スターバックス コーヒー 京都BAL店に新たなアート作品が集結!

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

“アーティストたちの共同アトリエ”をコンセプトに、若手アーティストの作品に囲まれながらコーヒーを楽しめる「スターバックス コーヒー 京都BAL店」。オープンから6年を迎えるにあたり、初めて大規模な作品の入れ替えが行われた。アート作品が彩る空間や、展示作品の魅力を紹介する。

現代アートを、より身近に。コーヒーとアートの新鮮な体験

美術大学が多く集まり、幅広いアートイベントも開催されているアートの街・京都。この街で、若手アーティストの作品を楽しめる場所のひとつとして親しまれているのが「スターバックス コーヒー 京都BAL店」だ。スターバックスの“若手アーティストを支援したい”という共通の想いを持った京都を拠点に国際的に活躍するクリエイティブ・プラットフォーム「Sandwich」のアートディレクションのもと、約70点もの現代アート作品が展示されている。

「ここはカフェの中に、ギャラリーの機能を持たせています。こんなに近くで現代アート作品を見ながらコーヒーを飲める店舗は、京都BAL店以外ありません」と語るのは、スターバックス コーヒー ストアバリューエベレーション本部の今村さん。

スターバックスの今村さん


展示している作品は(一部を除き)購入でき、作品が売れた後は、新たな作品の発表の場所になるという循環を繰り返している。オープン当時に展示されていたいくつかの作品はここから羽ばたき、また、それぞれのアーティストたちも精力的に活躍の場を広げている。

ここまで多様な若手アーティストの作品を展示しているギャラリーは、京都でもほとんどないと言われているそう。35点におよぶ今回の大規模な作品入れ替えは、新たな若手アーティストたちに作品を発表する場を提供するとともに、来店客にとっても新たな作品やアーティストとの出合いの機会となることに、今村さんは喜びを感じているという。
「一度に多くの作品を入れ替えたことで、お店の雰囲気がガラリと変わり、新鮮な驚きがありますよね。初めてご来店されるお客様だけでなく、いつも来てくださるお客様にも新しい発見・体験をお届けできます。アーティストにとってもお客様にとってもよい循環ができていると実感しています」

また、京都BAL店では、より豊かな時間を届けたいと、毎月1つの作品をテーマにしたドリンクの「アートカスタマイズ」を実施している。

アートカスタマイズはブラックボードに掲示


作品のイメージやアーティストの想いを深掘りし、店舗のバリスタ全員のアイデアを集めたカスタマイズを、店頭のチョークボードでオファリングしているので、注目だ。ちなみに、取材に訪れた2月は、岡田祐里奈さん(後出)の作品をイメージし、ココアパウダーとブラウンシュガーをトッピングした、エスプレッソマキアートのカスタマイズだった。

どんなアート作品に出合える?一部をご紹介!

店のコンセプトである「アーティストたちの共同アトリエ」のとおり、筆致や凹凸、素材の質感まで感じられるほど近くで作品を鑑賞できるのも、京都BAL店の魅力だ。来店客は、「あ、この作品、好きだな」「今日はこの席から見てみようかな」など、思い思いに楽しみながら店内での時間を過ごすことができる。さてここからは、「アーティストがどのように考え、作品の中で表現しているのか」、展示作品の一部をアーティストの想いとともに紹介しよう。

品川美香さんの《永遠》。品川さんは、「7つまでは神のうち」という言葉に表されるように現実と異界、かわいらしさと恐ろしさにまたがった向こう側の存在としての子どもを描きたいと考え、作品の代表的なモチーフのひとつとしているそうだ。
「今の時代はいろいろなものの見方や描き方を当たり前に知っている状態で暮らしているので、ひとつ絵の中でいろいろな技法を使うことは自然なことなのではないかなと思い、あえて多様な技法を用いて描いています」

品川美香さんの《永遠》

品川美香さん


自らの呼吸で、赤い顔料をシャボン玉のように膨らませ、被膜に流れる顔料をキャンバスに定着させた大和美緒さんの《BREATH 20》。
「呼吸をする瞬間、瞬間の痕跡が一枚の作品になっています。赤いドットは同じものが1個もないので、一瞬一瞬の違う時間の連続の中に私たちが生きていることを表現したいと思っています」

大和美緒さんの《BREATH 20》

大和美緒さん


藤本純輝(あつき)さん《花瓶の花》。自然や草花をモチーフに、布を重ねたキャンバスを抜き出して下層を露出させる技法で、草花のたたずまい、気配、感触まで表現している。
「草花は、太陽の光に包まれて、空気の細かな粒、風に包まれながら咲いています。作品は実際にそこに咲いているものとして、物理的な遠近、前後がある絵画空間を作ろうと試みています」

藤本純輝さん

藤本純輝さん《花瓶の花》


少年時代に親しんだテレビゲームの思考をテーマに作品を制作する、竹内義博さんによる《Cross》。表面に浮き出たバツは、3Dプリンターで作った型紙に絵具を落とすことで緻密に描かれている。
「背景は火のイメージをシルクスクリーンでのせ、その上にバツを描いています。これはぷよぷよというゲームの構造でバツを配置しています」

竹内義博さんの《Cross》

竹内義博さん


今西真也さんは、幼少期の原体験から“視覚と認識のズレ”を表現することを試みている。作品名《Glimmering 43》は、「きらめいていく」を意味する「Glimmering」シリーズの一作だ。
「家にいるとスマホ見ながら、隣ではテレビが流れていて…その空間がたくさんあり、すぐに入れ替わっていくことに僕たちは慣れている。それは20年前にはなかったことで、空間が明滅しているなと思いました。その感覚を取り込んで描いています」

今西真也さんの《Glimmering 43》

今西真也さん


写真を絵具で転写している岡田祐里奈さんの《Dream in out 023》。学生時代から京都BAL店に作品を展示することに熱い想いを持っていたという。
「写真しかできなかったことを破壊してペインティングしています。ここの場所に座ってもらって、お客様とこの作品が一体化していくことで、この空間が完成されていく。それがここの魅力でもあり、この作品が完成される意味です」

岡田祐里奈さん

岡田祐里奈さんの《Dream in out 023》


  1. 1
  2. 2

この記事の画像一覧(全18枚)

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2025

お花見ガイド2025

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!2025年の桜開花予想はこちら CHECK!河津桜の情報はこちら

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る