約40年も夏を支える「アースノーマット」名前の由来はダジャレ?現在は“虫を殺す”ではなく“人を守る”商品へ
東京ウォーカー(全国版)
夏といえば、気になるのが蚊による虫刺され。蚊に刺されるとかゆくなるだけでなく、痕が残ってしまったり、虫媒介感染症を引き起こしてしまうこともあるため、この季節の悩みのこの季節の悩みの1つとなっているのではないだろうか。
そんなときに活躍するのが、虫よけスプレーなどのケア用品。その代表格とも言えるのが「アースノーマット」だ。「アースノーマット」は誕生して以来約40年もの間、蚊から人々を守り続けている。
今でこそ、夏が近づくと当たり前のようにドラッグストアで見かける「アースノーマット」だが、開発の際にはかなりの苦労があったようだ。今回は、アース製薬株式会社の担当者に、「アースノーマット」について話を聞いた。

「アースノーマット」の意外な名前の由来
1960年代まで虫よけの主流は「蚊とり線香」だったが、使用するたびに火を使い、燃焼時間も短いという課題があった。1963年に登場した「蚊とりマット」も、「蚊とり線香よりも手軽だ」と人気を博したものの、使用時間が多少長くなったとはいえ、毎日取り替える手間があった。
そうした課題を解決し、手間をかけずに好きなときに好きなだけ使用でき、さらに最後まで安定した効きめを発揮できる蚊の駆除剤を開発しようと、1979年にプロジェクトが発足。
「試行錯誤の末、薬液をヒーターで温め、揮散させる仕組みを考案し、1984年にコンセントに差し込んで使用するコードタイプの液体蚊とりが発売。同年に液体蚊とり『アースノーマット 30日セット』が商品化しました」
こうして、プロジェクト開始からなんと5年もの歳月を経て「アースノーマット」が誕生。ちなみに「ノーマット」という名称について、 当初は蚊に対する効きめが高いことから「滅蚊」という名称を予定していたが、「名前が直接的すぎる」という意見があり、“マットがいらない”という意味の「アースノーマット」となったとか。

また、「アースノーマット」と言えばコンセントに繋ぐドーム型のものをイメージしがちだが、1984年の発売以降、電池式やUSB電源式、プッシュ式など、生活スタイルに合わせた豊富なラインナップが存在している。
「『アースノーマット』のシリーズは 、専用の器具で使用する『液体蚊とり』や『電池式蚊とり』、ボタンを1プッシュして薬剤を噴射する『プッシュ式蚊とり』などがあります。『液体蚊とり』はスイッチを入れている間、熱で薬剤が拡散し続け、常に部屋の隅々まで薬剤が届き、効きめが長く持続します。このため、室内の蚊を駆除するだけでなく、窓を開けた状態でも屋外からの蚊の侵入を防ぐことができるんです。10~24畳までの広いリビングで使えるラインナップもそろえています。速効性が売りの『プッシュ式蚊とり』は、手軽に“ボタンを1プッシュ”することで薬剤が部屋中に素早く広がり、壁や床に付着した薬剤が再揮発を繰り返して効果が継続する商品となっています」


プラグ式の形状は従来のドーム型のほか、「ブタ型」といったデザインのものもあり、好みやインテリアに合わせて選ぶことができる。さらに薬剤は低刺激のため、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して使えて、薬剤のにおいが残ったり、べたついたりしないのもポイント。 また、「電池式蚊とり」は火を使わずコンセントも不要で、持ち運びが可能なうえに置き場所も選ばないことから、 テントでの使用もおすすめなんだとか。 そのほか、キャンプや釣りなどアウトドアシーンでも使える携帯用も販売されている。



「虫を殺す」ではなく「人を守る」商品に
近年、自然派志向が高まっているが、それを受けてアース製薬でも変化したことがあるんだとか。アース製薬は2017年10月に、「殺虫剤」と呼称されていた商品群を「虫ケア用品」に変更した。これは、“虫を殺す”というのではなく、“人を守る”という思いからだという。
昨今では、蚊が媒介するマラリアをはじめとした虫媒介感染症が世界的にかなり問題視されているが、アース製薬は長年にわたり、虫媒介感染症の予防に関する啓発活動を行っている。発売25周年を迎えた2009年には、「ストップモスキートプロジェクト」と銘打ち、売上の一部をケニアの子供たちを救う地域保健強化事業への支援金として日本赤十字社に寄付を行った。
担当者は最後に、「蚊は『衛生害虫』です。蚊に効くものには『医薬品』や『防除用医薬部外品』の表示があり、効能や適用害虫に『蚊』と記載されています。この表示のある商品を使い、しっかりケアをすることが重要です。今後もアース製薬では、蚊に悩まされない快適な生活を皆さまに送っていただけるように、時代のニーズや使用シーンに合わせて虫ケア用品の商品開発をしていきます」と話してくれた。
酷暑のせいで家で過ごしがちになる人も、自由におでかけやアウトドアを楽しむ人も、どちらも増えているように思える2023年の夏。近くにいても気づかなかったりと、つい油断してしまう蚊だが、安心して楽しい夏を過ごすために自分に合った蚊対策を考えてみては?
取材・文=織田繭(にげば企画)
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