彼氏の写真に彼女が落書き。2人組アーティスト「sara」の現実と空想が混じる世界観に「発想がすごい」「美しい」と大反響

東京ウォーカー(全国版)

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美しく広がる大空や、夕焼けに浮かぶ雲の写真。そこに描かれているのは空を気持ちよさそうに泳ぐくじらや、雲の上でまどろむ猫。現実と空想が混じりあう物語の世界を覗いているようだ。

作品を制作したのは、2人組アーティストの「sara(@sara2626_if)」。彼氏のAraiさんが撮った写真に、彼女のsakoさんが落書きしている。SNSでも「引き込まれる…」「不思議で美しい」などの声が多数寄せられ話題に。今回は2人に作品制作のきっかけや、こだわりのポイントなどを聞いてみた。

「ネモフィラの海」

「おやすみ」


きっかけはsakoさんの「何か描いてみたい」の一言から。

sakoさんの「sa」と、Araiさんの「ra」を取り、「sara」としてSNSを中心に作品を発表している2人。「写真に落書きする」という発想は、どこから生まれたのだろうか。

「きっかけは、2年前にAraiが写真を撮っていると、sakoが『写真に何か描いてみたい』と言ったことです。何枚か写真を渡したところ、すてきな落書きをしてくれたので何となくTwitterにアップすると、大きな反響がありました。当時は友達でしたが、付き合ってから数カ月して『2人で何かやりたいね』ということで、去年の10月から本格的に2人組アーティストとして作品を制作するようになりました」

2人の最初の作品「線香花火」


当時AraiさんのTwitterに投稿された作品「線香花火」には、現在までになんと25万以上のいいねが寄せられ、「発想がすごい」「センスの塊だ!」といった声が寄せられている。

こんな場所が日本にあったの?と思うような、美しい風景写真を撮るAraiさん。以前は1人で淡々と写真を撮っていたそうだが、sakoさんと付き合い、活動を始めたことで、今は2人で日本全国を訪れて風景写真を撮り、撮影を以前より楽しんでいるという。撮影するときに気を付けていることはあるのだろうか。

「不完全な写真を撮ることです。写真単体としてはきれいだけど、どこか物足りないという写真を撮って、sakoが落書きをすることで完成するようにしています」

「猫叉」


一方sakoさんは、Araiさんの写真からどのようにインスピレーションを受けて落書きしているのだろうか。こだわりのポイントも聞いてみた。

「幼いころから想像することが癖だったので、写真に描く内容も日常生活の景色や文字から連想ゲームのように生まれることがほとんどです。例えば、青空をぼうっと眺めながら『空を自由に泳げたらなあ』と想像し、そこからくじらや魚が浮かんで描いています。こだわりは、現実と想像の世界を切り分けるため、白い線で描くことです。作品のストーリーも意識しながら描くようにしています」

「世界に灯りがともる瞬間」-1

「世界に灯りがともる瞬間」-2


お互いの写真や落書きの好きなところについては「sakoのイラストは全部好きですが、特に猫や人の手が好きです。きれいな線で描くので、自分たちの作品ながら何度も見てしまいます」とAraiさん。sakoさんも「Araiさんの写真には物語があります。だから私も、自分が想像する動物や人の物語を落書きしてみたくなったのだと思います」と教えてくれた。

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