラマの主題歌にもなっています。小越さんはNST新潟総合テレビにヒロインとして出演されます。

【小越春花】演じたキャラクターも自分に近いところがあるというか、その子も新潟生まれでアイドル活動に挑戦するため東京に行くお話で、『渡り鳥たちに空は見えない』の歌詞もそうですけど、同じ状況なんです。

その子も結構不器用な性格だったりして、お母さんに対しても私なら普段言わないようなことを強気な言葉で言っちゃうんですけど、でもそれは強いからではなくて、弱い部分があるからこそ言っちゃってるみたいな。だからそういうところをリアルに表現できたら、何か共感してもらえたらいいなっていうふうに思いながら演じてました。

――今の状況を考えると、演じやすかった部分がありそうですね。

【小越春花】そうですね、やっぱり気持ちはすごくわかるけど、見てる人に伝わるのかなっていうのは自分でも結構考えていて。お母さんへのひどい言葉も、それを言う前にちょっとした迷いがあったりとか、何か感情の流れがあったりとかがあると思うので、セリフがないところの演技とかも大事にしたいなって思ってました。

今は考えたり想像したりするしかないんですけど、今後もっといろんなことを経験して、想像じゃなくて人生経験で積んだものを演技に活かすことができたらと思います。今はまさに新しいことばかりを経験させていただけてる時期なので、貴重な時期にできるだけ多くのものを吸収しようと思ってます。

「新しいことばかりを経験させていただけてる時期なので、できるだけ多くのものを吸収しようと思ってます」

いろんなかわいいの種類が見せられたらいいかな


――すべてのドラマに主演されている本間日陽さんとの共演はいかがでしたか。

【小越春花】日陽さんとのシーンも結構多かったんですけど、気持ちがすれ違っちゃうシーンが多くて、それもすごく共感できたっていうか、日陽さんが演じる女の子の気持ちも、私の演じるキャラクターの女の子の気持ちもめちゃめちゃわかるし。だからお互いの器用ではない部分は、結構出せたんじゃないかなとは思います。

みんながすごく一生懸命でまっすぐだからこそうまくいかないところがあるっていう、どうしようもないような切なさが観ている方に、ぐっとくるんじゃないかなとも思っています。

――今回、8枚目のシングルのカップリングには小越さんも参加しているCloudyCloudy(通称:くらくら)の『チョコレートで眠れない』が収録されています。 新メンバーも加わってパワーアップした印象です。

【小越春花】プロデューサーの(中井)りかさん以外では、初期メンバーは私だけになっちゃうので、寂しいなっていう思いもあるし、でも人数が増えて6人なので今までとは違うフォーメーションも楽しみだなって。歌声も混ざり合ったものの種類が多いと深いものになるのかなとか、いろんなかわいいの種類が見せられたらいいなと思ってます。

――まもなく2022年も終わりますが、振り返ってみて今年はどんな年でしたか。

【小越春花】すべての出会いに感謝って感じです。想像してなかったような出会いもありましたし、今年の初めはすごく意気込んでいたけど、それを超えられるようなことはできたかなと思いますね。初挑戦の舞台が終わったときには、清々しい顔をしていられると思います。

「先輩方から受け継いでいかれていくものは、やっぱり後輩にも教えていくような先輩になりたいなと」

――来年はどんな年にしたいですか。

【小越春花】個人としては演技をやらせていただくことに楽しさを感じたので、来年はさらにやってみたいなという気持ちがあります。グループとしては卒業メンバーも今年は多かったりして、ひとりひとりがグループの将来のことも考えていかないといけない時期になってきたのかなって。1期生の先輩方に頼らず2期生の私にもすごく重い責任があるんだという自覚をより持たなければいけないと思っています。先輩方から受け継がれてきたものは、やっぱり後輩にも教えていくような先輩になりたいです。

NGT48というグループの色がはっきりと濃くくっきりと一丸となってる感じがあると思うので、ファンの方も巻き込んでグループとして飛躍の年にしていきたいです。

――最後にメッセージをお願いします。

【小越春花】私はめちゃめちゃ抜けた女の子だと思うんですけど、いつも応援してくださってありがとうございます。今が子供から大人になるタイミングというか、来年高校も卒業しますし、外で羽ばたけるかどうかみたいな大事な時期なのかなって。今ここで自分を変えなきゃいつ変えるの?というタイミングだということは、自分でもすごくわかっています。その熱量がファンの方にも届いて、私もそうだし、みんなでグループの飛躍にもなるように、とにかく一丸となって頑張りたいなと思うので付いてきてほしいです。来年もよろしくお願いします!

撮影・取材・文=野木原晃一

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