ルールを知らなければ勝てるはずもない。お金持ちだけが知っている「資本主義ゲーム」の基本ルール

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株式会社アドラブル代表の小田桐あさぎさんにインタビュー【撮影=樋口涼】

お金を出せないのなら、労働力を提供して全力を尽くす

ひとつ目のルールともかかわることですが、ふたつ目のルールは、「②先に出してあとで回収する」というもの。そうできるかどうかが、労働者で終わるか、それとも資本家になれるかを分けます。そして、この発想が、一般の会社員にもっとも欠けているものだとも思います。

会社員の場合、1カ月働いたのに給与がゼロだといったことはあり得ません。ところが、資本家の場合にはそういったことが当然のように起こります。それどころか、最初に大きなお金を投じてむしろマイナスになるというのもごくあたりまえのことです。先の出版社の例でいえば、私の本が発売されて実際に売上金を回収できるまでは、しばらくのあいだマイナスが続きます。

それを前提に考えると、「資本として出せるお金がないから資本家にはなれそうにない」と思った人もいるかもしれません。でも、そういう人にだってできることがあります。お金がないのであれば、代わりに「労働力を提供する」ということです。

それこそ、執筆の仕事をしようという人が、「原稿のクオリティーはどうなるかわかりませんが、お金は先払いしてください」とクライアントに伝えるなんてことはあり得ませんよね。これはどんな仕事にも同じことがいえます。そのときの自分にとっての最善を尽くし、労働力のすべてを注ぎ込んで自分でベストのクオリティーだと自信を持っていえる仕事をするのです。そうすれば、お金はあとからついてきます。

私は、起業を考える人から、「なにをしたら稼げますか?」「うまくいく保証があるならやりたい」といった相談をよく受けます。でも、「うまくいく保証」なんてものはどんな仕事にもありません。保証がないところにいかにベットして全力を出せるか――それが、自分の力で大きなお金を稼げるようになるかどうかをわけるのだと思います。

そうして常に全力を尽くして練習を重ね、仕事のクオリティーをどんどん上げていけば、手にできる報酬も自ずと上がっていくでしょう。

構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=樋口涼

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