失敗なくして成長はない。マネー本100冊に書かれていた、初心者が持つべき心得
東京ウォーカー(全国版)
海外と比べてマネー教育の遅れが長く指摘されてきた日本でも、投資しやすい環境が整ってきたこともあり、投資をはじめる人も増えている。しかし、投資における重要ポイントについての意見は、専門家によって多種多様だ。『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)の共著者である藤吉豊さんは、名著とされるマネー本100冊を読んだ結果、特に初心者にとって重要なポイントが見えてきたという。

今の時代、投資をしなければお金を増やせない
多くのマネー本著者が、著書のなかで「そもそも、お金持ちになりたければ投資をすることが必須だ」と書いています。
今という時代を考えると、そのことがかつて以上によくわかります。日本では「ゼロ金利時代」ともいわれますが、大手金融機関の金利はまさにほとんどゼロ。普通預金や定期預金にお金を預けているだけでは、お金は増えません。
増えないどころか、実質的にはお金の価値はどんどん下がっていきます。みなさんもすでに実感していると思いますが、物価はどんどん上がっていますし、その流れはこれからもしばらく続いていくと予測されています。
すると、たとえばこれまで100円で買えていたものも、数年後には200円払わないと買えなくなる可能性もあるわけです。つまり、100円を銀行にただ預け、数年後にも100円のままだったとしたら、自分の資産の価値が半分になるのです。
だからこそ、物価の上昇ペース以上に投資によってお金を増やしていくことが、お金持ちになるためには欠かせないことだと多くのマネー本著者が主張しているのです。
また、投資をすることは、世の中のお金の流れを知ることにもつながります。投資をはじめると、たとえば日経平均株価などの指標が気になるようになりますし、世の中の動きに敏感になります。そうして、常にアンテナを立てて情報を得ていくことで、「今、世の中はこうなっている」「だからガソリン代が高騰している」など、世の中のお金の流れが見えてくるようになるのです。
このことは、ビジネスパーソンとしても重要な武器になるのではないでしょうか。世の中のお金の動きが見える人と見えない人、ビジネスでどちらが成果を挙げやすいかといったら、間違いなく前者でしょう。そうして成果を挙げられたら、ビジネスパーソンとして評価され、収入が増えることにもつながるはずです。

まず知っておく、チェックしておくべき指数・指標
もちろん、ただ投資をはじめれば誰でもお金持ちになれるわけではありません。ある程度の勉強をすることは不可欠となります。
多くのマネー本の著者たちも、「指数・指標を知り、チェックする」ことの重要性を説いています。なお、似たような言葉ですが、指数とは「基準となる数字」のことであり、指標とは「投資の判断をしたり評価したりする際の目安になるもの」という意味です。
日本で投資をしている人たちにとっては、日常的には日経平均株価で市場の大きな流れをつかむことが大切なようです。日経平均株価とは、東京証券取引所プライム市場に上場する企業約1800社のなかから、業種などを考慮して日本経済新聞社が選んだ225銘柄の株価の平均値です。
株価の高い銘柄の影響を受けやすいという特徴があり、景気が上がれば株価も上がるため、日経平均株価が上がれば景気が上がっていくと予想できます。このようなかたちで、市場の大きな動きをつかむということです。
投資の世界には数多くの指数や指標が存在します。そのなかでもマネー本に頻出していたものの代表格が「PER」です。PERとは「Price Earnings Ratio」の略で、「株価収益率」のこと。PERは、会社の収益力から見て今の株価が割安かどうかを測るものであり、簡単にいうと「お得感」を測る指標だと考えていいでしょう。
PERが低いほど割安でお得だといえますから、一般的にはなるべくPERの低い銘柄を選ぶのが王道だといわれています。
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