加藤和樹が主演するサスペンス劇「罠(わな)」 7年ぶり3度目の上演!

関西ウォーカー

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WEB連載「はーこのSTAGEプラスVol.43」をお届けします。

「罠」は、フランスの劇作家ロベール・トマが書き下ろしたサスペンスの傑作。これまで日本で何度も上演されてきた人気作で、加藤和樹が主演する舞台は2009年に初演、翌年に演出とキャストを替えて再演し、今回7年ぶりの登場だ。

物語の舞台は、新婚のダニエルとエリザベートがバカンスに訪れていた、とある山荘。妻が行方不明となり、ダニエルは捜索を依頼する。やがて「あなたの妻だ」と言って現れたエリザベートは、まったく知らない女性で…。20代半ばだった加藤の初主演作で「自分のなかですごく特別な作品」と言う彼は、『レディ・ベス』や『ハムレット』など大型ミュージカルにも主演し、舞台経験を積んでの今回。「大人の魅力を出すことができれば」と作品の魅力を語った。

キャストは6名。白石美帆は初演に、初風 緑は再演に出演し、再登板だ。10年の再演が舞台初演出作だった演出の深作健太は、7年間に多くの舞台を演出し今回の舞台に再挑戦する。「メンバーも変わっているし、また違った『罠』に出来ると確信しています。前2回の、がむしゃらでぶつかってきた気持ちをなくさずに、集中力と緊張感を持続させて、新鮮な気持ちでやりたいです」。

巧妙に仕組まれ張り巡らされた罠が、スリリングな展開のなか驚愕の結末へ。 誰がウソをついているのか? 真実はどこにあるのか? 観客は加藤の演じるダニエルの心情に乗り、翻弄されつつ展開から目が離せない。「約2時間の芝居で、休憩なし。テンポのある、ギュッと濃縮されたサスペンス劇です。僕は出ずっぱりで、しゃべりっぱなし。掛け合いのテンポがすごく大事で、お客様の呼吸を感じながらやるのが難しい。とにかくエネルギーを必要とする役で、カーテンコールは放心状態で(笑)。でも、これだけ全身全霊を尽くして体当たりできる役もあまりないので、30歳を越えて自分がどう演じられるか、楽しみです」。 

過去2回のアンケートには「見事にだまされました」「人間ってこわい」「また観たい」との声が。演じる加藤自身も「人間不信になるような感じでした」と話す。若い頃からサスペンスやミステリー好きの彼だが、「結局最後には、うわ、やられた!って。根がだまされやすい人間なんですね」と笑う。「次から次へ新たな謎が生まれて、最後の最後まで罠が仕掛けられています。全員ウソついてるんじゃない?そんなにいっぱい罠はやめて!って言うぐらい(笑)。思わず息を飲むような結末は、知らない方がドキドキ感はありますけど、観終ったら、絶対もう一回観たくなると思います。だまされに来てください!」。

【取材・文=演劇ライター・はーこ】

演劇ライター・はーこ

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