京都の“じゃないほう市場”?「京都市中央市場」の早朝せり見学に行ってみた
東京ウォーカー(全国版)
だしの飲み比べができるあじわい館
水産棟をあとにして、市場の北側にある京の食文化ミュージアムあじわい館にも行ってみた。現在は施設整備の工事が続いているので、水産棟からあじわい館への行き方がややわかりにくいが、工事が終わればアクセスしやすくなるはずだ。

一般の観光客が卸売市場内をみだりに歩き回ることはできないが、市場に来たからには地域の郷土料理を味わってみたいと思う人も多いだろう。そんな希望を少なからず叶えてくれるのが、このあじわい館だ。お茶やお酒、和菓子などの展示スペース、道の駅を思わせる特産品販売コーナー、料理教室や講演会が開催される調理実習室で構成されている。こちらの営業時間は8時30分から17時。展示スペースのすみには、5つのポットに異なるだしが入った試飲コーナーがあり、朝一番で訪問した筆者は、できたて熱々のだしを飲むことができた。

現在のところ、市場内で見学できるのはこちらの2カ所のみだが、京都市中央卸売市場協会職員の方に話を聞くと、工事中の新青果棟にも見学エリアの設置が検討されている。全国的にも珍しい京野菜専門のせり場などがあり、新たな見どころになりそうだ。
長期にわたる施設整備は、2028年の終了を予定している。京都市中央市場の西には京都リサーチパーク、東には花街の島原、南には梅小路公園と鉄道博物館があり、地域全体を盛り上げようという機運が高まっている。近隣地域と合わせて「じゃないほう市場」を訪れてみるのもおもしろいかもしれない。
施設情報
水産棟見学エリア
住所:京都府京都市下京区朱雀分木町80
アクセス:【電車】JR嵯峨野線梅小路京都西駅直結
駐車場:なし
営業時間:5時~17時 (早朝せりは5時~6時)
定休日:水曜(祝日を除く)、年末年始(12月31日~1月4日)
料金:無料
京の食文化ミュージアムあじわい館
住所:京都府京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階
アクセス:【電車】JR嵯峨野線丹波口駅から徒歩約3分
駐車場:あじわい館来館者用駐車場 (3台・無料)。オレンジ色の1、2、3番
営業時間:8時30分~17時
定休日:水曜(祝日を除く)、年末年始(12月31日~1月4日)
料金:無料
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取材・文=レックス 二宮大輔
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