「タップ」と「ボトル」で違いのわかるオンナに
東京ウォーカー
お店で飲むビールは、タップと呼ばれる「樽生ビール」と、ボトルに入った「ボトルビール」のいずれかで提供されるが、実は、同じ銘柄でも保存の仕方で味わいが変わる。
最高のビールは最高のコンディションから生まれる「Watering Hole」

自宅の壁にもタップが生えていたら…、なんて妄想をするようになったのは、「ウォータリングホール」のカラフルなタップに目を奪われてからだろうか。デコレーションされたハンドル、複雑に延びるブルーのチューブ、ビールの状態を管理する温度計や圧力計。そこから注がれるビールはきっと旨いに違いない。
「タップで注ぐビールは、やっぱり鮮度が違いますね。ビールっていうのは、ちょっとした温度の変化や衝撃で劣化します。もちろん味も落ちるわけです。僕たちの役割は、ブルワリーでできたてを飲んだ時と変わらない味を保ち、お客さんまで届けること。そのためにはタップでの提供が不可欠です」と店長の林さんは語る。
アメリカのビールを中心にそろえているため、店内にもアメリカ人の姿がちらほら。が、その最たる所以は、海を渡っても変わらないコンディションで提供できる徹底した管理にあるのかもしれない。

日本とアメリカのビールを中心に初心者でも楽しめるものをセレクト。定期的に入れ替えを行う。

無農薬の野菜を使った在来ファームのサラダ(1500円)。

柑橘系の華やかな香りの金鬼ペールエール ハーフ alc 5.5%(700円)。スッキリとした味わいで、最後に残るコクと苦味も程よい。全体的にディテールはIPA寄り。

クークダブルIPA パイント alc 8.5%(1250円)は、グレープフルーツ、マンダリンオレンジ、シトラス、マツの強い香りが特徴。苦味も強く、舌の上で残り続ける個性的な味だ。
「タップ」はココが違う!
ブルワリーと変わらない本来の味を保つ。
2次発酵で樽生にはない味が楽しめる「RIO BREWING & CO.BISTRO AND GARDEN」

クラフトビールの神髄とも言えるベルギービール業界で、特別な功績を残した者に贈られる“ベルギービール名誉騎士”。この由緒ある肩書きを持ったオーナーの菅原さんが、先日ミッドタウン内に新店を構えた。ずらりと並んだ30種のタップも然ることながら、ボトルはなんと50種。なかにはここでしか飲めない限定品もある。
「樽生は一番新鮮な状態。一方のボトルは熟成させた状態です。詰める時に酵母を入れて2次発酵させるんですね。すると、尖った味がまろやかになったり、樽生にはない苦味が生まれたり、今までのディテールと違うものになる。そういったおもしろさがあるんです」と菅原さん。同じ銘柄でもタップとボトル、両方を揃える理由はここにある。
料理へのこだわりも相当で、水分を逃さない特別な石窯を使い熟成和牛や季節野菜を調理。素材本来の旨味を落とすことなく提供する。ビールも料理、両方の“最高の状態”が堪能できる。

馬肉料理の名店「ローストホース」でも使用されている特別な石窯で焼き上げた丸鶏の石窯ローストチキン(1600円)。

菅原さんのオリジナルクラフトビール初陣(690円)。

リンデマンス カシス alc 3.5%(1050円)の色はビールとは思えない、やや赤みのある濃いルビー色。カシスの天然果汁を加えており、甘味と酸味のバランスが絶妙だ。

パウエル・クワック alc 8.5%(1285円)は、バラやハーブのような香り。口当たりは優しく、心地よい苦味と甘味。木枠の付いたフラスコのようなグラスで楽しむ。
「ボトル」はココが違う!
2次発酵で新しい味が生まれる。
【東京ウォーカー】
編集部
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