柳楽優弥「非常に体力を使うハードな作品」と語る「ガンニバル」シーズン2が配信中!「BTSの曲を聞いていた」というK-POP愛エピソードも
東京ウォーカー(全国版)
二宮正明さんのベストセラーコミック(日本文芸社刊)を、日本を代表するキャスト・スタッフが集結し、実写ドラマ化した戦慄のヴィレッジ・サイコスリラー「ガンニバル」。シーズン1の配信がディズニープラス スターで開始すると、神秘的なロケーション、ミステリアスにして濃密な心理描写、ダイナミックなカメラワークが生むサスペンス&アクションを融合させた映像世界は、日本ドラマのクオリティを超えた作品として大きな話題を集めた。
前回に続きシーズン2の主演を務めた柳楽優弥さんが、撮影現場の様子や共演者とのエピソード、さらに釜山で開催されたアワードの思い出などを語ってくれた。

視覚的にも精神的にもハラハラドキドキを味わわせてくれる「片山監督のセンスは素晴らしいなと思いました」
――シーズン1を振り返ってみて、放送当時の反響や周りの方々の反応はいかがでしたか?
【柳楽優弥】2024年に、短期語学留学でイギリスに行った際に、韓国人の同級生数人から「ガンニバル観ました。サインください!」と声をかけてもらったことがあって、数カ月前に再び1カ月間イギリスに語学留学した時も、マレーシア料理の店員さんと、空港スタッフの方から「あなたを見たことがあります。一緒に写真を撮ってください」と言っていただいたので、それはすごくうれしかったです。
あと、日本のお店でも自分の親世代のご夫婦から「ガンニバルの続きはいつから観られますか?」と聞かれて、いろんな世代の方が観てくださっているんだなと実感しました。
――シーズン2の撮影はいつごろからスタートしたのでしょうか?
【柳楽優弥】シーズン1のクランクアップ後すぐに始まりました。後藤家の過去のパートも含めて6~7カ月ぐらいの撮影期間があったのですが、僕はそのうちの4カ月ほど参加しました。

――後藤理役の中島歩さん、正宗役の橋爪功さんなど今回から新たに加わったキャストの方々が豪華で、演じるキャラクターもそれぞれ個性豊かでおもしろかったです。
【柳楽優弥】「時代が変わっている」「価値観が変わってきている」と最近よく聞きますが、本作は後藤家と供花村の話をベースに、まさに“時代の変化”が描かれているように思います。
そんななかで、キャラクター性は濃くても“こういう人、本当にいそうだな”と思わせてくれるリアリティもあるので、絶妙だなと思いました。あと追われる側の人間がうまく危機回避できそうな場面になると、必ず敵か誰かが足を引っ張るという、ドキドキさせる展開も見事だなと感じました。
――あるシーンで、後藤理が登場するところがまさにそうですよね(笑)。
【柳楽優弥】“絶対にここで出てこないで!”と思ったら理が…(笑)。しかもそういう展開って、1回終わるとちょっとホッとするじゃないですか。“さすがにもう大丈夫か…”って。それなのに何度も“え、ここで来る?”と驚くシーンがあるので、そこも本作の魅力なんじゃないかなと。視覚的にも精神的にもハラハラドキドキをしっかりと味わわせてくれるので、片山(慎三)監督のセンスは素晴らしいなと思います。

――中島さんとは過去に「浅草キッド」でご一緒されていますよね。
【柳楽優弥】そうですね。すでに信頼関係ができていましたし、歩くんがすごくいいアイデアを今回出してくれたので、理役が彼でよかったなと思いました。監督やスタッフ、キャストそれぞれがクリエイトすることを楽しんでいて、創造力にあふれた現場の中で歩くんは、僕が演じる阿川大悟と理が座っている3話のとあるシーンで素晴らしい提案をしてくれたんです。
練習の段階で歩くんがアクション監督にそのアイデアを伝えていたのですが、それを聞いた瞬間に“超おもしろいじゃん!”と僕自身すごく興奮して。ちょっとドキッとするようなおもしろいアクションシーンになっているので、ぜひ期待してもらいたいです。

ファンタジー要素の強い作品を「おしゃれにリアリティあるものとして完成させたいという熱量がすごかった」
――今回、大悟は笠松将さん演じる恵介と一緒のシーンが多かったですが、笠松さんとは現場でどのようにコミュニケーションを取ってらっしゃったのでしょうか?
【柳楽優弥】シーズン2では、それぞれ複雑な思いを抱えた大悟と恵介が、自分自身を疑い始めたり、または互いに歩み寄る瞬間があったりしてシーズン1とは関係性が少し変わっていくんです。二人がタッグを組んだら最強だし、後藤家の恐ろしい慣習を壊せる可能性も出てくるので、笠松くんとのシーンはどれも重要で。だからシーズン1の時よりも、笠松くんと密にコミュニケーションを取りながら撮影ができてよかったです。

――何度か笠松さんにインタビューしたことがありまして、当たり前ですが恵介とはまったく違ってすごくチャーミングな方ですよね。
【柳楽優弥】むしろ恵介も大悟も笠松くんからしたら苦手なタイプかもしれません(笑)。ちなみに僕は笠松くんのことが好きです。非常に体力を使うハードな作品を乗り越えられたのは、作品と向き合う姿勢に愛を感じる笠松くんがいたからだと思います。
――本作は山梨県でロケ撮影を行ったそうですが、ロケで印象に残ったエピソードを教えていただけますか?
【柳楽優弥】撮影中に「ユウちゃん」って声が聞こえて、何かと思ったら親戚が立っていたんです。撮影場所が親戚の家の近所だったらしく、撮影が終わったあとに挨拶しに行きました。“ユウちゃん”と呼ぶ人は家族以外にいないのでうれしかったです。
それともう一つ印象に残っているのは、韓国の釜山国際映画祭「アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード2023」でアジアエクセレンスアワードを受賞して、帰国してから撮影現場に戻った時の雰囲気です。
――撮影期間中に韓国での授賞式に参加されたのですね。
【柳楽優弥】帰ってきたらいきなり3話の激しい銃撃戦のシーンの撮影でした(笑)。アワードではシーズン1の評価をいただいて、チーム全員が喜んでくれましたし、それがいいバイブスとして現場に漂っていたんです。とてもいい雰囲気だったので印象に残っています。

――お祝いムードの中で銃撃戦の撮影が行われていたとは驚きです(笑)。
【柳楽優弥】想像つかないですよね(笑)。

――シリアスなシーンが多い本作ですが、お話を伺っていると現場の和やかな雰囲気が伝わってきます。
【柳楽優弥】まず、片山組のチームワークがすごくいいっていうのがありますね。これまでに何作も一緒にやってきているからこその信頼し合っている関係性が伝わるし、片山監督こだわりのキャストも含めて、「ガンニバル」というある種ファンタジー要素の強い作品をおしゃれにリアリティあるものとして完成させたいという熱量がすごかったんです。
みんなすてきだし話が合うし、大変な現場だけど片山チームだから乗り越えられたみたいなところはあります。ちょっと青春を感じました。
――シーズン1の撮影を経てからの今回の撮影は、ますますチームの絆が深まっていくような現場だったのですね。
【柳楽優弥】そうですね。“ここまで作品作りに本気な人たちにはなかなか出会えないかも”と思うぐらいいいチームでした。

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