生田絵梨花、夢だった「レ・ミゼ」にコゼット役で初参加【1】

関西ウォーカー

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ミュージカル「レ・ミゼラブル」が日本初演30周年を迎えている。文豪ヴィクトル・ユゴーの小説を原作に、素晴らしい音楽と圧倒的な歌唱、迫力の演出で贈る感動の名作だ。1985年にロンドンで初演、世界各国で上演を重ね、2012年には映画化され大ヒット。2013年から新演出版「レ・ミゼラブル」として上演されている。物語は、19世紀前半のフランスを舞台に、ジャン・バルジャンの生き様を通して、自由を求める民衆の姿を壮大なスケールで描く。乃木坂46のメンバーとしても人気の生田絵梨花は、念願だったバルジャンの養女・コゼット役にトリプルキャストで初参加。5月から開幕した東京公演を好評のうちに終えた。上演中、その演技が選出のきっかけとなり、音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物・団体に授与される「第8回岩谷時子賞」の奨励賞を受賞。東京公演中に、大好きな作品への思いとその魅力をインタビューした。

Q:もともとミュージカルが好きだった?

小学校低学年ぐらいからミュージカルが好きで、いろんなオーディションを受けて落ち続けてた時に、乃木坂のオーディション情報を見つけて。アイドルってよくわからないけれど、ステージで歌ったり踊ったりするのが、自分が好きなミュージカルと共通するのかなと思ってチャレンジしました。グループでの活動をしながら、ずっとミュージカルがやりたいと言い続けて、満を持して受けたのが「レ・ミゼ」のオーディションだったんです。待っていてもこんな話は来ないですし、そこは貪欲にチャレンジしようと思って。

Q:チャレンジは怖くない?

怖さよりも、やってみたい方が多いです。もちろん怖さもありますけど、怖れていても進めないので、とりあえず進もうっていつも思うようにしています。

Q:「レ・ミゼ」は知っていましたか?

小学生の時からたびたび観に行っていて、映画も観ました。学校で好きな映画などをスピーチする時間があって、「いつかレ・ミゼラブルのコゼット役を演じたい」って言っていたのが今回かなったので、観に来てくれた同級生とか、私以上に感激してくれてるんじゃないかっていうぐらい喜んでくれて(笑)。

Q:コゼット役をやりたかった?

最初はコゼットを目標にしていました。自分も子供でしたし(笑)。もともと私は引っ込み思案なところがあって、それがコゼットに注目するきっかけになって、一番魅かれたのかなって。今でこそグループでいろんな人とお会いして、ちょっと積極的な性格になりましたけど。でも今は、稽古を重ねて本番で観れば観るほど、エポニーヌもやってみたいし、ファンテーヌもって、どんどん目標が先に生まれています。今はまだ力はないかもしれないけれど、時間をかけて。たぶん「レ・ミゼ」は、今後もずっと目標になっていくんじゃないかなと思います。

Q:初めて帝国劇場に立った感想は?

最初は、緊張して立てないだろうなと思ったんですよ。こんなに大きな劇場で、ファンの方もたくさんいらっしゃる長く続いている公演で。そのプレッシャーに耐えられるのか、すごく不安だったんですけど、でもこの作品はチームの団結力がすごくて、つねにみんなで支え合ってる、みんなで作り上げているという意識が高いので、マイナスなプレッシャーがなかったっていうのは幕が開けてから新しい発見でした。みんなで無言でも通じ合ってるような、切磋琢磨し合ってるような感覚はあります。楽しいですね。

Q:大変より楽しい?

そうですね、楽しいです。私はひとつ考え込んでしまうと、すべてがマイナス方向に行ってしまうタイプなので、逆に楽しいとか、もっとこうしてみたいとか、プラスな方にエネルギーを持って行かないと務まらないなと思って(笑)。だから、いつもそういうふうに前向きに取り組むようにはしています。ただ、冷静に考えるともう恐ろしくて(笑)。ある意味割り切って、デンとやるしかないなって。作品全体的にも、前へ前へと言われて、エネルギーを出しています。

Q:コゼット役をやってみていかがですか?

”お人形にならないで”って一番に言われたんです。曲調が清純さとかコゼットを表してくれているから、もっと現代的な今の自分に重なるような心情を込めていいと。重なると思う部分は、グループ活動を5年ぐらいしてきたので、あまり外の世界を知らないという。そんななかで私も外の世界が知りたいと思って、例えばこのオーディションを受けたいと言ったり、舞台をやるためには自分になにが必要なのかって考えたり。そういう部分はコゼットの心情に重なるのかなと。あとは、すごくテンションが上がった時のことを思い出して、コゼットも心の中にきっとそんな熱い心はあるって思いながらやったり。最初稽古で、コゼット役はもとのイメ-ジで固まって枠にはまってしまうのをはずすのが大変でした。

トリプルキャストは初めてですが、みんなお互いにそれぞれのよさがあるというところで仲よくやっています。

【2】(https://news.walkerplus.com/article/118966/)へ

高橋晴代

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