飲食店従業員のマスク着用は必須?透明マスクの“次の戦略”とは

東京ウォーカー(全国版)

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コロナ禍以降、目まぐるしく価値観が変化する昨今。新型コロナウイルス感染症5類移行後、飲食店従業員のマスク着用について、みんなはどのように捉えているのだろうか。菱神産業株式会社が全国の20代~60代の男女を対象に、2023年7月に「飲食店の感染対策」に関する調査を実施。透明マスクへのイメージなどについても聞いている。

飲食店の従業員には不織布マスクの着用を求めている?

飲食店で最低限してほしい感染対策はなんですか?

新型コロナウイルス感染症5類移行後のマスク着用に関する意識の変化をモニタリングすべく、20代~60代の男女1005人を対象に行われた今回の調査。まず飲食店での感染対策について、「飲食店で最低限してほしい感染対策は何ですか?」という問いには、「換気」と回答した人が66.1%と最も多く、次いで「アルコール消毒(57.3%)」「マスク着用(42.1%)」と続いた。

【画像】飲食店の従業員は不織布マスクを着用するべきだと思いますか?


「飲食店の従業員は不織布マスクを着用するべきだと思いますか?」との問いには、「ややそう思う(41.0%)」と回答した人が最も多く、次いで「とてもそう思う(29.8%)」「あまりそう思わない(19.9%)」「まったくそう思わない(9.3%)」と続いた。「ややそう思う」「とてもそう思う」を合わせると約7割の人が、飲食店従業員は不織布マスクを着用するべきだと思っていることがわかる。コロナ禍ではマスク着用が当たり前になっていたため、飲食店の従業員には不織布マスク着用を望む声が多いようだ。

「具体的にどのような場面で着用すべきだと思いますか?」との問いには、「常に」が最も多く39.7%、次いで「調理時(33.4%)」「接客時(26.8%)」という結果になった。

衛生面からみてもマスクは必要!?その理由とは

飲食店の従業員には最低限、どのタイプのマスクを着けてほしいと思いますか?

「飲食店の従業員には最低限、どのタイプのマスクを着けてほしいと思いますか?」という問いには、「不織布マスク」が最も多く66.2%、次いで「特に着けなくても良いと思う」が20.5%だった。不織布マスクに対しての信頼や関心が高いことがうかがえる。

では、具体的にはどのような飲食店でマスク着用を求めているのだろうか。「特にどのようなタイプの飲食店でマスクを着けてほしいと思いますか?(上位3つまで)」という質問には、「居酒屋(72.3%)」が最も多く、次いで「ファミリーレストラン(62.0%)」「ファストフード店(56.7%)」「カフェや喫茶店(35.5%)」「テイクアウト店(8.3%)」と続く。

居酒屋やファミリーレストラン、ファストフード店など、従業員と会話する機会が多い飲食店や、調理する場面が多いタイプの飲食店は、特にマスクを着用するべきと考えている人が多いようだ。

マスクが必要な理由には、以下のようなコメントが寄せられた。

■マスクが必要な理由とは?
・「まだまだコロナは怖いから、口にするものを扱うところはマスクをしてほしい」(40代/女性/パート・アルバイト)
・「食品衛生の観点から見てもマスク着用は必要だと思うから」(40代/女性/専業主婦)
・「必要最小限の対策だから」(50代/男性/会社員)
・「子どもや老人が集まる場所では配慮が欲しい」(60代/男性/会社員)

新型コロナウイルスの感染だけではなく、飛沫に対しての関心が強まっていることが見受けられる。

透明マスクに対してはどんなイメージ?適している場面は?

透明マスクをして接客されることに対してどのように思いますか?

不織布マスクへの信頼度の高さが際立っているが、透明マスクについてはどうだろうか。「透明マスクをして接客されることに対してどのように思いますか?」との問いには、「特に何も思わない」が最多の35.8%。「飛沫防止効果が弱そう(30.7%)」「表情が伝わり意思疎通がしやすくなりそう(22.6%)」「息苦しさなどがなく、仕事が快適になりそう(14.7%)」「接客相手に悪いイメージを持たれそう(11.2%)」と続く。

透明マスクに対してよいイメージと悪いイメージどちらが強いですか?


「透明マスクに対してよいイメージと悪いイメージどちらが強いですか?」という質問には、約5人に3人の割合で「良いイメージ(特に悪いイメージはない)」と回答。これは、2022年5月の調査時の結果と大きな差はなかったが、若干いいイメージが増加していた。

では、透明マスクを着用するのはどのような場面が適切だと思っているだろうか。「飲食店従業員の透明マスク着用に関して、適しているのはどのような場面だと思いますか?」との問いには、「接客時」が最も多く42.2%、次いで「調理時(30.2%)」「常時(20.5%)」と続く。直接会話する機会の多い接客時、料理を運んでくる際など飛沫が気になる場面に回答が集中している。

透明マスクに関するコメントには、以下のようなものがある。

■透明マスクが適している理由とは?
・「透明マスクの最大の特徴は表情が見えることなので、気持ちのいい接客につながると思うから」(20代/女性/会社員)
・「基本的にマスクを着用してくれる方が安心できる」(30代/女性/パート・アルバイト)
・「顔も見えるし、飛沫防止になるし一石二鳥」(30代/男性/会社員)
・「店員の表情がわかりやすくて、意思疎通がしやすそうだから」(40代/男性/会社員)

マスクをしている安心感に加え、従業員の表情が見えることで、さらに気持ちよく飲食店を利用できるという人もいるようだ。

透明マスクの次の戦略

今回の「飲食店の感染対策」調査を行った菱神産業株式会社は、透明衛生マスク「マスクリア」を販売している。同社では2020年、「これまでの歴史で経験したことのない、夏にマスクを常時着用するということが、新たなビジネスチャンスとなるのでは?」との想いから、透明マスクの市場調査を開始。その後、販売事業に参入した。しかし、代表取締役の上野勇次さんによると、透明マスクの需要は長く続かないと予想していたという。

「早いタイミングから、単なる透明マスクの需要は長く続かないと予測し、次の戦略をスタートしました。それが現在も取り組んでいる、オリジナル印刷を透明マスクのフィルムに印刷するアイデアです」

“透明が売りの透明マスクにデザインやオリジナル印刷を施したらおもしろいのでは?”“透明マスクが透明でなくてもおもしろいのでは?”“漢字と鬼滅の刃デザインをコラボしたら海外でも売れるのでは?”などといったアイデアが沸き上がり、早速動き出した。しかし世の中は不織布マスク一色となり、力を注いでいたヘッドセットマスク需要も長くは続かず、オリジナル印刷のマスクも全く売れない。再び拡販のコンセプト変更を余儀なくされた。

「今までは『このデザインいいでしょ?買いませんか?』でしたが、お客様にオリジナルデザインを持ち込んでもらう、透明キャンパスに自由に表現していただく方向に切り替えました。『マスクで宣伝や広告をしませんか?』が新コンセプトでした」

今後は大手外食チェーンでの正式採用や、SNSの活用を通じ、資金力のない地方の零細企業でも最大手企業との取引成功や海外への拡販が可能なのだとアピールしていきたい考えだ。

菱神産業株式会社「マスクリア」印刷イメージ①

菱神産業株式会社「マスクリア」印刷イメージ②

菱神産業株式会社「マスクリア」印刷イメージ③

菱神産業株式会社「ウィンカム ヘッドセットマスク」

菱神産業株式会社「マスクリア エコノ」

菱神産業株式会社「マスクリア」


【調査概要】「飲食店の感染対策」に関する調査
調査期間:2023年7月11日(火)
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
調査人数:1005人
調査対象:調査回答時に20代~60代の男女であると回答したモニター
モニター提供元:ゼネラルリサーチ

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