FP横山光昭のお金の悩みがなくなる資産形成プラン。固定費を見直したら次にやるべきはこれ、「変動費」の上手な減らし方
東京ウォーカー(全国版)
お金を貯めるためになるべく支出を減らすことを考える場合、「固定費の見直しが基本」とよくいわれる。そうしたうえで、「変動費も減らしたい」という場合、どんな方法があるだろうか。「家計再生コンサルタント」として多くの家庭を救ってきたファイナンシャルプランナーの横山光昭さんに聞いた。

あくまでも基本は「固定費」の見直し
支出をなるべく減らそうと思えば、「固定費」を見直すことが基本中の基本となります。固定費とは、毎月など一定のタームで一定の金額を支払う費目のこと。基本的には契約で決まっているもので、スマホ代などの通信費、住居費、生命保険料、今であればサブスク代などがこれにあたります。
決まった金額を払い続けるため、その金額を1000円でも2000円でも下げられれば、「ちりも積もれば山となる」で長期的に見れば大きな節約につながります。
そして、契約で決まっているために、「やる気」とも無縁です。日々の食費や日用品費、被服費といった「変動費」の場合、「今日からきちんと節約するぞ!」と張り切っているうちはそうできるかもしれませんが、面倒になって節約をやめてしまえばまた支出は元通りです。
でも、固定費の場合にはそんなことが起きません。契約で決まっているため、一度見直して下げることができれば、やる気に左右されることなく節約を続けられます。こういった理由で、固定費の見直しこそが支出を減らすための基本中の基本になるのです。
一方の変動費は、文字どおり毎月変動する支出のこと。先に挙げた食費や日用品費、被服費の他、交際費、交通費、医療費、美容費、娯楽費、嗜好品代などが代表的なものでしょうか。
それらに加えて、私の場合には、電気代やガス代といった水道光熱費、ガソリン代といった自動車の消耗品代も変動費として定義づけています。どちらも固定費とされることも多いものですが、電気代であればエアコンを使う夏場や冬場になれば高くなりますし、自動車にかかるお金もその月の走行距離などで変動するからです。

日々の支出は、1週間分の予算を決めてやりくりする
では、固定費を見直したうえでさらに変動費もなるべく減らそうと思えば、どんな方法があるでしょうか。
まず、食費や日用品費を抑えることを考えてみましょう。これらは、毎日の支出になりやすいことから、変動費のなかでも比較的大きな割合を占めることが多いからです。そして、これらを抑えるためには、「1週間分の予算を決めてやりくりする」ことが有効です。
家計簿をつけている人でも、家計を振り返るのは1カ月ごとということがほとんどだと思います。でも、1カ月後に振り返って「今月は食費を使いすぎたなあ……」と反省してもあとの祭り。もちろんその反省を生かして翌月には食費を下げられるかもしれませんが、すでに使ってしまったお金が戻ってくることはありません。
そこで、振り返りのタームを1週間など短くすることが有効なのです。1カ月の食費と日用品費を4万円以内に抑えたいというなら、たとえば月曜日に1万円を財布に入れて、その1万円で1週間のやりくりをするのです。
そうすると、たとえば「まだ土曜日なのに残り1000円しか残っていない……」「今週は土曜日に5000円も残っているぞ!」というふうに、自分がお金を使うペースを細かくつかめるようになります。そうして、決めた金額の範囲内に支出を抑えられるようになるのです。
そういう意味でも、節約に慣れていない人の場合、最初は現金払いにするのがいいでしょう。たしかに、クレジットカードやキャッシュレス決済アプリを使えばポイントがつくといったお得な面もあります。しかし、クレジットカードやキャッシュレス決済アプリの場合には、自分がいつなににいくら使ったのかというお金の流れが見えづらくなるため、気がついたら使いすぎてしまっていたということになりやすいのです。
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