大暴落はまたくるのか?会計学博士の見立てと「株価暴落時」の対処法

東京ウォーカー(全国版)

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会計学博士の榊原正幸さんにインタビュー

重要なのは、「相対的な安値」で買えているかどうか

では、そんな暴落に対して、投資家はどんなふうに対処すればいいでしょうか。投資をしない人や初心者の人たちは「暴落が怖い」とよくいうものですが、私からするとその感覚がよくわかりません。

というのも、「ピンチはチャンス」という言葉がありますが、暴落時はまさにその言葉がぴったりあてはまるタイミングだからです。株価が暴落しているということは、優良企業の銘柄を安く買える千載一遇のチャンス。実際、コロナショックのときにもそこで一気に株を買って大きく儲けた人もたくさんいます。

もちろん、高値になったタイミングで保有する株式を売っておくことも大切です。ただ、きちんと「相対的な安値」で株式を購入してさえいれば、暴落しているあいだもずっと保有しているだけでも問題はありません。

2020年のコロナショックの場合なら、「2020年2月25日からコロナショックが起きて株価が大暴落する」ことを事前に予測することはできませんが、当時であれば日経平均株価が2万300円程度のときは「相対的な安値」だということは過去のチャートを見ればわかります。そのタイミングで株を買っていれば、うろたえる必要などないのです。

日経平均株価に連動するETF(上場投資信託)という金融商品を例にとりましょう。コロナショックの下落過程で、日経平均株価が2万300円近辺になった3月9日にETFを買ったとします。すると、最終的には3月19日に日経平均株価は1万6358円まで下がって底値となりましたから、最大では約4000円の含み損を抱えることになります。

しかし、買ってから52日後の4月30日にはトントンに戻り、さらに6月8日まで持っていれば約11%の利益さえ得られる結果になっているのです。このように、根拠のある「相対的な安値」で買っていれば、ろうばいして売ってしまうようなことを避けられ、むしろその後の景気回復のタイミングで利益を出すことができるということです。

この記事のひときわ #やくにたつ
・一般的に、利上げのときには株価は下がり、逆に利下げのときには株価は上がる<br />・株価が暴落しているということは、優良企業の銘柄を安く買えるチャンスでもある

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=藤巻祐介

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