堀潤と有馬隼人が2020年オリンピックと東京について激論「MXなら大丈夫(笑)」

東京ウォーカー(全国版)

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東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)はこの10月から、日曜日の昼に新番組「激論!サンデーCROSS」をスタートする。MCには現在放送中の「モーニングCROSS」と同じく堀潤さんを起用。

一方、夕方の報道番組「TOKYO MX NEWS」は新キャスターに有馬隼人さんを迎えリニューアルする。その共同取材会が9月20日(水)に行われ、堀潤さん、有馬隼人さん、結城香織さんが登壇した。

共同取材会が9月20日(火)に行われ、堀潤さん(右)、有馬隼人さん(中央)、結城香織さん(左)が登壇


新番組への3人の熱い抱負


初めに、新番組への抱負を聞かれた3人。堀さんが現在MCをしている「モーニングCROSS」は、放送回数800回を越える人気番組。

「最初は手探りから始まった番組ですが、視聴者からの番組に対する厳しいつっこみなどをリアルタイムでいただき、MXらしい“段取りにこだわらない、本音のニュース番組”をさせていただいてます。

それが今回、さらに日曜日も展開できるということで議論の枠が増え、時間も他のチャンネルでもニュースが少ない時間帯ですので、ぜひテレビをメディアとして有効に活用していただいて、こうしたご時世だからこそ、きちんと議論し考える場を作っていけたらなと思っています」と堀さんは語る。

日曜日の昼に新番組「激論!サンデーCROSS」をスタート!キャスターは堀潤さん


初めてMXで番組キャスターを務める有馬さんは「大学を卒業してから17年間東京に住んでいて、今では完全に東京がホームタウンになっています。故郷でない東京であっても、東京にいる人すべてがホームタウンとして自信を持って良い街だと思うので、東京をいいなと思えるような情報を伝えていけたらと思っています。

夕方の時間帯なので、その日の締めくくりに、できるだけ暖かく、柔らかく角をとり、いろんな方にいろんな面で接していただけるように多面的に発信をしていきたいです」とコメント。

夕方の報道番組「TOKYO MX NEWS」では、新キャスターに有馬隼人さんを迎えリニューアル


そして今回初めてお天気キャスターをする結城さんは「ずっとやってみたかった仕事なので大変うれしく思っております。天気は私たちの生活にすごく密接に関わってくる大切な情報ということで、“わかりやすく簡潔に”を心がけてお伝えできればと思っています。

また生中継なので、現場で体感したリアルな情報をお届けできたらなと、思っています。“お天気はMX”と皆さんに言ってもらえるように日々努力して番組とともに私自身も成長できたらと思っています」と意気込みを語った。

10月から新しくお天気キャスターを務める結城香織さん


激論!2020年オリンピックを控えた東京のビジョン


また司会者からの「3年後、2020年の東京オリンピックにむけて東京はどのように変わっていくべきか、また変わるべきではない点は何か」という質問に対し、堀さんと有馬さんが対談形式で熱く語った。

先週、日中ジャーナリスト交流会議に参加したばかりという堀さんは、中国に行くたびに都市の発展、テクノロジーの進化に驚かされていると言う。

「日本では決済はまだまだ現金主義ですが、中国はスマホでアプリとかで決済できて、大きな店からちょっとした屋台までQRコードにかざすだけで済んでしまう。東京オリンピックに向けて、改めて世界を見渡してから東京をみると“なんだよ、東京って思ったよりしょぼいな”と海外から思われてしまうのではないかという危機感は感じます。

まだまだ本来ならできることはたくさんあるはずなのに、規制や古い慣習とかに縛られていて、がんじがらめになっているのが嫌だなとは思いますね。それを解放したいなと思いますね」。

東京オリンピックについて、そして東京について持論を展開する二人


また有馬さんも、東京に良いイメージを持っている外国人は多い一方、“ここが問題だ、こういう問題が起きそうだ”という問題ばかりがニュースで先行すると、大丈夫かと思われてしまうのではと危惧している。

「皆さんきっと“東京の良いところを見にいきたい”と思って来てくれていると思うので、問題ばかりではなく、東京の魅力をもっと発信していかなければならないと思います。

また、都民すべてがホストになると思いますので、ホストとしてきっちり的確なご案内、ガイドができていないといけないと思うんですよね。自信を持って言葉を発すること。そうした東京都にいる人のホスト性も大事になってくるのではないかと思いますね」と意見を述べる。

「都民すべてがホストになると思いますので、ホストとしてきっちり的確なご案内、ガイドができていないといけないと思うんですよね」


有馬さんのコメントを受け、堀さんは自身が去年リオパラリンピックの取材に行った際の体験を語った。

「確かに建設中の道路などもあったが、それよりも街の人達のハッピーな空気があったのが印象的で、ここが重要じゃないかと思いました。

一方で東京はタクシーとか見ていても、オリンピックを観に行くために便利な街かと言われると疑問はありますよね。障害者の方が車椅子でタクシーに乗るにも台数が限られていますし、目が不自由な人にとって音で知らせる信号機は生命線であるはずなのに、鳴っていない信号機も多い。まだまだやりようがあるんじゃないかなと思ってます。そこを伝えたりするのがニュースの腕の見せどころかなと思っています」。

「こうしたご時世だからこそ、きちんと考える場を作っていけたらなと思っています」


また有馬さんは「理想を描いて東京に来る人たちをがっかりさせないこと。また前回の東京オリンピックでも、都民の半分以上が開催を反対していたが、いざ始まったら“こんなに楽しいものか”と一気に盛り上がったそうなので、今回も、始まってしまえば一気に伝わると思うので、その時に自信を持ってお客様をお迎えする。

オリンピックというよりは、東京全体が『行ってよかったな、すばらしかったな』とアピールするチャンスでもあり、逆に言えば、ネガティブに働いてしまうこともありうるので、この3年間はとても大事だなと。人が変わらなければならないなと思います」。

オリンピックから見えてくるメディアのあり方


堀さんと有馬さんは就活時期が一緒、17年ぶりの再会についても会話が弾む


また、東京オリンピックから見えてくるメディアのあり方についても激論を交わした。

堀さんは「“2020”って言えばそれが印籠のように『仕方がない、2020年は特別だから』みたいな空気が出てきている。そんな空気は逃れたいなと。ダメなものはダメでいたい。そこは批判の声もしっかりと行っていきたいなと。

よく聞かれるのがモーニングCROSSで“東京都の出資している局で東京都の批判ができるのか”という声。そこはMXのいいところで、モーニングCROSSでいくら批判しても、ちょっと表情が曇っているけど大丈夫なんですよね(笑)。テレビは誰のものかと言われたら、やっぱり観てくれている人のものだし、都民のものである。そうした部分はしっかりと気概を持ってやっていきたいなと思います」。


堀さんからの2人へのアドバイス「何言っても自由だけど全部自己責任です(笑)」に会場から笑いの声も


有馬さんも、以前はテレビが一番情報が早く、それが正しい情報あったけれど、今はだいぶスタイルが変わってきていると発言。「“この人はこの立場だからこう言うんだな。立場的に言えないんだな”というのを勘ぐりながら観ている人もいて、そこにギャップやストレスをを感じてしまう視聴者もいる。そうしたなかで議論ができるMXというメディアは、面白い場所にあるんじゃないかなって思います」との考えを語った。

視聴者と一緒に“お茶の間”のような番組を目指す


最後にあらためて意気込みを聞かれた3人。有馬さんは、以前他局でテレビとラジオの両方をしていたときに、その違いを聞かれることが多かったそう。

「テレビとラジオの違いは得意不得意じゃないかなって思いますね。それは話す側の得意不得意ではなく、聞く側の得意不得意。例えば、会って話すのが得意な人がいる一方で、電話が得意な人もいる。そこなんじゃないかなと思っています。またラジオと違ってテレビだとものすごく言葉を選ぶんですよね。ただ、その選んだ言葉が間違ったり選ぶ能力が足りない場合、誤解を生んだり、伝えたい事が伝わらずに困るということが起きてしまい、結局何も伝わらないものになることもある。

逆にラジオだと言葉をたくさん使えて、もし間違っても言い直せるので、ものすごくメッセージ性が高くなると思うんですよね。今そうした中間にいるのがMXなのかなと。言いたいことが言えて、それをおかしいといってくれる視聴者がいる。それが東京というサイズだから可能になっている。そういった側面を失わないようにしながら番組を長く続けていけるように思っています」。

【写真を見る】激論!2020年オリンピックを控えた東京のビジョンを語る


堀さんも「MXはどの時間帯も固定で観てくれている人も多く、視聴者がハッシュタグを付けながらツイートして参加してくれるので、間違ったことを言うと視聴者がすぐに訂正をいれてくれる。

“テレビは完璧であって、視聴者の批判は聞いたら負け、選んだものしか載せない”というのが一番ダメなあり方。MXのようにみんなで作っていくという意識が大きく、まさに“お茶の間”のような番組であるのがいいなと思っています」と締めくくった。

10月から新たにスタートする2番組。ともに新たなメディアのあり方を切り開いていく報道番組として、今から期待が高まる。【ウォーカープラス編集部】

青山奈津美

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