感動と興奮のエンタテインメント「コルテオ」、はじまる。

2010年2月17日 19:20更新

九州ウォーカー

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シルク・ドゥ・ソレイユが誇る最高傑作「コルテオ」が2/11より福岡でスタートし、連日、多くの感動を与えているが、それに先立ち行われたリハーサル公演に行って来た。

千早駅前に作られた新ビッグトップの中に一歩足を踏み入れると、そこはもう、シルクワールド。劇場へ続くエントランステントは、ドリンクやスナックなどの飲食コーナーや、オリジナルグッズ販売が並び、ところどころにあしらわれたコルテオの世界観が、気分を高めてくれる。そして劇場入口を抜けると、真っ先に目に飛び込んでくるのは、幅17m、高さ12mの巨大な絵画のカーテン。柔らかい照明の加減によって、透けて対面サイドが見えるようになっており、幻想的な空間へ一気に引き込まれる。

アリーナ型のステージは、中央の回転式円形タイプと、客席を二分する長さ32メートルのロングタイプが組み合わさった、シルク全ツアーショーの中で最大規模。なかでも圧巻は、舞台装置などを上空から出し入れしたり、吊るすための、パシアンスと呼ばれるアーム上の2本のレール。このおかげで、ダイナミックで迫力あるショーが楽しめる。

舞台は、1人のクラウンが、自らの人生を回顧するなかで思い描く祝祭のパレードを、ストーリー仕立てで見せていく。まずは、彼のかつての恋人たちが繰り広げる空中アクロバットでスタート。巨大なシャンデリアにぶら下がったアーティストたちの華麗で修練された動きに目はクギ付け。シングルハンドで回転する妙技は、鳥肌ものだ。

続いて、パジャマ姿の演者がベッドのスプリングを利用して飛び跳ねるバウンシング・ベッド。軽快なリズムに合わせ披露される絶妙なジャンプは、観ているこちらまで、心弾む気分になれる。金属製のホイールを操り、回転しながら優美で滑らかな動きで魅了するシル・ホイールは、パフォーマーたちの鍛え抜かれた筋肉美も、見どころのひとつだろう。まるで生きているかのように自在に動き回るリングたち。一見、すごく簡単なように見えて、計り知れないほどの練習と、類まれなる集中力の賜物だ。

このほかにも、上空から垂れた細い布にぶら下がって演じる、繊細でしなやかな“デュオ・ストラップ”、不安定なハシゴと一体化して、走ったり、回ったりと驚くべきバランス技を見せつける“ラダー”、巨大なヘリウムのバルーンに乗った女性が観客席上を軽やかに空中散策する”ヘリウム・ダンス”、シーソーを使い、身体能力の限界まで突き詰めた、息呑むアクロバット“ティーターボード”、8人のアーティストたちが絶妙の間で鉄棒技を展開する“ツアーニク”など、緊迫感とスピーディでありながら、高い芸術性と、幻想的な空間演出が調和した驚愕のショーの数々に圧倒されることしかり。

観終わったあと、心の中にポッとこみ上げてくる温かい気持ちと、人間の無限の可能性と偉大さに触れられる世界唯一のスーパーサーカス。熱気あふれるプレミアムな感動と、衝撃で震えるぐらいの興奮は、価値ある人生経験のひとつだ。

【福岡ウォーカー/飯尾 賢】

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