鉛筆の芯の先に広がる“芯世界”!鉛筆彫刻人が生み出す「鉛筆彫刻」の精密で美しい神業に迫る
東京ウォーカー(全国版)
40個の鎖からできた、動ける鉛筆とは?
――最も気に入っている作品は?
【シロイ】ひとつに絞るのは難しいですが「Pencil chain 40」という、鉛筆の中間を鎖にして本来曲がるはずのない鉛筆を曲げた、という作品ですね。よく「2本の鉛筆をくっつけたんでしょ」と言われますが1本の鉛筆しか使っていません。

――作品によって製作時間が異なると思いますが、時間がかかった作品や、逆にスムーズに制作が進んだ作品を教えてください。
【シロイ】長くかかったものですと「Pencil chain 40」は、少しずつ鎖を増やしていき40個の鎖を作るのに約1カ月程かかりました。
スムーズな制作ですと、最近は黒鉛筆での漢字作品は以前より早く作れるようになりましたね。最近の作品で「横浜」という2文字が作業時間合計4時間で完成しましたが、昔なら恐らく6~7時間以上はかかっていましたので。

展示や実演を通じて、「鉛筆彫刻」を感じてほしい
――主にSNSで作品の発表、活動をされていると思いますが、最近では鉛筆彫刻の実演や、「知られざる文具アートの世界」展での展示など、ライブでの活動も積極的に取り組まれている印象を受けています。今後はこのようなリアルでの活動も視野に入れているのでしょうか?
【シロイ】そうですね、これまで通りSNSでの活動に加えて、リアルでの展示や実演でより多くの方に「鉛筆彫刻」を知って、感じてほしいと思ってます。実際に展示会で「ネットで写真を見るのとはまた印象が違う!」と喜んでくれる方も多いので私もうれしいです。


――今後の目標を教えてください。
【シロイ】まだまだ私自身、彫刻で表現してみたいけどできていないものが多くあります。特に色鉛筆を使った彫刻やもっと細かく精密な彫刻。鉛筆の芯という小さく折れやすい世界でさらに作品の幅を広げて、見てくれるみなさんに楽しんでいただけるような彫刻をしていきたいですね。


――この記事を読んでいる人にメッセージをお願いします。
【シロイ】日本では「鉛筆彫刻」というジャンル自体を知らない方も多くいます。もしお近くで展示がありましたらぜひ実際に見ていただき、この小さな“芯世界”を一緒に盛り上げていただけるとうれしいです。
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