【メイド・イン・九州】マルタイの「マルタイラーメン」
九州ウォーカー
九州のロングセラー商品の秘密にせまる「メインド・イン・九州」。今回は、マルタイの「マルタイラーメン」をピックアップ!
マルタイラーメン(167円)

1960年に発売された「マルタイラーメン」。麺は、ノンフライ・ノンスチーム製法で仕上げ、つるりと喉越しのよい食感。風味もより生麺に近いのが特徴だ。スープはチキンとポークをベースにあっさりとした醤油味で、近年は20%減塩し、よりヘルシーに改良している。(※パッケージは2016年のもの)
食堂の味を家庭に広げたソウルフード
「煮込み3分、味一流!」のフレーズと、棒状で調理しやすく、手ごろな価格で親しまれてきた「マルタイラーメン」。誕生した当時、家庭の麺料理といえば、うどんやそばが主流であった。創始者の藤田泰一郎は、「食堂のラーメンの味を家庭でも手軽に食べられたら、全国の家庭がすばらしい食堂になる」との思いから、開発にとりかかる。
すでに、他社から日本初の即席ラーメンは発売されていたが、それは、油で揚げた縮れ麺。しかし、うどんや中華麺を製造してきた経験から、「油で揚げない方が味はいいはずだ」と感じていた。生麺のおいしさをそのまま再現すべく、日夜、研究と試作を重ねること3年。ようやくたどり着いたのが、“ノンフライ・ノンスチーム”という製法だ。しかも、ウェーブがない棒状で、スープは別添え。これが見事に大ヒットする。以来、発売から50年を超え、全国のスーパーやコンビニに並ぶロングセラー商品の地位を確立した。“受験勉強の夜食に食べた”“親父が作ってくれた”そんな懐かしい思い出とともに、素朴で優しい味は、今なお多くの人々に親しまれている。
ヒットの裏側

創業以来、さまざまな商品を世に送り出すこと400品以上。その根底にあるのは消費者と真摯に向き合うこと。発売と同時に九州で爆発的に売れ、第2のヒット商品となった「屋台ラーメン」や、登山愛好家らの声から生まれた「山の棒ラーメン」など、その開発力は群を抜く。
【九州ウォーカー編集部】
九州ウォーカー編集部
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