赤いランドセルを選ぶ女子は7%に…定番だったはずの“黒と赤のランドセル”の現在

東京ウォーカー(全国版)

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「ランドセルといえば何色?」と聞かれたとき、多くの人は「黒」「赤」と回答するのではないだろうか。しかし今日では、もうそのような“当たり前”が通用しないかもしれない。

現在のランドセルは、赤と黒以外にも「ピンク」「パープル」「ネイビー」などと多岐に渡っており、登下校中の小学生を見ても「いろんな色が増えたなぁ」と感じることがある。では、最近の「黒」「赤」のランドセルはどうなっているのだろうか?

毎年3月21日は「ランドセルの日」に制定されている。そこで、今回は「天使のはね」のブランドでおなじみの株式会社セイバン(以下、セイバン)広報担当 舩越瑞枝さんに、黒と赤のランドセルの現在の状況について聞いた。

「モデルロイヤル クラシック(カーマインレッド)」希望小売価格6万500円〜。昔ながらの赤いランドセルだが、現在の小学生女子の保有率は?


発売当初は疑問の声も…豊富なカラーが定着したワケ

黒と赤のランドセルになじみがある世代は、2000年代より前に小学生だった人たちではないだろうか。それもそのはずで、この頃はほとんど黒と赤しかなかった。そして、そんなランドセル業界に転機が訪れたのは2001年のある出来事だった。

「大手のGMS(総合スーパー)さんが、2001年にランドセルを24色展開で始められたことがきっかけで多色展開がスタートしました。この頃は黒と赤が当たり前の時代でしたので、とても衝撃的だったようで『本当にいいのか?』と難色を示す声もあったみたいです。そのためか、発売から数年は黒と赤が多数派でした」

「モデルロイヤル クラシック(ブラック)」。赤と並ぶランドセルの二大巨頭だった純粋な黒。しかし今は…?


さらに2005年頃あたりから、色だけでなく刺しゅうや装飾が施されたランドセルが登場。以降、徐々にデザイン性が向上していきカジュアルな嗜好が強くなっていった。言われてみれば、30歳の筆者が小学校高学年の頃、下級生のランドセルには刺しゅうや装飾が入っていた記憶がある。

「当時の担当者によると、ランドセル業界以外でも幅広い色を取り入れた商品展開が多くあったようです。その後、多様化の流れが追い風となって色鮮やかなランドセルが受け入れられるようになり、2010年以降はカラフルなランドセルを背負うのが一般的になりました。なお弊社では、2024年度ご入学者さま向けに『31モデル175製品』を販売しております。もはや黒と赤は“数ある色味の1つ”と言えますね」

女の子が「赤」を選ぶ割合はわずか7%に!

こうして多彩なカラーバリエーションが展開されているものの、やはり「なんだかんだ言っても黒と赤が人気なんでしょ?」と思う人が多いかもしれない。ところが近頃はそうした風潮が大きく崩れつつあるのだとか。

「2023年にランドセルの購入者1510人を対象に行った調査によると、『赤系』のランドセルを選ぶ女の子はわずか7%でした。現在の人気のカラーは、『パープル系』(27%)と『ピンク系』(24%)で、『アナと雪の女王』や『プリキュア』など、子供たちに人気の映画やアニメなどが人気カラーに影響していると考えています。また、昔と今のアニメを見比べていただくと使用している色がとても多くなっているんですが、時代の流れとともに幼少期に接触する色のバリエーションが増え、それに比例する形でランドセルのカラーもどんどん多様化していったのではないかと推測しています」

男子がダークカラーを好むのに対して、女子のニーズはさまざま


対して男子は「黒系」が63%、次いで「ネイビー系」が13%と、基本的にはダークカラーが好まれている。「ですが、年々少しずつ黒色以外のカラーを選ばれる方が増えてきています」と舩越さん。

「また、弊社ではスポーティーな赤色のランドセルも販売しています。『赤色のランドセルがいい』という男の子や、キラキラしたものよりスポーティーなデザインが好きな女の子など、『性別に関係なく背負えていい』というお声もいただいており、少しずつではありますが、赤色のランドセルを選ばれる男の子も増えてきています」

赤色のランドセルを選ぶ男の子は、さらに増えていくことが考えられる

男子=黒、女子=赤ではなく、「好きな色を選ぶ」時代になっている

「プーマ スピードスター 直営限定モデル(パールメタルレッド×ジュエルホワイト)」希望小売価格7万8100円。赤色でも男女関係なく選べるようにと、スポーティーなデザイン


女子は「淡めのカラー」男子は「アクセントカラーやワンポイント」がトレンド!

ランドセルの多色展開が一般化した昨今、カラーバリエーションのトレンドも変化してきているという。2010年代頃までは男女ともに「原色カラー」が支持されていたが、前述のアニメやファッションの流行もあって、ここ2~3年は「くすみカラー」や「アースカラー」と言われる色味が人気になっているそうだ。

「ランドセルの流行も、ファッションのトレンドとリンクする傾向があるように思います。アニメのほか、家族や好きな芸能人が着ている服や、自宅のインテリアを見て興味・関心を持つ子たちが多いと聞きます。男の子は、ブラックを基調に青色や赤色のアクセントカラーが入っているものや、『ドラゴン柄』や『竜騎士』のワンポイントが入ったデザインなども人気です」

今、女子に最も人気がある「モデルロイヤル クリスタル(シャーベットミント×アクア)」希望小売価格 7万1500円

男子に最も人気がある「モデルロイヤル ドラグーン(ブラック×マリンブルー)」希望小売価格7万1500円〜。ランドセルのふた(かぶせ)の前側にある鋲のデザインも決め手の1つになっているんだとか


さらに、カラーやデザインだけでなく機能性も大幅に向上しており、選択肢の幅がさらに広がっている。舩越さんは「お子さまの体への負担を軽減する機能はもちろん、ランドセル自体の軽量化、6年間使用できる耐久性に加えて、ニーズの多様化にお応えした多くのバリエーションをご用意しており、昔と比べると自由に選べるようになりました」と話す。

男子だから黒、女子だから赤、といった概念はなくなり、各々が好きな色を選択する、まさに多様性の時代。昔ながらの黒と赤のランドセル事情はもちろん、今後どのようなカラーバリエーションが展開されていくのか、注目していきたい。

取材・文章=西脇章太(にげば企画)

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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