「資産運用=投資」ではない。資産運用本来の目的は、「人生のお金のでこぼこをなだらかにする」こと
東京ウォーカー(全国版)

稼げるタイミングとお金を使わざるを得ないタイミングは一致しない
そのように、「どのような状況にも対応できるようにしておく」ことは、インフレやデフレへの対策だけにいえることではありません。というのも、同じ人であっても、生活の変化によって個人のお金をめぐる状況も大きく変わってくるからです。
私は、そういった状況の変化へ対応することを「人生のお金のでこぼこをなだらかにする」と表現しています。人生のなかでは、お金をしっかり稼げて蓄財できるタイミングと、たくさんのお金を使わなければならないタイミングは一致しません。まさしく、でこぼこがあるのです。
大学を卒業した22歳のときに就職して、65歳まで働くとします。働いて稼げるのは43年間ですよね。今は「人生100年時代」ともいわれますから、100歳まで生きるとしたら、定年後の人生は35年間もあります。年金収入はあるとしても、その35年間は主に蓄えから切り崩してお金を使っていく期間となります。
そう考えれば、稼げるときにしっかり稼ぐことはもちろん、そのあいだに定年後35年間のための資産をつくっておく必要があるということです。
他にも、病気や失職によって収入を失ってしまうことだってあります。結婚して夫婦で働けているあいだは経済的に余裕があるけれど、子育てをはじめて夫婦のどちらかが仕事を辞めたとなったら、家計は共働き時代より苦しくなります。
そのような人生のお金のでこぼこをなだらかにする。つまり、稼げるときにしっかり稼いで蓄財し、お金を使わなければならないタイミングが訪れたときでも、経済的、精神的に余裕を持って平穏に毎日を過ごせるようにすることも、資産運用の大きな目的です。
構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=藤巻祐介
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