夏こそ食べたい！福岡の“非豚骨”ラーメン5選

豚骨以外のジャンル“非豚骨系”の店が続々と登場している、2017年の福岡のラーメンシーン。塩、醤油ラーメンの新店「麺屋 ひとしお」「高砂家」のほか、鶏や魚介、牛を引っさげて豚骨王国に挑む全5軒を紹介。澄んだスープが美しい、夏でもスルッと食べられそうなビジュアルとともにチェックしよう！

和食要素が詰まった塩麺

和食出身の店主が作る鶏清湯(ちんたん)の塩、醤油そばで人気の「麺屋 ひとしお」が、2017年3月、上川端町に誕生した。「繊細な和食の“出汁”をとるように」と、鍋に入れる鶏、野菜の配置や組み方に注意を払い、香りが最も花開くタイミングで魚介素材を投入する。「塩そば」(650円)は、低温調理のチャーシュー、タケノコ、ミニトマトなど具も特徴的で、麺は「製麺屋慶史」に特注したものを使用。ほかに、変り種の月替り麺も用意している。

［麺屋 ひとしお］福岡県福岡市博多区上川端町14-26 新原ビル1F / 092-291-2231 / 11:30～15:00、17:00～22:00(LO21:45)※売切れ次第終了 / 日曜休み、不定休あり

肉系清湯スープに拍手喝采！

「高砂焼鳥」で人気を集めた塩、醤油ラーメンをブラッシュアップし、専門店として2017年3月より笹丘でスタートした「らぁめん 高砂家」。塩ダレは4種の塩をブレンド、醤油ダレには福岡ニビシ醤油を使ったチャーシューの煮汁も加える。鶏ガラ、モミジ(鶏の手足)の旨味が凝縮したスープを注ぐ「味玉塩らぁめん」(700円)は、トッピングとしてのる水菜のさっぱり感がいい。豚バラ1枚に鶏モモ2枚と、異なるチャーシューをのせるのもポイントだ。

［らぁめん 高砂家］福岡県福岡市中央区笹丘1-31-3 / 092-752-4400 / 11:00～23:00(LO) / 不定休

尾道と喜多方ラーメンを融合

2017年3月、カスタマイズできる創作ラーメンがウリの気鋭店「創作らーめん 久山 龍の羽」が、雑餉隈に続く支店を久山町にオープンした。豚骨、非豚骨、油そばのほか、週替り麺、特選麺も用意するなど、飽きさせない工夫をこらす。全メニューが5種の麺から選べ、トッピングは20種類あるなど自由度マックスだ！イチオシは「旅路らーめん」(850円)。肉系淡麗スープとウルメイワシのダシをちょうどいい塩梅にブレンドした一杯で、背脂や薄切り豚バラチャーシューも入る。

［創作らーめん 久山 龍の羽］福岡県糟屋郡久山町山田1702-14 / 092-710-9011 / 11:00～24:00(LO23:30) / 月曜休み

煮干の味と香りが効く!

“醤油煮干ラーメン”を看板に掲げる「麺屋 極み 金ちゃん」。数種類のイリコを使い、強火、弱火を使い分け煮出すスープは、魚介の味をしっかりと感じられる仕上がり。さらに、甘い九州の醤油ダレが香りを立たせ、コク深さをプラスする。麺は、細、太、縮れ、平打ちと4種類からのチョイスが可能だ。メニューに悩んだら、「煮干らーめん」「チャーシュー丼」をセット(計1000円)で頼むのがおすすめ。肉系素材を使わないラーメンのスープをお供に、チャーシュー丼をかき込むのがツウな楽しみ方なのだ！

［麺屋 極み 金ちゃん］福岡県福岡市城南区堤2-12-1 西原ビル1F / 092-861-6710 / 11:30～22:00、金曜・土曜・祝前日～24:00(LO各15分前) / 第1・3月曜休み

プルップルの牛スジ入り

牛スジラーメンが自慢の「博多牛スジラーメン 歩 本店」のラーメンは、定番と辛味を立たせたものの2種類。ほんのり甘いスープの「博多牛スジラーメン」(650円)は、厳選した牛スジを約6時間煮込んだスープに、カツオダシを加える手法で作られ、トロトロの牛スジは具としてトッピング。牛スジから染み出したコラーゲンが豊富に入っている。隠し味には、酢と柑橘で作る自家製酢ダレが入り、あと味もさっぱり。

［博多牛スジラーメン 歩 本店］福岡県福岡市中央区渡辺通2-8-26 メゾン南天神1F / 092-716-1139 / 11:30～14:00、18:00～24:00(LO) / 日曜休み

福岡の“豚骨独壇場”時代は、もはや終わりに近づいてきているのかもしれない。「ラーメンは食べたい！でも暑すぎて豚骨の濃厚さは避けたい…」と思ったら、まずは今回セレクトした5軒にチャレンジしてみて！【九州ウォーカー編集部】

九州ウォーカー編集部