投資はトライアル&エラーの繰り返し。メンタルが疲れたときの「株式投資の休み方」

東京ウォーカー(全国版)

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手仕舞いはサテライト投資に限定する

「手仕舞いして、株を手放せばいい」とお伝えしましたが、「すべての株を手放す」ということではありません。「すべて手放すこと」をアドバイスする人もいますが、投資自体は継続し続けるべきだと思います。

投資の基本戦略として、「コア・サテライト投資」というものがあります。投資をコア(安定した長期投資)とサテライト(コアよりもハイリスク・ハイリターンな投資)に分ける考え方で、いわば「攻め」と「守り」をしっかり分け、その比率を考えて投資するということです。

【画像】コア・サテライト投資


例えば、「コア8:サテライト2」の比率で投資を行っているのなら、先に私がお伝えした「手放していい投資」はサテライトに限定した話です。基本的にコアは長期投資であり、途中で手放すようなものではありません。

インデックス株の長期投資なら、10年、20年以上の成長に期待する投資なのですから、買い増しや積み立てこそすれ、放っておけばいいもの。「一度手放して反省する」ものではないですし、たとえ株式投資によるメンタルの疲弊があったとしても、精神的な負担になりようがないものですから、コアについては保有し続けるべきです。

では、サテライトはすべて手放していいかというと、私はそのなかでも株の性質をよく見極めるべきだと考えます。私の場合、個別銘柄株は基本的にサテライトに分類しますが、例えば超優良企業として知られるP&Gやジョンソン・エンド・ジョンソンは、値動きだけを見るとギリギリ増収増益しているように見え、20%や30%のような上昇はほとんど見られません。

しかし、P&Gもジョンソン・エンド・ジョンソンも60年以上も増配しているような企業であり、長期投資向きの企業です(そのため、こうした銘柄の長期投資は「コア投資」に分類する考え方もあります)。株価は短期で大きく上がらずとも、配当金で買い増すことで実質的に高いリターンを長期で得られる銘柄ですから、こういった連続増配の企業は手放すべきではありません。

一度手放すのであれば、あくまで短期投資の個別銘柄株、あるいは高配当ETFなどのサテライト投資に限定することをおすすめします。ただし、そもそもサテライトの比率を高めすぎないことが、リスク管理のうえでも、メンタルのうえでも安定的に投資を続けるコツといえるかもしれません。いまの投資スタンスが、心穏やかに長く投資を続けられるものかどうか、見直してみてください。

この記事のひときわ #やくにたつ
・株価のチェックや売買はルーティン化することが大切<br />・ストレスの要因となる投資は手仕舞いし、将来への希望に目を向ける<br />・次々に新しいチャレンジを行い、失敗したら早々に切り上げてその知見を次に活かす

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=吉田大悟

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