芳根京子「大喧嘩してメンタルもだいぶ鍛えられた」振り返りありがたかったという恩人を語る
東京ウォーカー(全国版)

「逃げないことだけ決めてみた」というまどかのキャッチコピーが「私の心の支えになった」
――先ほど、2年前から“また舞台作品に挑戦したい”と思い始めたと仰っていましたが、何かきっかけになるような出来事があったのでしょうか?
【芳根京子】観客としていろいろな舞台を観劇する中で、俳優さんたちからダイレクトにエネルギーを受け取れるのってすてきだなとあらためて思ったのが大きなきっかけです。もちろん、映像作品を観て心が動かされることもたくさんありますが、生身の人間が目の前で表現する喜怒哀楽に心を揺さぶられ、感動することって本当に素晴らしいなと感じて。今回は久々の舞台作品なので、初心を思い出しながら挑もうと思っています。
――ご自身の中で今回の舞台に対する課題はありますか?
【芳根京子】前回は“セリフを間違えない”、“毎日やりきる”といった当たり前のことが目標になっていて、余裕がまったくなかったので、今回は思いきりお芝居を楽しめたらいいなと思っています。

――現在放送中のドラマ『波うららかに、めおと日和』も大きな注目を集めていますが、今年の3月に最終回を迎えた芳根さん主演のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』も好評で、「終わってほしくない」「こんないいドラマはなかなかなかった」といった感想がSNSにたくさん投稿されていました。この作品を通して発見できたこと、成長できたことを教えていただけますか?
【芳根京子】まどかの研修先の指導医の先生を演じる俳優さんが毎回変わっていったのですが、それってなかなかないことなので、今振り返ってみて先輩方とお芝居をする時間はすごく濃密で贅沢だったなと。
「逃げないことだけ決めてみた」というまどかのキャッチコピーは私の心の支えになっていましたし、本当にすてきな作品に巡り会えてよかったなと思っています。実はいまだに携帯ケースの裏側に『まどか』のステッカーを入れているんです…引きずりすぎですよね(笑)。
――いえいえ、『まどか』ファンとしてはうれしい情報です!
【芳根京子】それぐらい大切な作品ですし、何より多くの視聴者の方がこのドラマを楽しんでくださったことがうれしかったです。

――今回の舞台には五人の女性が登場して、その五人のやり取りも大きな見どころになっていますが、『まどか』でも研修医の女子三人と木村多江さん演じる手塚先生、森カンナさん演じる内田先生の女性陣が仲良しで、みんなでアフタヌーンティーをしているシーンもありましたし、お互いを大切に思っている描写がすてきでした。そんな風に女性の対立ではなく、連帯を描いている作品に惹かれてしまいます。
【芳根京子】同感です。例えば女性の対立を描いていたとしても、ユーモラスな作品だったら楽しく拝見できますし、連帯を描いている作品はすごく力をもらえますよね。『まどか』でもたくさんの元気をもらいました。そういえば、『まどか』のキャストチームのグループLINEは今もみんなでメッセージを送り合っているんですよ。
――すてきです!いつか『まどか26歳、研修医やってます!』の続編が作られたらうれしいのですが…。
【芳根京子】ありがとうございます!いつか『まどか28歳、専攻医やってます!』とかできたらいいなぁって私自身も妄想しています(笑)。キャストの方もすてきな方ばかりでしたし、スタッフのみなさんも温かくて愛溢れる現場だったので、いつかまたご一緒できたらいいなと。
もちろん、ほかの作品にも全力で取り組んでいますので、これからも幅広い世代の方から応援していただけるように、作品やいただいた役と真摯に向き合っていこうと思います。

取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト:杉本学子(WHITNEY)
◆ヘアメイク:猪股真衣子(TRON)
衣装クレジット
セットアップ2万8600円、インナー1万4300円/ともにAmeri (AMERI VINTAGE 03-6712-7965)、その他/スタイリスト私物
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