初心者がまず学ぶべきは投資のテクニックではない。「大きな経済の流れ」をとらえれば、「勝てる投資法」が見えてくる
東京ウォーカー(全国版)
初心者が投資をはじめるにあたってまずやるべきことというと、マネーリテラシーを上げるための「勉強」と考える人も多いだろう。ただ、その内容についてはどうだろうか。投資で儲けるためのテクニックをイメージする人もいるかもしれないが、「その前に学ぶべきものがある」というのは、経済キャスターや金融コメンテーターとして活躍するDJ Nobbyさんだ。その「学ぶべきもの」とはなにか——。

経済は基本的に「循環」している
投資をはじめようと、いきなり「投資銘柄の分析テクニック」といったものを学ぼうとする人もいるかもしれません。でも、それよりもまず「大きな経済の流れ」というものをとらえてほしいと思います。それが、経済を理解し、投資で成功をつかむことにつながるからです。
経済は、基本的に「循環」しています。株価も金利もドル円相場も、上がったものは必ず下がりますし、下がったものは必ず上がっていく――。これが、経済における大原則です。
このことを知ると、投資に対する考え方が大きく変わります。株式投資の場合なら、「株価が下がったところで買って、上がったところで売ろう」ということを多くの人が考えます。もちろん、それもひとつの手です。
しかし、個別の株価がいつ下がっていつ上がるのかということを見抜くのは、簡単なことではありません。それができるなら、誰もが簡単に大金を手にすることができるでしょう。でも、現実はそうではありません。
そこで、経済の流れというものを大きくとらえてほしいのです。先の循環の話でいえば、景気についても好況であればいつかは必ず不況になり、不況であれば必ず好況になります。日本の経済状況についてはここ30年ほどずっと不況だと思っている人も多いと思いますが、日経平均株価でいえばアベノミクス以降は3倍ほどにまで上がっているのです。

「大きな経済の流れ」から見える、安定した投資手法
もちろん、好況になれば不況にもなりますから、この先の日本はいつか不況になるのも間違いありません。しかし、資本主義社会においては、経済全体を長い目で見れば右肩上がりに成長していきます。
企業は、優秀な人材を確保したり設備を充実させたりしようと、投資家から集めた資金を投じます。そうしてよりよい商品やサービスをつくり、成長します。もちろん個別で見れば倒産してしまう企業もありますが、経済全体を長期的に見ると、好況と不況を繰り返しながらも右肩上がりに成長していくというのが、資本主義経済というものなのです。
すると、資本主義経済における安定した投資の手法というものも見えてきます。「株価が下がったところで買って、上がったところで売ろう」とするのではなく、日経平均株価やNYダウなどに連動した投資信託、いわゆるインデックスファンドにコツコツと投資を続けるのです。
そうして、株価が下がったところでも上がったところでも長く買い続けることで、少なくとも「平均」をとることができますし、「経済全体は長期的に見れば右肩上がり」ということを考慮すれば、時間はかかっても高確率で資産を増やせるということにつながります。
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