起業して売るべきは「経験」。自分だけの金脈を見つける「ザ・バイオグラフィー」
東京ウォーカー(全国版)

周囲の客観的な目で、金脈になる経験を見つける
そうするなかで、「このころの経験が今につながっているかも」「そういえば、こういうことが自分は好きだった」と、多くの発見があるはずです。それらのなかから、「これを活かせば誰かに喜んでもらえそうだ」という、お金になりそうな経験を見つけるのです。
そして、書き出したザ・バイオグラフィーを、できれば関係性の近い友人や知人、家族に見てもらいましょう。それにはふたつの意味があります。ひとつは、自分自身が忘れている出来事を教えてもらえることも多いということです。
久しぶりの同窓会に出席して友人の思い出話を聞くと、自分もその場にいたはずなのに「そんなことあったっけ?」と思うようなことはよくありますよね。自分は忘れていても、自分について覚えていることがまわりの人にはあるのです。
もうひとつは、先にもお伝えした自分に対する過小評価を払拭するためです。自分では「こんな経験はとてもじゃないが売ることはできない」と思っていることでも、知人からすると「この経験、おもしろいね!」「起業に活かせるんじゃない?」というふうに見ていることだって多いものです。
このザ・バイオグラフィーによって起業に成功した、Tさんという人のケースを紹介しましょう。Tさんは40代半ばの女性です。幼いときからアトピーに悩んできましたが、20代後半にストレスで悪化したとき、薬に頼らずに食事と生活習慣を変えて完治。その経験をきっかけに体の不調や老化現象について興味を持ち、さまざまなことを学んで実践するなかで、周囲から相談を受けるようになっていました。それを仕事にしたところ、仕事の範囲が広がり「女性が健康的に美しくなり、自信を持って自分の人生を生きてほしい」という思いを胸に、主に40代の女性を対象とした「ビキニ美人をつくる専門家」として活躍しています。
Tさんは特別な人でも恵まれた人でもありません。むしろ、アトピーに悩むというネガティブな経験を持っています。でも、そこから派生した、健康や美を追求してきたという経験が起業につながったのです。あなたにも、きっとそんな経験が必ずあるはずです。
この記事のひときわ
#やくにたつ
・これまでに培った経験をお金に換えることを考えるのが得策<br />・ノートにこれまでの人生に起きた出来事を1年単位で書き出す<br />・書き出したザ・バイオグラフィーついて周囲から客観的な意見をもらう
構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=樋口涼
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