コーヒーで旅する日本/九州編|大分県北で話題を集める予感。日本トップクラスのバーテンダーが「THE DRINK」で提案する新しいコーヒー体験

東京ウォーカー(全国版)

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全国的に盛り上がりを見せるコーヒーシーン。飲食店という枠を超え、さまざまなライフスタイルやカルチャーと溶け合っている。なかでも九州・山口はトップクラスのロースターやバリスタが存在し、コーヒーカルチャーの進化が顕著だ。そんな九州・山口で注目のショップを紹介する当連載。店主や店長たちが気になる店へと数珠つなぎで回を重ねていく。

日本トップクラスのバーテンダーが考える新しいコーヒー体験とは

九州編の第120回は、2025年8月上旬に大分県中津市にオープンするバー「THE DRINK」。もともと2023年のおよそ1年間という期限付きで開いた同名のバーの存在が「THE DRINK」の原点。 SAFARI COFFEE ROASTER の秋吉さんはコーヒーの連載記事でなぜバーテンダーをレコメンドしたのか。その理由は「THE DRINK」のオーナー・下畑雄大さんが手掛けるコーヒーのシグネチャーカクテルにあった。「THE DRINK」のカクテルが“新しいコーヒー体験”の扉を開く。

オーナーバーテンダーの下畑雄大さん

Profile|下畑雄大(しもはた・ゆうた)
大分県中津市出身。大学時代に居酒屋などでアルバイトをする中で、飲食の世界に興味を抱く。一度はサラリーマンとして勤務するも、友人の紹介もあり、26歳のときに中津市にあるIRISH BAR ARIGOに入り、バーテンダーとしての道を歩き始める。30代になり、さまざまなカクテルコンペティションに挑戦を始めたことで、独自に知識・技術を磨く。サントリー ザ・バーテンダーアワード2023ファイナリスト、バカルディ レガシー カクテル コンペティション 2020日本大会ファイナリスト、ヘネシー カクテルコンペティション 2019で準優勝など、日本トップクラスの成績を残す。現在、2025年8月上旬オープン目標で、「THE DRINK」の開業準備を進めている。

2025年8月上旬の開業に向けて

およそ8万人が暮らす大分県北の中核都市、中津市。主要道路の国道10号が走り、JR日豊本線の特急列車も停車する街ではあるが、そこまで都会というイメージはない。「そんな街に日本トップクラスのバーテンダーがいて、特にコーヒーを使ったカクテルは最高においしい」。そうレコメンドされたのが「THE DRINK」の下畑雄大さんだ。

現在41歳の下畑さん。バーテンダー歴は15年になる

聞くと、2023年の約1年間だけ自身がオーナーを務めるバーをチャレンジショップ的に開いた際に、この屋号を掲げたのだという。そして、2025年8月上旬、下畑さん自身がオーナーバーテンダーを務める「THE DRINK」が正式にオープンする。

【写真】2023年に1年間限定で開いた際もオリジナルカクテルを柱とした

「中津市のバーテンダー仲間との共同企画で、日替わりで異なるバーテンダーが店に立つ、ポップアップ的なバーを2022年に開いたんです。その流れから、その次の年の1年間限定で『THE DRINK』を営業したのが、今回いよいよ独立しようと考えたきっかけ。もともと、そんなに独立願望も強くなかったですし、なんだったら特段バーテンダーになりたいとも思っていませんでした」と下畑さん。

ただ、30代に入り、全国のバーテンダーが腕を競い合うカクテルコンペティションに出場したのをきっかけに、知識を蓄え、技術を磨くことに邁進し始めた下畑さん。特にここ数年は各種コンペティションで優秀な成績を収めるなど躍進を続け、バー業界で注目を集め始めたところだ。

インタビューは現在勤めているIRISH BAR ARIGOにて。「THE DRINK」では焼酎など国酒を活用したカクテルにも力を入れていきたいと話す

下畑さんのこの実績は、都会にいないと先端には触れられない時代じゃないということを証明している。情報を自ら取りに行き、そして確実にインプットする。下畑さんは、そのあとが大切と強調する。

「アウトプットする際に、どれだけ自分らしさをプラスすることができるかが重要です。それはさまざまなコンペティションにエントリーするようになってから実感しましたね。そういう意味でコーヒーを使ったカクテルも世界に数多ありますが、オーセンティックなものを提案するのは僕的にはなにか違う。だから『THE DRINK』ではオリジナルに振り切ったコーヒーカクテルを出そうと考えています」(下畑さん)

コーヒーを使ったシグネチャーカクテル

そう話して、この日用意してくれた3種のコーヒーカクテル。メニュー名は店舗オープン前のため仮のものもあるが、「飲めちゃうティラミス」「珈琲快感フィズ」「カシェオレ」と、どれもユニークだ。

飲めちゃうティラミス(940円)

なんとなくイメージできる「飲めちゃうティラミス」から解説を。水出しコーヒー、生クリーム、マスカルポーネチーズ、カカオニブを漬け込んだウォッカ、チョコレート ビターズを合わせており、カカオニブ由来のチョコレート感とコーヒーの相性がよいカクテル。甘さもあり、いわゆるデザートカクテルに分類されるメニューで、とても飲みやすい。

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