相続税調査から見えた、富裕層に共通する3つの「お金を生む習慣」
東京ウォーカー(全国版)
宝くじに当たるといったことがなければ、まとまったお金を貯めるには長い時間が必要だ。その時間をどのように過ごすのか、つまり日々の「習慣」が、お金を貯められるかどうかを大きく左右する。お話を聞いたのは、かつて東京国税局の国税専門官として多くの億万長者の税務調査を行ってきた小林義崇さん。お金持ちはどんな習慣によって大きな財産を築いたのだろうか。

ペットを飼えばお金持ちになれる?
国税専門官として富裕層の相続税調査をするなかで、多くのお金持ちに共通する習慣というものが見えてきました。もちろん、それらのなかには直接的にお金を生むことにつながるものもありますが、なかには「一見お金を増やすことにつながらないように思えるものの、実はお金を生むことになる」といった習慣もあります。
そのひとつが、「ペットを飼う」というもの。それこそ意外に感じた人も多いでしょう。
ペットを飼うにはもちろんお金がかかりますし、手間、つまり時間もかかります。ペットに使う時間を仕事にあてるなどしたほうが、お金を増やせそうなものですよね。
しかし、ペットを飼うことが結果的にお金を生むのです。私が相続税調査を担当した家庭には、大型犬を飼っているケースがよく見られました。話を聞くと、ペットを飼うことで生活習慣が整うといいます。犬であれば朝晩の散歩が必要です。また、犬でなくてもペットには決まった時間にエサをあげたり、飼育ケージを掃除したりするといった世話をしなければなりません。
そうすることで生活習慣が整うと、心身ともに健康になれるのです。考えてもみてください。健康でなければ満足に仕事をすることができません。そして仕事ができなければお金を稼ぐことができないのですから、ペットを飼うことがお金を生むことにつながるといえるのです。
このことと関連していうと、富裕層はある程度名の通った病院に通っていたということもよく見られました。それも、生涯元気でいなければしっかり稼ぐことができないというふうな意識を持っているからなのかもしれません。

自己流でなんとかしようとせず、専門家を頼る
富裕層の多くが共通して持つ習慣には、「トラブルを専門家の力で解決する」というものもあります。富裕層の多くは、広いネットワークを持っています。ただ、それはお金持ち同士のネットワークといったものではありません。実に多様なジャンルのネットワークを持っているのです。
そして、まさに「餅は餅屋」という言葉どおり、「法律のことで困ったらこの弁護士さんに相談しよう」「体のことで困ったらこのお医者さんに相談しよう」というふうに、「この分野ならこの人だ」というネットワークを持っていて、実際にそういった場面が訪れたときには迷わず専門家に頼ります。
逆にそうしなかった場合を考えてみましょう。体の調子がよくないのに診療代がもったいないからと病院に行かなかった場合、大きな病気が進行して結果的により多くのお金がかかることもあるかもしれません。私が専門としていた相続税の場合なら、申告が少し間違っていると税額が大きく変わることだってあります。
目の前のお金を惜しんで自己流でなんとかしようとした結果、逆にたくさんのお金を使わなければならなくなることもあるのです。
そのため、富裕層は必要なときには専門家に頼ります。必要な場面ではお金をかけたほうが最終的にお得だというふうに考えているからです。
あるいは、専門家に任せることで自分の時間を確保することもできます。その時間を仕事に使ってさらにお金を稼ぐことだってできるはずです。
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