滝のように花が流れ落ちる様は圧巻!天然記念物に指定されている古木も多いシダレザクラを見に行こう
東京ウォーカー(全国版)
「シダレザクラ(枝垂桜)」は、枝が垂れる桜の総称。一般的に品種としてのシダレザクラは、通常枝が上に伸びて成長するエドヒガンが下に垂れるものを指し、枝垂れ以外は、淡紅色で小輪の花を咲かせるエドヒガンの形質と同じ。
シダレザクラ(枝垂桜)は枝の垂れた佇まいが魅力的
関東での開花時期は3月中旬頃。なお、シダレザクラで花の色が濃紅色のものは「ベニシダレ(紅枝垂)」とも呼ばれる。
品種としてのシダレザクラ以外にも、木が枝垂れている桜には濃い紅色で八重咲きの「ヤエベニシダレ」や、里桜類の枝垂れ性として菊咲きの「キクシダレ」などがある。
エドヒガン同様、シダレザクラの古木も多く、樹齢1000年以上と推定される天然記念物の「三春滝桜」(福島県)や、京都府の円山公園を代表する桜「祇園枝垂桜」などが知られている。
おすすめの「シダレザクラ」が鑑賞できる桜名所・お花見スポット
三春滝桜 - 福島県/例年の見頃時期:4月上旬頃
福島県田村郡三春町にあるエドヒガン系の紅枝垂桜で、1922年(大正11年)に桜の木として初めて国の天然記念物の指定を受け、2022年で100周年を迎えた。日本三大桜のひとつに数えられている。樹齢は1000年以上と推定され、樹高は13.5メートル、枝張りは東西に25メートル南北20メートルに達する。
国宝 松本城の桜 - 長野県/例年の見頃時期:3月下旬~4月上旬
松本城公園や本丸庭園には約300本の桜が植えられている。国宝松本城では、開花宣言の3日後から8日間、国宝松本城天守と本丸庭園の桜をライトアップする国宝松本城「夜桜会」が開催される。外堀沿いの桜並木をライトアップする「光の回廊」も同時開催される。
日蓮宗本山 本満寺のしだれ桜 - 京都府/例年の見頃時期:3月下旬~4月中旬
京都御所の北、寺町今出川を上がった先にある本山本満寺の西門より入ると、左手に見える大きなしだれ桜。樹齢100歳には満たないが、若々しく力強い景観が広がり見事な枝ぶりを鑑賞できる。円山公園に咲く有名なしだれ桜「祇園枝垂れ」の姉妹桜でもあり、京都でもかなり早く開花。
西山興隆寺の桜 - 愛媛県/例年の見頃時期:3月中旬~4月中旬
四国別格二十霊場第10番札所である西山興隆寺は、“もみじの寺”として知られるが、春は参道の約1キロにわたりしだれ桜とソメイヨシノが楽しめる。しだれ桜は古田のしだれ桜と言われる西条市指定天然記念物。なかでも樹高約7メートルで樹齢約100年とされる巨木は圧倒的な存在感がある。
浄専寺のしだれ桜 - 宮崎県/例年の見頃時期:3月下旬~4月上旬
江戸初期の創建と言われる古寺、浄専寺。境内には県天然記念物に指定されている樹齢約300年のしだれ桜があり、毎年3月下旬から4月上旬頃に淡紅色の美しい花を咲かせる。
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