サウナと生姜で夏の冷え&便秘対策を!今年の夏は「HARE-TABI SAUNA」と「生姜サウナ 金の亀」で温活しよう
東京ウォーカー(全国版)
サウナで体を温めると冷え改善につながるという。そんなサウナと同じような美容・健康効果が期待できる食べ物がある。生姜だ。生姜には“摂るサウナ”と言われる成分が含まれているという。気になる成分について、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生に話をきいた。

“摂るサウナ”と言われる生姜の成分「ショウガオール」

サウナに入ることで血行がよくなり、冷え性改善が期待できるとされている。体をしっかり温められるという点は、サウナの健康上のメリットのひとつだ。サウナは外側から熱を加えることで体を温めるが、サウナの前に湯船に浸かったり、水風呂(シャワー)との温冷交代浴することで体の表面だけでなく、芯から温めることができる。

より効果的に体を温めるために注目なのが生姜のパワー。生姜は体を温めるというのは何となく聞いたことがあるだろう。中でも“摂るサウナ”と言われる生姜の成分「ショウガオール」が有効だと話すのは石原先生。体を温めるという生姜の成分について聞いてみた。

「生姜に含まれるジンゲロールという成分と、ジンゲロールを加熱することによって生成されるショウガオールに血行促進効果があり、これによって体温が上昇することで、生姜を食べると体がぽかぽかしてきます。ジンゲロールは生の生姜から摂取できる成分。血行促進効果があり、主に体の表面の温度を高めます。合わせて発汗を促す作用もあるため、結果的には体内温度を下げます。そのため一時的な体温の上昇を実感できます」(石原先生)。薬味などで生の生姜を食べて体がぽかぽかするのは、ジンゲロールによるものだ。

一方でジンゲロールを加熱すると生成されるショウガオールは、体の内側から温めることができる成分。ジンゲロールに比べて血行促進効果が高いと言われていて、胃腸を刺激することで深部から温めることができるという。つまり、生姜を食べると体がぽかぽかしてくるが、生で食べるのと加熱して食べるのではその仕組みが違う。体を中から温めるにはショウガオールが有効なので、加熱して食べるのがポイントだという。

「具体的には、すりおろした生の生姜を熱いものに入れたり、炒め物や揚げ物、鍋料理などに入れたりすると簡単に取り入れることができます。また、ジンゲロールが多く含まれている皮ごとすりおろすのがおすすめ」と石原先生。生姜をすりおろすのが手間だという人には市販のジンジャーパウダーもいいという。ジンジャーパウダーは生姜を加熱して乾燥させたものがほとんどなので、手軽にショウガオールを摂取できる。飲み物や料理にプラスすることで簡単にいつもの食事に取り入れられる。
冷え対策は冬だけじゃない!夏の内臓は冷えている

冷え対策というと冬場のイメージが強いが、実は夏も体が冷えていることが多い。最近では夏=猛暑でうだるような暑さが当たり前になっているが、熱中症対策としても冷房を使用することが推奨されている。また、冷たい飲み物や食べ物を選んで摂取することも多いため、体、特に内臓から冷えていることが多い。さらに内臓が冷えると便秘になってしまうこともある。ショウガオールは「血行促進」だけではなく「免疫効果」や、内臓を刺激することから「便通改善」も期待することができるという。そうした理由からも体の中から温めるショウガオールを摂取することは夏にも有効だと言える。

どちらも体を温める効果のあるサウナと生姜。この2つを「併用するのがいい」と石原先生。「外側からはサウナで、内側からは生姜(ショウガオール)で温めることで双方からの温活となり、効果を高めることができます」とのこと。

では、どのように摂るのがいいのか。「タイミングとしてはサウナ前の摂取がおすすめ。先に体を温めてからサウナに入るほうがより発汗効果を期待することができるからです。また、サウナに入るときに気をつけたいのは、急激な温度変化で血圧が急上昇してしまう可能性。いきなりサウナ室に入るのではなく、先に湯船に浸かってからサウナに入るなど、体をある程度温めておくといいと言われています。生姜(ショウガオール)をサウナの前に摂取することは、サウナの準備運動にもなります」と石原先生。
ただ、食事で生姜を摂ると満腹でサウナに入ることになってしまうので、それはNG。食後は消化のために血液が胃腸周りに集中するため、サウナで血流が促進されると、消化が滞って体調不良になる可能性があると言われているから。手軽に摂るならドリンクがよさそうだ。石原先生によれば「生姜ドリンクなら加熱された生姜を使ったもののほうが温活効果を期待できます。一度加熱されていれば、冷えたり時間が経ったりしてもショウガオールの作用は変らないとされています。ただ、温かい飲み物のほうが体が温まりやすいので、温活を意識するならホットドリンクのほうが効果的です」。
冬場ならコンビニなどでもホットドリンクを販売しているが、これからの季節はなかなか難しい。せめて、生姜を使ったドリンクをサウナ前に摂取するようにして、体の中から温めることを意識しよう。
生姜に親しめるサウナへ行ってみる
サウナの前や後で気軽に生姜を飲んだり食べたりできるサウナ施設を紹介する。サウナと生姜で手軽に温活を始めるのにぴったりな施設だ。
生姜をドリンクで取り入れるなら!「HARE-TABI SAUNA&INN(ハレタビサウナ)」


サウナ前にドリンクを飲めるサウナといえば神奈川県の横浜中華街にある
「HARE-TABI SAUNA&INN(ハレタビサウナ)」
だ。サウナ前、サウナ中、サウナ後にそれぞれおすすめのドリンクを提案していて、サウナ前に飲むスターターショットの中に「ドライジンジャーエール」(330円)がある。生姜エキスをたっぷり抽出したシロップで作る特製のジンジャーエールで、飲むと発汗を促進してくれる。ショットというだけあって、一気に飲み干すのにちょうどいい。

ちなみに、スターターショットはほかに、「サンダーレモネード」、「麻辣クラフトコーラ」(各330円)があり、これとドリンク1杯もしくは2杯をセットでオーダーすると割引になるのもうれしい。
生姜焼き定食専門店が本気で作った?「生姜サウナ 金の亀」

そしてもうひとつ、サウナ施設で生姜というと、サウナ好きの人ならすぐに思いつくのが、東京・赤坂にある
「生姜サウナ 金の亀」
。“生姜焼き定食専門店が本気で作った”がキャッチコピーになっていて、生姜を食べるだけでなく、体にも心にも響かせられないかと本気で考えて作られたサウナ施設だ。

イチオシは毎日、毎時00分にスタッフが行う「焼き生姜ロウリュ」。高知県の壬生農園の生姜汁を溶け込ませた特別な水を使うことで、生姜の痺れる蒸気を浴びることができ発汗作用が促され、いつも以上に汗をかく。さらに毎時30分には「生生姜ロウリュ」が行われる。高知県日高村の生姜の搾り汁とアロマを使い、フレッシュな生姜の香りで発汗を促す。

サウナのあとに入る水風呂も「生姜もみ出し水風呂」。生姜を入れた水風呂に入ることで一気にクールダウンするとともに、再びサウナ室に入ったときに、体に付着した生姜エキスが過熱されてショウガオールに変化。血行促進や発汗作用が高まるとされている。

休憩スペースには木々に囲まれた洞窟空間があり、都心のビルの中とは思えないととのいスペースでゆったり過ごすことができる。個室スペースや、外からは見えない外気浴スペースもあり、自分の好きな場所でクールダウンしながら癒やされよう。


サウナのあとにはこちらの本業とも言える「生姜焼き定食専門店しょうが焼きBaKa」へ。ここで生姜焼き定食をいただく。豚肉はビタミンB1が含まれ、疲労回復にもいいとされているので、生姜×豚肉でパワーをチャージする。サウナ+サ飯の生姜焼きとのセットがおすすめ。ここは男性専用サウナだが、毎週水曜日はレディースデーなので、女性でもサウナ+生姜焼きをセットで楽しめる。生姜サウナの威力を肌で感じ、生姜焼きでおなかを満たそう。

サウナと生姜は相性がいい。サウナ前のドリンクは手軽だし、サウナ後のサ飯でおいしく食べることで体を温めるのならうれしい限り。特に男性に比べて筋肉量が少なく、鉄分不足になりやすい女性は体が冷えやすいと言われている。普段から冷えが気になる人、冷房で実は体が冷えている人は、ぜひサウナに生姜をプラスする温活をトライしてみよう。
取材・文=岡部礼子
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