黒いそば、そして店主夫妻の固定ファン多し。 北海道一小さい村の駅そば店

2017年12月15日 19:24更新

北海道ウォーカー

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旭川駅と稚内駅を結ぶ宗谷本線のちょうど真ん中あたりにある音威子府駅。上りは1日8本、下りは6本の列車が停車。利用客は少ないはずなのに、駅にはすいすいと人が吸い込まれていきます。彼らのお目当ては…おそばでした!

駅舎内にあるのは黒い麺で知られる音威子府そばを出す「常盤軒」。お店を切り盛りするのは西野守さんと寿美子さんご夫婦です。一番人気の天ぷらそば(470円)を注文すると、「ちょっと待ってね~」の言葉から1分もかからずに出てきました。

程よいこしの黒い麺は畠山製麺のもの。つゆが染みる~


黒い音威子府そばは村内何か所かで食べられますが、「それぞれ特徴があるのよ、ダシがみんな違うからね」と寿美子さん。

あうんの呼吸で店を切り盛りする西野さんと寿美子さん


常盤軒は西野さんで3代目。店名は音威子府村の前身の常盤村に由来します。元々は駅前に店舗を構える仕出し店で40畳の大広間では結婚式も行われていたそう。駅では列車の乗客向けに幕の内弁当などを販売していました。現店舗の並びにある天北線資料室では、昭和47年当時の西野さんが立ち売り箱を抱えてお弁当を売っている写真を見ることができます。

ジオラマや写真などで天北線、そして音威子府村の歴史に触れることができる資料室(無料)


駅でおそばをメインに出すようになったのは天北線が廃止になった1989年から。当初は2番ホームにお店がありましたが、現在は改札の外側にあり、切符がなくてもおそばを食べられます。

札幌~音威子府のバスターミナルにもなっている音威子府駅


そんな常盤軒の来し方を話している横で次々とお客さんがおそばを食べては去り、途切れる間もありません。時期外れの夏休みにちょうどいいタイミングだったのか、遠方から来ている人も多く「また来年!」と声をかけて行く人もひとりやふたりではありません。

現在は列車よりも車やバイクで訪れる人のほうが多い


すごい人気ですね。「夏は開店時間の10時には10人くらい並んでくれていますね」と寿美子さんは言います。西野さんは80歳を超え、お盆などの繁忙期が体にこたえるようになったそう。「もう年だから、いつ辞めるかわかんないよ!」と、おっしゃいますが、一年に一度、常盤軒でのおそばを楽しみしている人もいます。体に気をつけて、そばのように細く長―く営業してください。

常盤軒 ■住所:中川郡音威子府村字音威子府 JR音威子府駅 ■電話:01656・5・3018 ■時間:10:00~15:30 ※不定休あり。確実に行きたい場合は17時以降に電話にて確認を ■休み:水曜※不定休あり。確実に行きたい場合は17時以降に電話にて確認を ■座席:4席(禁煙)

【北海道ウォーカー編集部】

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