大阪・中之島「ライス&カリー ラーマ」西宮の超人気店が大阪へ移転し、よりブラッシュアップしたカレーで大阪人を魅了
関西ウォーカー
大阪でブーム加熱中のスパイスカレーの名店を紹介するWEB連載「大阪スパイスカレー名店ファイル」第15回は大阪・中之島の人気店をご紹介します!
今回紹介するのは、2009年に西宮でオープンし、2015年大阪・土佐堀へ移転した「ライス&カリー ラーマ」。店主の田井中基次さんに移転した理由や今後目指したいカレーについて聞いてみた。
時間帯で選べる多彩なメニューを提供


西宮から大阪に移転し2年、現在はご夫婦で切り盛りをしている「ライス&カリー ラーマ」。メニューはチキン(750円)、キーマ(800円)、マトン(850円)、マトンキーマ(850円)、豆(750円)の5種から日替りで3種が選べるカリーに加え、13時以降は旬の野菜を盛り込んだ、野菜チキン(1,000円)、野菜キーマ(1,050円)、野菜マトン(1,100円)、野菜マトンキーマ(1,100円)の4種から日替り2種が加わるなど、時間帯で楽しめるカレーを提供している。パパド(100円)やパクチー(100円)などのトッピングもあり、なかでもオススメはスパイス香る野菜のおかず(150円)。レモンのアチャールやスパイスしょうゆ漬けクリームチーズなど奥様のみゆきさん手作りトッピングが、カレーの味をグッと引き立て、ご褒美感のあるカレーへとグレードアップ。トッピングは時間帯に関わらずオーダーが可能なので、プチ贅沢を味わいたい時にはもってこいだ。
趣味のために。の仕事が、今は仕事が趣味

自身を“趣味人間”と語る田井中さん。大阪出身の田井中さんが西宮で店を始めたのも、当時趣味だったマウンテンバイクのコミュニティが西宮にあったから。そして、マウンテンバイクと並行してハマっていたのがカレー作りだ。約5年もの間、自宅でカレー作りの研究に勤しんでいたこともあり、西宮で店を構えることにした。自営なら好きなカレーを作りながら、好きな時間にマウンテンバイクのコミュニティへの参加が可能だと考えたからだ。っが、そうは問屋が卸さなかった。開店からまもなく人気に火が付き、コミュニティへの参加もままならなくなった。客の反応にさらに美味しいカレーを提供したいと、カレー熱が高まり、2012年にはネパール、それ以降は年に1回のペースでスリランカやインドへカレーの勉強を兼ねて出かけている。
それまでは趣味のために働いてきたそうだが、今ではすっかり料理が趣味になってしまったという田井中さん。愛用のマウンテンバイクも今では自宅でぐっすりと熟睡状態。多少のことでは起こしてはもらえなさそうだ。
現在はカレー作りにハマりまくりの田井中さん。奥様のみゆきさんが店を手伝ってくれることになり、西宮の店が手狭になったため大阪への移転を決めた。2015年、土佐堀へ移転。現在の場所に移転した理由の一つは、大阪市中央卸市場(福島区)が近くにあったこと。もう一つは、店内から土佐堀川が見渡せる風景が気に入った。
他の料理と肩を並べられるくらい逸脱した存在を目指したい

2017年、2度目のスリランカでは、自分がいつも大切にしている温度管理や様々なタイミングを現地の料理人も熟知してやっていることが理解できた。そして、日本に戻り、今まで作らなかったスリランカカレーを作ってみたことでさまざまな発見があり、自分のカレー作りの幅が広がったという。
すっかりカレー作りに魅了されてしまった、田井中さん。“カレーだから安い”“カレーはB級グルメ”という概念から抜け出した存在のカレーを作り上げたいという。大阪市中央卸市場の近くに移転したのも、いい食材を仕入れレベルの高いカレーを提供したいという思いからだ。日本料理やフランス料理などと肩を並べられるくらい、そんな思いでカレーと向き合っている。
※本連載はムック「KansaiWalker特別編集 関西カレー’17新時代!」(現在発売中)の発売を記念した連載記事です。大阪スパイスカレーの名店・新店を多数紹介した本です。ぜひ興味のある方は書店・コンビニでチェックしてください。
【関西ウォーカー編集部/ライター惣元美由紀】
惣元美由紀
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