お金を貯められる人とお金を貯められない人。決定的な違いは、その「思考」にあった
東京ウォーカー(全国版)
お金を貯めようと思えば、「思考」について意識しておく必要がある。人の行動は思考に基づくものだからだ。「お金を貯めよう」と思わない人がお金を貯める行動をすることはないし、「お金を貯めよう」と思っていてもそうできない思考が伴っていてはやはりお金は貯まらない。マネーカウンセラーとして多くの人のお金に関する相談に乗っている田口智隆さんが、「やってはいけないお金の思考」を解説してくれた。

やってはいけないお金の思考① 「いつかはお金持ちになりたい」
お金を貯めようと思えば、まず「期限」と「状態」を明確にした目標を設定しなければなりません。逆にいうと、「いつかはお金持ちになりたい」といったあいまいな目標を持つのは、「やってはいけないお金の思考」のひとつといえます。
もちろん、目標を設定すること自体はいいことです。しかし、具体性に欠けてしまえば、その実現可能性は大きく低下してしまいます。仕事だって同じですよね。「金曜日までにクライアントとのミーティングで使う資料を作成する」といった、「期限」と「状態」が明確な目標があるから実現できるのです。
ですから、お金を貯めるときにも、「いつまでにこうなりたい!」という、「期限」と「状態」を明確にしましょう。「お金持ち」といっても、人によって認識はさまざまです。「年収1000万円欲しい」という人もいれば、「年収1億円欲しい」という人もいるでしょう。みなさんが目指す「状態」はどんなものですか?
そして、できれば「期限」と「状態」をもっと具体化していきましょう。そうしなければ、実行すべき行動目標にまで落とし込めないからです。
たとえば、「家族と一緒に過ごす時間を大切にするため、セミリタイア生活を実現する」「そのために、50歳までに3億円の資産をつくる」といった目標ならどうでしょう。そこから逆算して、中期的、短期的な行動目標にまで落とし込めそうですし、「家族と一緒に過ごす時間を大切にしたい」という実現したいことも明確ですから、モチベーションの維持にもつながると思います。

やってはいけないお金の思考② 「『あの人は特別だからできた』と考える」
続いての「やってはいけないお金の思考」は、「『あの人は特別だからできた』と考える」というものです。
私自身、マネーカウンセラーという仕事柄、「田口さんだからお金を貯められたんですよ」とよくいわれます。投資セミナーに参加しても、「この講師だからできた」というふうにとらえる人もいます。
それでは、せっかくいい話をインプットしたとしても、自分事としてとらえられていませんから、その後の行動が変わることはありません。結果的に「これまでどおり」の行動を繰り返し、お金を貯めることはできません。
投資に関する本を読むにしても、まるで「偉人伝」のように読んで「すごいなあ」で終わってしまうのはもったいないことですよね。どんなに「偉人」と呼ばれる人にだって「普通の人」となんら変わらない部分もたくさんあります。
そうした、「自分と共通する部分を見つけよう」という意識と親近感を持って投資本を読んだり投資セミナーに参加したりしてみてください。すると、「こんなにすごい人にも自分と変わらない部分があるのだから、この人が実践したこのことなら自分にもできそうだ」というふうに考えられ、お金を貯められる人の行動ができるようになっていきます。
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