日本人の熱波師が世界大会で優勝する快挙!日本のサウナで、ワールドカップを制した“世界一”の熱波が受けられる!?
東京ウォーカー(全国版)
「プログラムが終わった直後、サウナ室の外で参加者とハグしたり軽く言葉を交わしたりというのが恒例なんです。今回に関しては、みなさんが私たちの劇を感情的に見てくださったようで、なかには涙を流されている方もいました」とMayukaさん。昨年とは明らかに異なる観衆の反応に、手応えをつかんだそう。「戦争」という世界共通で考えなければならないテーマに体当りし、見事演じきったことも海外サウナーの心をつかんだひとつの要因だろう。ショーが終わると、2人の日本人に対してスタンディングオベーションをする観客もいた。

結果は、2位(562.5点)に大差をつけた598.5点で見事優勝。800点満点で評価されるこのポイントには、技術力や表現力のほか、「サウナ室の温度や湿度の管理をいかに適切に行うか」など、基礎事項も大きく加味されているという。「ホストとして、サウナ室にいる全員を心地よくさせる」という前提は一般のアウフグース、引いてはサウナ運営と変わらない。

華やかな部分だけ切り取られがちな「ショーアウフグース」の世界だが、実は“ホスピタリティ”を大切にするサウナの本質をついている。“サウナ道”を略した、“サ道”という言葉にも繋がるかもしれない。

アウフグースをライブで体感してほしい
凱旋帰国を果たし、現在は主に、ウェルビー栄3階の男女共用サウナ「Sauna Theater NAGOYA」で熱波を送っている。
「“世界一”を売りたいわけではなく、アウフグース自体の魅力をもっと広く知ってもらいたいと思ってあおいでいます。映像などで見ただけでは『へー、すごいね』で終わってしまうのですが、ショーアウフグースの本質は“ライブ”にありますから。蒸気や風の心地よさ、エッセンシャルオイルの香りなど、その“奥行き”をぜひ現地で体感していただきたいです」とMayukaさん。


「サウナにいろいろな“選択肢”を与えたいですね。『ウェルビー栄』には、ゆっくり自分と向き合って瞑想できる『森のサウナ』(男性専用)や『Whisking House』(女性専用)がある一方で、熱気あふれるパフォーマンスを楽しめる『Sauna Theater NAGOYA』もあるのが強み。『次の時間はどのように過ごそうか』と、それぞれのお客様の中でオリジナルの楽しみ方を組み立てていただければ」とYumaさんも続ける。“世界一”の称号を振りかざすのではなく、あくまで自分たちは「ウェルビー」の魅力を高めるひとつのピースでありたいという謙虚な気持ちが、2人の言葉に表れていた。


次の大会に関しては、それぞれソロで出場する可能性を残しているものの、残念ながら「Yuma & Mayuka」のコンビとして出場する予定はないという。
「若手にも有力なあおぎ手がたくさんいるので、指導にも力を入れていきたいです」と最後にYumaさんからひと言。これからもアウフグース界で日本勢が躍動し、サウナブームをさらに盛り上げてくれることを期待したい。

取材・文=安田淳/撮影=古川寛二
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