貯金だけではお金は増えない。FPが語る、今こそ投資すべき理由とそこにある落とし穴
東京ウォーカー(全国版)

最も危険なのは、「投資に慣れてきたころ」
もちろん、若いときから投資を始めた人も、先の自動車学校の話ではありませんが、しっかりと投資について学ぶことが大切です。特に注意すべきなのは、ある程度、投資経験を積んで投資に慣れてきた人たちが金融トラブルに遭いやすいということです。
その危険性は、金融広報中央委員会が行っている金融リテラシー調査というものに表れています。この調査は、18歳以上の個人のお金や金融に関する知識や行動の特色を把握するために実施されているものです。
そのなかで、調査対象である人の金融リテラシーを調査したところ、「自分は金融リテラシーが高い」と思っているにもかかわらず実際には金融リテラシーが自己認識ほど高くないという、リテラシーギャップが大きい人が10代や20代の若手社会人に多く、そのような人ほど金融トラブル経験者の割合が高いことがわかっているのです。
そういう人の場合、ハイリスク、ハイリターンな金融商品に目が向かうことも少なくありません。20年、30年という長期的な投資によってコツコツ収益を上げていくことができる金融商品で投資を始めたとしても、慣れてくると、手っ取り早く収益を挙げられるものに目移りしてしまうのです。
例えば、海外の株価指数に連動するインデックスファンドに積立投資をしていると、値動きを毎日のようにチェックしても大きく資産が増えるということはありません。そんななか、FXや暗号資産などで短期間のうちに大儲けしたような話を聞くと、「自分も投資をしているし、それなりに金融リテラシーもあるから絶対に大丈夫だ」というふうに考え、リスクの高い投資に走り、結果的に大きな損失を出してしまうことも珍しくないのです。
もちろんこれは若い人たちだけでの問題ではありません。金融リテラシーは年齢が上がるにつれて高くなっていくものですが、「自分は同世代よりも金融リテラシーが高い」と思っているシニアが金融トラブルの被害を被るケースも多々あります。投資において、自信過剰は禁物だということです。
この記事のひときわ
#やくにたつ
・習慣によって無意識のうちに無駄なお金を使わない<br />・投資において、自信過剰は禁物
構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=藤巻祐介
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