鉛筆の芯の先に広がる“芯世界”!鉛筆彫刻人が生み出す「鉛筆彫刻」の精密で美しい神業に迫る
東京ウォーカー(全国版)
学生生活に欠かせない文房具「鉛筆」。そんな鉛筆を使用したアート「鉛筆彫刻」をご存じだろうか?わずか数ミリの鉛筆の芯に文字や造形物を描き出す“鉛筆彫刻人”として、数々の鉛筆彫刻作品を発表しているのがシロイさんだ。そんなシロイさんに、鉛筆彫刻を始めたきっかけやおもしろさ、難しさなどを教えてもらった。


「折れる」から難しい、そしておもしろい
――シロイさんのプロフィールを教えてください。
【シロイ】新潟県で“鉛筆彫刻人”として活動しています。ある日鉛筆彫刻と出合い、まったくの彫刻素人ながら、小さな鉛筆彫刻という世界にのめり込んでいきました。学生時代は美術が最も苦手で、今でも絵は描けません。

――鉛筆彫刻を始めたきっかけは?
【シロイ】偶然テレビで、鉛筆彫刻家の山崎利幸さんの作品を見て「鉛筆彫刻」というものに衝撃を受けたのがきっかけですね。文字を書くはずの鉛筆で文字を彫って伝えるというアイデアと、簡単に折れてしまうはずの芯なのに折れずに彫刻するという技術に感動して「自分でもやってみたい」と思い、始めました。

――鉛筆彫刻ならではのおもしろさや難しさは?
【シロイ】「折れる」という所ですね。恐らく鉛筆を使ったことがある方はわかると思いますが、鉛筆の芯は簡単に折れます。鉛筆彫刻も同じで、少しの力加減や刃を入れる角度を間違えると簡単に折れてしまう、すなわち失敗となります。これが難しさであり、同時におもしろさでもあります。折れるからこそ、できたときにその分達成感を感じられるんです。

――鉛筆彫刻で得意、または好きなジャンルは?
【シロイ】私は文字の彫刻から始めましたので文字彫刻、あとは黒鉛筆での人工物系の立体彫刻ですね。特に黒鉛筆の芯は磨くと光るという特徴があるので、その芯の光沢感を活かした作品づくりは好きです。



――シロイさんの鉛筆彫刻作品の特徴は、何だとお考えですか。
【シロイ】私は極端な話「目に見えるものすべては、もし芯で表現できるならそれは鉛筆彫刻作品になる」と思ってますので、日常によく見るものが題材になることが多いです。なので、皆さんもよく見る物を幅広く作っています。


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