FP横山光昭のお金の悩みがなくなる資産形成プラン。支出は3種類に分類できる、お金が貯まる「理想的な支出割合」を知ろう
東京ウォーカー(全国版)
お金を貯めたいのなら、なるべく支出を抑えることが基本だ。ただし、その「金額」だけでなく「内訳」にも注目してほしいというのは、「家計再生コンサルタント」の肩書でも活躍するファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。支出には3つの種類があり、それぞれの「理想的な割合」があるのだという。

支出を「消費」「浪費」「投資」の3つに分けて捉える
お金をきちんと貯めようと思えば、まずは「支出を減らす」ことが欠かせません。これは、絶対に揺るがない大原則です。どんなに高収入の人であっても、それ以上にお金を使ってしまってはお金を貯められるはずもありませんからね。
ただ、ひとことで支出といっても、それにはいくつかの種類があります。それは、「消費」「浪費」「投資」の3種類です。
消費は、例えば食費や日用品代、被服費、住居費、水道光熱費など、生活に必ず必要とされるものにあてる支出のこと。いわば、生きていくためのお金です。
ふたつ目の浪費は、消費とは対照的に、必ずしも生活に必要ではないものにあてる支出のこと。自分の楽しみのためのものであり、お酒やコーヒー、タバコなどの嗜好品や趣味のための支出です。
最後の投資は、例えば金融商品を買うといったいわゆる投資だけを指すものではありません。預貯金にまわすお金も含みますし、さらには何かを学ぶための書籍代、学費など、将来のための、いわゆる自己投資も含みます。

理想的な割合は「消費70%、浪費5%、投資25%」
なぜこのように3つの支出に分けて考えることが重要かというと、これらには「理想的な割合」というものが存在するからです。誰もがわかることだと思いますが、もちろん過度な浪費は控えなければなりません。そういった問題点がないかどうかをチェックするために、支出の理想的な割合を知ってほしいのです。
これは、私がこれまでに会った数多くのお客さまのうち、きちんと資産形成できている人たちの多くに共通する割合です。具体的には、支出全体を100%とした場合に、「消費70%、浪費5%、投資25%」となります。
私は「浪費はなくすべきだ」とはいいません。もちろん、お酒やタバコをやめたところで死ぬわけではありませんし、むしろ健康になって寿命は伸びるでしょう。でも、嗜好品や趣味など、無駄ともいえる部分にこそ、その人らしさというものがあるように思うのです。
浪費を完全になくした結果、自分らしさを失ってしまっては、人生そのものがつまらなくなってしまいます。1カ月の支出が30万円の人なら、浪費の枠は1万5000円。その範囲内で、自分らしく楽しむことを考えてほしいと思います。
また、もしかしたら、「投資も抑えたほうが、それだけお金をたくさん貯められるのでは?」と思った人もいるかもしれません。ただ、この投資には、預貯金にまわすお金や金融商品の購入資金も含まれますし、自己投資も将来の利益を生んでくれる可能性を秘めているために、投資ということができます。そう思えば、投資をあまりに抑えすぎるというのもまた考えものです。
私の場合はお酒が大好きですから、もちろんただの浪費にあたるお酒代もありますが、例えば仕事でつき合いのある人との信頼関係を深めるための飲み会であれば、「これは投資だ」というふうに認識しています(笑)。
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