ハワイでサウナ?!ワイキキで遊んだあとの極上の癒やし!ラグジュアリーなホテルのスパサウナに行ってみた
東京ウォーカー(全国版)
サウナが好きな人にはサウナめがけて旅行を計画する「サ旅」が定番。行ってみたいサウナのあるエリアを旅行先にしたり、旅行先が決まっている場合は周辺でサウナを探したり、はたまた、サウナのある宿泊施設を選んだりと、旅行中でも、いや、旅行だからこそ、普段体験できないサウナを楽しむ。国内であれば比較的叶いやすいが、海外では?ということで、人気海外旅行先のハワイでサウナを探してみた。

2024年にオープンした「ルネッサンス」に極上のサウナあり

ハワイといえば海外旅行で常に人気の目的地。物価高や円安などのネガティブ要素はありつつも、どうせ行くならハワイがいい、やっぱりハワイに行ってみたいという人は多く、2025年の夏も人気の観光地になっている。ただ、ハワイ旅行というとビーチ、マリンスポーツ、ゴルフ、ショッピング、ハワイの文化体験などが主流。仮に何もしなくても、美しい自然とリゾート感を堪能するだけで満足できてしまう魅力もある。

そんなハワイで、2024年2月にグランドオープンしたのが「ルネッサンス ホノルル ホテル&スパ」。アラモアナセンターから程近くに位置し、39階建てで187室のホテル層、112室のレジデンス層からなるラグジュアリーなホテルだ。目的のサウナはここにある。ただ、注意したいのが、サウナはホテル層、レジデンス層の宿泊者のみ利用できるという点。サウナだけ利用することはできない。

今回、特別にサウナを体験させてもらった。「ルネッサンス ホノルル ホテル&スパ」という名前にもあるように、ホテル内にスパがある。宿泊者向けにプールとジムがあり、さらにスパエリアには大浴場とサウナ、水風呂、そして外気浴ができるスペースがあるという。

さっそくエレベーターで8階へ向かう。まだ新しい施設ということもあり、館内は美しくスタイリッシュ。もうワクワクしかない!同じフロアにプールやジムもあり、朝から体を動かす人の姿も見られる。サウナが目的なので、プールやジムには目もくれず、「Ofuro SPA」へ。

忘れてはならないのが、こちらは男女別になっているが水着着用が必須ということ。まずは受付でタオルをレンタルし、ロッカールームへ。こちらで水着に着替える。ちなみに、同じエリアにスパ(マッサージ)もあり受付は同じ場所。ロッカーはボタン式で、自分で好きな数字を打ち込んで鍵になるタイプ。ちょっと難しいのでわからないときは受付の方に聞いてみよう。


宿泊者が利用する施設だが、ロッカーはけっこう大きくタオルや着替えをゆったり収納できる。洗面台にはドライヤーや簡単なアメニティが置かれている。さっそく水着に着替えて浴室へ。

中に入るとまずシャワーブースがある。こちらは裸で利用可。サウナに入るために、サッと髪と体を洗う。浴室には大きな湯船と水風呂が並んでいる。ハワイで手足を伸ばして入れるお風呂に出合えるとは。そして、水風呂も思ったより大きいのに驚く。
心地よく入れる2つのサウナとまさかの6度設定の水風呂

今回のメインでもあるサウナは2種。スチームサウナとドライサウナ。どちらもシンプルなつくり。まずはスチームサウナを体験。スチームサウナの温度は38~43度。汗をかくというより体をじわっと温めてくれる感じ。言い忘れたが時間制限はないので、スチームサウナもゆっくり堪能できる。

とはいえ、そこまで温度が高くないのでシャワーでサッと汗を流して、そのままドライサウナへ。サウナマットは設置していないので持参したサウナマットを敷いてあぐらをかく。水着着用なので特にマットは不要だが、ほかにもマイサウナマットを持参している人がいた。サウナハットを被っている人はほかには見当たらなかった。

さて、ドライサウナだが、このときは80度前後でそれほど熱くない。もちろんテレビなどはないので、サウナ室内で無になれる。といっても、サウナのあとにどこに行こうかとか、ハワイでサ飯って何がいいかなとか、ハワイ土産どうする?とか、そもそもハワイ来ちゃったよとか、考えることはいろいろ。なかなか無になれず、よく言う“自分と向き合う”のとはちょっと違うが、なんだか楽しい時間を過ごす。

サウナ室内には15分の砂時計があり、これが落ち切るまで入っていたが、熱いという感覚ではなかった。息苦しさももちろんなく、とにかくやさしい熱といった印象。もちろん、サウナ室からは自分の感覚で出るのが基本。逆に熱くないからといって長時間入り過ぎないようにも注意したい。

シャワーで汗を流したら水風呂へ。ここで注意!なんとこの水風呂、設定温度が6度。え????シングル(温度がひと桁の水風呂)もシングル、冷たい!普段水風呂はマストで入っているが、ここまで冷たい水風呂がある施設は日本ではなかなか見かけない。特に女性(女湯)はシングルに出合える機会も男性に比べて少ないのに、まさかのハワイでキンキン水風呂に入れるとは。

日本だと洗面器があって、足元から少しずつ水をかけて慣らしてから入るのがセオリーだが、ここには洗面器がないので、手で水をすくって足元にかける。冷たい…。手を入れた瞬間びっくり。それでも好奇心が勝って、ゆっくりと水風呂へ。

ほかに人がいなければ声が出ていたであろう冷たさ。でも気持ちいい。もちろん、長くは入っていられないが、これが体験できるのはいい。かなりいい!サクッと入ったら、テラスのチェアで外気浴。屋外にも湯船があり、露天風呂のように楽しめる。

デッキチェアに座ってボーッとする。目に入ってくる風景はハワイ!不思議だ。ハワイでサウナに入れるとは。よくハワイは日本よりは湿気がないとはいうが、日差しは強く、街なかを歩いているだけでやっぱり暑いし汗をかく。だが、このサウナでかく汗は違う。まあ、汗をかこうと思って入っているし、すぐに汗を流せるというのもあるが、やっぱりダントツで気持ちがいい。しかも外気浴でハワイの空を感じられるなんて、ご褒美以外の何ものでもない。

水風呂が冷たくて無理という人は、ぬるめシャワーをしっかり浴びてから外気浴を。ハワイの風を全身で感じられるだけでも特別感がハンパない。ちょっと日差しが気になるので、タオルで覆ったりして工夫することをおすすめする。うっかり寝てしまいそうなほど気持ちいい。

サウナ→水風呂→外気浴を繰り返し、満足したところで、湯船を堪能。大きなお風呂はやはりいい。ホテルだとバスタブはあるものの、日本のお風呂のように湯船にゆっくり入るのはなかなか難しいので、手足を伸ばしてゆっくり肩までお湯に浸かれるとホッとする。

何はともあれ、ここまでしっかりしたサウナ施設があることに感動。マリンスポーツや海水浴、プールで体を動かしたあとにも、ショッピングで歩き回ったあとにも、アクティビティに出かける前の朝にも、サウナで汗を流し、水風呂でキュッと引き締め、湯船でゆるめる……なんてすてきな時間。旅行の初日、飛行機で固まった体をほぐし、時差ぼけ気味な体をリセットするにもよさそうだ。
立ち寄りOKのスパサウナは「ハイアットリージェンシー ワイキキ」へ

さて、「ルネッサンス ホノルル ホテル&スパ」のサウナは間違いなくおすすめだが、すでにホテルが決まっている人は利用できない。となれば、誰でも利用できるサウナはないのか?ということで、スパを利用した人なら自由に体験できるサウナを求めて「ハイアットリージェンシー ワイキキ ビーチ リゾート&スパ」へ。


こちらはワイキキビーチから程近い立地で、日本人観光客もよく行くエリア。こんなところにサウナがあるのかとちょっと不安にもなるが、ホテル中央のエレベーターで5階へ。サウナがあるのは「Na Ho’ola Spa(ナ・ホオラ・スパ)」。ハワイの伝統的なマッサージ「ロミロミ」が体験できるリゾートスパだ。



更衣室のロッカーにはバスローブとサンダルが入っている。これに着替えて施術を受ける。肝心のサウナはといえば、更衣室の中にある。更衣室にはロッカーのあるエリアと、ヘアメイクをする洗面台、ゆっくり座れるソファエリア、そしてサウナとシャワーブースがある。サウナは施術を受ける人向けのサービス的な施設となっている。

さて、ここでロミロミについて少し。ロミロミはハワイ語で「揉む」「マッサージする」という意味だそうで、ハワイ式マッサージとでもいったところか。オイルを用いたマッサージで、施術者が手のひらや腕などを使って筋肉をほぐしたり、リンパの流れを促したりする。女性には特に人気があり、せっかくハワイに来たからには本場のロミロミを体験したいと思う人も多い。そんなときにサウナもセットで楽しめるなんて、この上ない幸せ。

ちなみに、「ナ・ホオラ・スパ」は男性も利用できる。カップルなら同じ部屋で一緒にマッサージを受けられるカップルプランや、妊婦さんも安心して受けられるプレグナンシー・マッサージ、ハイビスカス シュガー スクラブ、ボディマッサージとフェイシャルのコンビネーションパッケージなど、いろいろあるので自分に合ったものが選べる。
今回はロミロミ50分のコース。サウナはというと、施術の前でもあとでも自由に利用できるそう。予約した時間の1時間ぐらい前に来てサウナをじっくり堪能してから施術を受けてもいいし、施術後、着替えるタイミングにサウナでのんびりしてもいい。

ということで今回は1時間前に訪問し、サウナに入った。日本と違うのは女性更衣室内にありながらも裸では入らない。水着を着るほどでもないので、バスタオルを巻いて入る人が多いそうだ。ちなみにタオルは自由に使えるように置かれているので、こちらを拝借。

まずはシャワーでサッと髪と体を洗う。これから施術を受けるのに何となく汗臭いままもいやなので、先にシャワーを浴びられるのは気持ち的にいい。体を拭いてバスタオルを巻いたらサウナ室へ。設定温度は80度に満たない低温サウナ。


ゆっくり入っていられるが、15分以内という掲示があるので時間を見ながらのんびり。ロミロミ初体験ということもあり、期待とワクワクする気持ちをなるべくフラットにしてリラックス。熱いサウナでダラダラ汗を流すのもいいが、マイルドなサウナで深呼吸しながらゆっくりと汗をかくのは、日本ではなかなかできないサウナ体験。

水風呂がないので、汗をかいたら水シャワーで流し、体を拭いてからソファに座って水分補給。施術の前に体を温めているという感じで、いわゆるサウナとはやや異なるが、体がほぐれていくように感じる。そして、何より窓の外はワイキキビーチ。こんなシチュエーションでサウナに入れることなんて、一生のうちもうないかも。そんなことを思いながら再びサウナへ。


もう1セット繰り返したら、バスローブに着替えてマッサージへ。施術者は日本語が通じる人も多い、ベッドに横になったら、あとはお任せ。ロミロミは初めてだが、痛みはなく、やさしい香りに包まれながら温かい手で全身をほぐしてもらっている感じ。
体中の力が抜けてとろけていくよう。だんだんと意識がなくなって、気がついたら眠っていた。整体やマッサージだと痛みがあったり、合う合わないがあるが、ロミロミはそんな心配もない。眠ってしまってもったいないような気もするが、おかげで気分はスッキリ。起き上がると体が軽い。



施術後はバスローブのままラウンジで海を見ながらのんびりできる。これがもう、ラグジュアリーで、ご褒美という言葉では言い表せないほどの至福。こんな贅沢な時間があるとは。ロミロミは日本でも受けられると思うが、ハワイで受けるとこんな気分を味わえるのか。

ゆっくり休んだあとは着替えて終了。施術後にサウナを体験したい場合はこのタイミングで。ただ、「ナ ・ホオラ・スパ」のロミロミで使用しているオイルはサラッとしていて保湿力も高く、サウナ+シャワーで流してしまうのはちょっともったいない。なので、サウナに入るなら断然、施術前をおすすめしたい。

体が温まってから施術を受けるほうが体がほぐれるという意味でも、施術前サウナがいいと思う。いずれにしてもロミロミの前後の予約時間外にサウナをプラスできるということは覚えておきたい。ちなみに、こちらの予約は日本からでもできるので、確実に体験したいなら旅行中の予定に合わせて早めに予約すると安心だ。
そんなこんなでハワイでもしっかりサウナを体験できることがわかった。あまりイメージがなかったが、ハワイでサウナに入れたという特別感と高揚感。休憩や外気浴に見るハワイの空や海、極上過ぎる時間がそこにはある。なかなか行く機会はないが、せっかくなので海外に行くことがあったら、日本とは違うその国のサウナを楽しんでみるのもいいかも。観光地巡りやグルメ、ショッピングなどで感じるのとは違ったその国の魅力を体験できるかもしれない。
取材・文=岡部礼子
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