玉城ティナ「主婦の“ふ”が“夫”とか、どっちでもいい」家事の分担は「自分のことは自分でできるようになればいいだけ」
東京ウォーカー(全国版)
荒木飛呂彦さんの人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのスピンオフ『岸辺露伴は動かない』の実写映画最新作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が2025年5月23日(金)公開。これはファンの間で屈指の人気を誇るエピソード「懺悔室」が原作で、邦画初となる全編イタリア・ヴェネツィアロケを敢行して撮影された。
本作で、主人公の岸辺露伴がヴェネツィアの迷宮に迷い込むきっかけとなる仮面職人のマリアを演じたのは、映画『366日』やドラマ『君が獣になる前に』など、話題作への出演が続く玉城ティナさん。演じた役柄やイタリアロケで印象に残ったこと、さらにおすすめのドキュメンタリー映画などについて語ってくれた。

演じた“マリア”という役について「凛とした女性に見えるように意識した」
――人気シリーズ『岸辺露伴は動かない』の劇場版2作目となる本作のお話をいただいたときはどんな心境でしたか?
【玉城ティナ】オファーをいただいたマリアという役は、原作では幼い女の子なので、大人になったマリアをどう演じればよいのか最初は悩みました。でも、高橋一生さんをはじめ岸辺露伴を愛している方たちが集結したチームなのできっと大丈夫、と思いオファーをお引き受けしました。
――“幸運に見舞われながらも運命に翻弄されるマリア”という役を、どんな人物だと捉えて演じられたのでしょうか?
【玉城ティナ】最初に台本を読んだときは、かわいそうな人と思われないように演じなければと思いました。親から受け継いだ呪いや、彼女が持っている業の深さを知ると、“かわいそうだな”と思う観客も多いと思うんです。
でも、マリアは仮面職人として自立した生活を送り、運命の男性と出会い、しっかりと自分の人生を歩いている女性です。だから悲壮感を漂わせるのではなく、凛とした人に見えるように意識しながら演じていました。


――岸辺露伴を演じた高橋一生さんとの撮影はいかがでしたか?
【玉城ティナ】高橋さんとは初共演だったのですが、カメラが回っていないときも佇まいが岸辺露伴だったのが印象に残っています。自分から話しかけるタイミングがつかめずに様子を伺っていたのですが、気づけば高橋さんと他愛ない話で盛り上がっていたなんてこともありましたね。スタッフさんと一緒にみんなで食事に行く機会もあったので、すごく充実した撮影期間を過ごすことができました。


――イタリアでの撮影で印象に残っていることを教えていただけますか。
【玉城ティナ】イタリアのロケだから陽気にいかなきゃと思っていたのですが(笑)、頭のどこかで作品やマリアのことを考えてしまって、オフの日でもなかなか気持ちを切り替えることができなかったんです。そんなときはマリアの婚約者・ロレンツォを演じたアンドレアさんとたくさんお話をして、とことん役を深掘りしていくようにしていました。
――レストランや観光スポットに行く時間はありましたか?
【玉城ティナ】ありました。でも、たとえば1人でランチに行くとボリュームがすごくて食べきれないので、持って帰る量のほうが多くなってしまって(笑)。食事は本当においしかったのですが、イタリアは小麦を使ったメニューが多いのと、毎回持ち帰るのが申し訳なくて、ホテルで自炊するようにしていました。

――キッチンがついているホテルは便利ですよね。
【玉城ティナ】キッチンがあるのはすごくありがたかったです。スーパーではなるべく野菜を買って食べるように心がけていましたし、部屋に(飯豊)まりえを招いて一緒にサラダを食べた日もありました。自炊をすることで、その街で暮らしているような感覚を少し味わえたので、すごくいい体験にもなりましたね。

作中にも出てくる“呪い”について「なるべく根拠のないことには触れない」
――マリアという役を通して挑戦できたことがあれば教えていただけますか。
【玉城ティナ】戸次重幸さん演じるソトバや、大東駿介さん演じる水尾は感情放出型のキャラクターですが、マリアは気持ちをぐっと抑え込むタイプのキャラクターなので、目で訴えるお芝居をあまりしないようにしていました。
私の目はインパクトがあるほうなので、マリアの疑念や不信感が目の表情からすぐに観客に伝わってしまうような気がしたんです。マリアの心情が見えすぎてもよくないと思ったので、誰かと会話をするシーンのときは伏し目がちにするとか、そういったことを意識しながら演じていましたね。
――それが玉城さんにとって新たな試みだったということですね。
【玉城ティナ】はい。マリアの感情を表に出す大事な場面では相手の目を見てお芝居をしていますが、それ以外はできるだけシンプルに、そして抑えた話し方で演じるようにしていました。


――本作は、“「幸せの絶頂の時に絶望を味わう」という呪い”をかけられた男の姿を描いています。玉城さんは名信や言い伝え、呪いなどを信じるタイプですか?
【玉城ティナ】信じる以前にいつも目の前のことに必死なので、不確かなことを言われても気にしている余裕がないんです(笑)。それに普段からフィクションに近い世界にいるので、呪いや名信を一度信じてしまったらそれに振り回されるかもしれない。自分にはそういう弱さがあることを知っているので、なるべく根拠のないことには触れないようにしています。
――占いに行くこともないですか?
【玉城ティナ】友達からおすすめされた占い師さんに何度か占ってもらったことがありますが、“こんな感じのことを言われるだろうな”という予想をしながら結果を聞くと大体当たるので、占い師さんの言葉に発見や驚きがなかった印象があるんです。
占い師さんも手応えを感じてなくて悪いなと思ってしまって(笑)。それ以来、自分の勘を大事にしているのですが、もしもまた好奇心が湧いたら占ってもらいに行こうと思います。

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